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ドタバタすぎる引っ越し

1,引っ越し4日前に息子が入院

昨年末、息子がRSウイルスで入院しました。小児科から総合病院を紹介された時点で覚悟はしていたけど、まさかというのが正直なところ。しかも、その日は新居への引っ越し4日前。加えて、パパが出張で3日間不在のタイミング。医師に諸々の事情を説明したところ、一瞬時が止まり、部屋中に広がる「お・き・の・ど・く」の5文字。とはいえ、ぐったりとしながら酸素マスクを握る姿をみたら、すぐに頭を切り替えるしかありません。まずは息子の容態を整えなくては。まぁ、引っ越し前に少し体を休めるつもりで…なんて思っていたら、これが大間違い。24時間医療機器とつながれているためアラームが鳴るたびに何度も起こされるし、子どもと一緒にベットで眠るから身体はガチガチ。食事はコンビニ食オンリーになるので、数十年ぶりに口内炎も発生。そして何より、どうしてもっと早く息子の異変に気がつかなかったのか。柵の中の小さな寝顔をみていると、母としての未熟さで胸の奥がえぐられるように痛むのです。そんなとき、「少しは横になれてる?」「家のことも心配だよね」といつも声をかけてくれる病院のスタッフの方々、「時間は気にしないでいいからね」と付き添いを交代してくれた義母のやさしさが、ぐんぐん身にしみこむのです。思っていた以上に気持ちが張り詰めていたようで、1人になるとペットボトルのラベルがにじんで見えるのでした。”母は強し”って言うけど、強くならざる場面が多いだけで、気持ちはいつまで経ってもグラグラで弱っちいのだ。

2,神様からのご褒美

 推しのライブDVDを最大の目標に、徳を積むつもりで乗り切った怒涛の数日間。どうやら引っ越しを済ませたようですが、忙しすぎて引っ越し前後の記憶がほぼありません。気がついたら新居にワープしていた奇跡が起きたような感覚です(絶対に違うけど)。人間、都合の悪いことはすぐに忘れるっていうけど、辛いことも薄くなるように仕組まれているようです。
 年明けの初詣では、「頑張った自分に最高のご褒美時間をください」とお願いをしました。しかし、そこから家族が次々にインフルエンザに感染し、案の定、大トリを務めた私。神様、こういう形での1人時間が欲しい訳じゃないことはわかってるよね?とりあえず、塩でもまいておこうかと思います。



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