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明日ももーっといい日になるよね、ハム太郎!
━━━━返事は、彼の声帯が空気を震わせるものではなかった。足の裏にこびりついた彼の臓物が、饐えた臭いと共に立てた汚物を思わせる音で応えた。ヒロ子は思わず脚を振り回し、足裏の不快感を振り払おうとした。それがつい先刻まで友人だった小さい命の一部であることに気づいた時、ちょうど残骸は足を離れ、白い壁の床近くにしがない花を咲かせていた。元の毛色が微かに窺える毛皮が床に張り付いている。いつもヒロ子をまっすぐ
もっとみる箱の中身はなんだろなクイズ
箱の中身はなんだろなクイズ!
さあ、お当てください!
え〜っ、怖いなぁ
大丈夫?噛んだりしないよね?
ええ、噛みはしませんよ
噛みは!?
てことは生き物!?
ハハハ、どうでしょう
ささ、手を入れてみてください
ちょっと〜怖いって〜
ああ、アレルギー持ってたりします?
何でそんなことを
いえ、無いなら大丈夫です
え、ネコとか入ってんの?
どうでしょう
手を入れてみればわかるんじゃ
友人が酔って部屋で用を足した話
友達2人と浪人した高校の同級生のセンター受験冷やかしに行って、その後その内の1人(以下、A)の家に泊まった晩、事件は起きた。
この年頃の男の子が集まってすることといったら賭博か飲酒と相場は決まっている。
ただ、仲間達はギャンブルにいい印象を持っていないため(無論失敗に基づく)、流れるように居酒屋に転がり込み、鮮やかに飲酒をし、親の愛は無駄だったと断言できる程に飲酒を重ねた。
そして泥酔状態でA
タワーマンション最上階
朝、目が覚めた。何も見えなかった。
僕は朝目が覚めても目を開けず、しばらくそのまま横になる癖がある。
でも、今は目を開けている。はずだ。目を覚ましてから、横になりつつ昨日の反省をして、今日の目標を立て、さあ起きるぞと目を開けた。
依然、見えるはずの天井は見えていない。
瞬きをしている感覚がある。眼球が空気に曝されて冷える感覚がある。手で触れてみても、僕の瞼は開いている。
布団からはもう顔を出してい
日記を送り合うLINEグループで書くことに困って送った文章
3/14
さざめく音に目を覚ますと、静寂に覆われた部屋が冷えていた。あのさざめく音は?見渡しても普段と違うものは見当たらない。1つだけ、この部屋に馴染みのないものを除いて。一昨日から机に置かれている花瓶を除いて、十数年を過ごしルーティンの決まった部屋に異常は認められない。夢だったのだろう。寝たまま見た景色に、草原が広がっていたに違いない。自分を納得させ、体を起こす。花瓶は中に何も入っていない。謙虚
ワードサラダ(強度:中)
照明の両端に咲く蓮に醜態を晒すにあたって、今回は明度が低いサバンナの招待を断る。いくつもの蟻塚に聳え立つブロック塀に、紳士淑女が匿う妄執が蔓延っている。レターパックにはゴンドラ。刺繍糸には獰猛な忍耐。ワイングラスに五匹の蜘蛛を案内する段階では症状はまだない。アングルを万年筆に合わせていざ参らんと意気込むテーブルクロスは、恐らく漣に待ったをかける恥すら厭わないだろう。マッターホルンの頂上にヘルメット
もっとみるワードサラダ(強度:低)
西から噂る朝顔が遺恨を翻しながら世紀を跨ぐころ、ある家族達は徐々に形を失い、棚の中に真珠を溶かして、捥ぎ獲られた確実にその感謝を知る。ヨーンは再び「縁というのは萎びた柿のようだ。」と浮かぶ水滴に話しかけて、無言の返答に相槌を打つ。金木犀に似た香りはもう鼻に届かない。彼は右利きだから、コーヒーを右手で飲むと隣家の人間は思っているだろう。それでも尚、下げたレバーは上げるまでそのままだ。私はヨーンではな
もっとみる成長とは、感謝をすること
こんにちは。
株式会社サンシャインシャイニングサン代表の寿司(コトブキツカサ)です。
今日は、僕が日々思っていることを書きたいと思います。
現在、僕は株式会社サンシャインシャイニングサンの代表として、年に5000億円を稼いでいます。
よく、最初はただのおしぼりをクリーニングする会社だったサンシャインシャイニングサンが、スーパーゼネコン五社並にここまで成長できた理由や秘訣について訊ねられます