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川辺と屋上とお笑いと
人生で2度、消えてしまおうと考えたことがある。
1度目は、小学3年生だった頃。
幼い頃から夫婦喧嘩が絶えない家庭で育ったせいか、自己肯定感がじわじわと捻じ曲げられていた時期だ。
「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」なんて言葉を知る由もなく、「私がこの世に生まれたから家族は不幸なのだ」と思い込んで大きくなった。「子どもさえいなかったらとっくに離婚していた」と言われて育っているだもの、そりゃそうなりますわな。
そして今日も立ち止まる
お菓子コーナーの前で、ふと、立ち止まる。
あれ?
私の「好き」なものって、なんだっけ?
外食は、もっぱらうどんになり、
お寿司は魚から巻き物へ。
お菓子も、なるべく添加物が少ないものになって、チョコの登場率はぐっと減ってきた。
「子育てを頑張る自分にご褒美を」って
いうけれど、ご褒美に欲しいものがぱっと浮かばなくなってきている。
昼まで眠りたくても、朝から元気に起こされるし、自分が本当に
おしゃれ生活がしたい
おしゃれな生活に憧れた新婚時代。温かみのあるウッディな家具と、さりげなく飾られた季節の花。統一感のある食器、耳に優しいBGM。理想はカフェのような心地よい空間。日常の中の非日常を目指し、子どもが生まれてからも、極力モノを増やさず、すっきりとした空間を目指していました。
あれから5年。日々、痛感しています。中世ヨーロッパのご婦人たちが、ウエストを細くするために気絶覚悟でコルセットを巻きつけていたよ
「早くしなさい」からの卒業
わかっちゃいるのよ。
子どもの頃、母親から言われるのが1番イヤだった「早くしなさい」。これだけは自分が親になった時に言うまい、と思っていたけどやっぱり口にしちゃうものですね。子どものペースは大事にしてあげたい。でも、生活リズム(大半は親の生活ペース)を考えると、どうしても時間が最優先。子どもの成長に不可欠な好奇心の翼をしょっちゅう折りまくっています。
たまには、子どものペースにとことん付き
うちの子は、魔法使い
息子が4歳だった頃の話。
産まれた時からビックサイズだった息子、4歳になった頃には、身長は100㎝を超え、体重は出生時の5倍。言葉が遅くて1歳半検診でひっかかってしまい、一生懸命読み聞かせをしていたのが嘘のように、ペラペラ、いや、ベラベラとおしゃべりするようになりました。「寝る前にビールで乾杯しようぜ」「歯を磨いたら、ゴルフの練習でもしよっかな」などと言ってくるので、別の意味で心配になってお
ひとりっ子の私が、兄妹を育てて思うこと
余裕のない日の繰り返し
娘が一歳半になった頃。マニュアル通りに、後追いが始まりました。朝起きた瞬間から「ママ―」と後ろをぴったりとついて歩き、ほぼ1日中「だっち、だっち(抱っこ)」と両手を広げて泣いて訴えてきます。不思議なもので、後追い前まではおむつも着替えも「パパがいい」主張していたのに、「そんなこと言ってました?」という表情でパパを見事にスルー(ちなみに、朝イチのおむつ替えだけはパパという
陽キャな保育士が 産後うつになった話
はじめに
恋愛は別として、見えない糸を信じている。ほんの一瞬目にした本のタイトル、順番を待つ後ろの人たちの会話の中、すっと意識が持っていかれてしまう瞬間。ドラマチックな出来事ではないけれど、きっと今の自分に必要な啓示であるはずなのに、大抵その形はぼんやりしていることが多い。私にとって、「産後うつ」というパワーワードがまさにソレだった。はじめての出産から1年以上たったある日。たまたま手にしたパン