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てんかんと社会

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#障害者雇用

障害者雇用 1on1ミーティング

障害者雇用 1on1ミーティング

会社で昨年導入したという、1on1ミーティングのお話が私にもやってきた。

1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1で行われるミーティングのことだそう。

ここでは上司が評価を下したり指示を出したりするのではなく、上司が部下から気になっていることや思っていることを引き出して、解決策を共に考えるのだという。

ポイントは、カジュアルな雰囲気にすること。昔の飲みニケーションがコロナ禍を経て、1on

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障害者も生きやすく!:認知行動療法①

障害者も生きやすく!:認知行動療法①

私はすぐネガティブに考えてしまいます。

仕事のほんのささいなものでも、ミスしたら思い切り凹みます。

また、うまくいったように見えても「もしかしたら上司から良く思われてないかも」などと思ってしまいます。

これはキツい。しんどい。

どうにかならんものかと思っていたところ、コーチングを学んだときに偶然「認知行動療法」を知りました。

言葉からするとなんだか難しそうですが、かなりかみくだいて説明す

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障害者雇用 会社の優しさに甘える

障害者雇用 会社の優しさに甘える

今の勤務先には、優しさが溢れている。

てっきり私が障害者だからだとか、てんかん患者だからだとか、そういう理由かと思ったら違っていた。

この会社はかつて、痛い思いをしたのだそうだ。

*****

以前の記事にも書いたように、部長はキャラが濃い。

この部長は何年か前に、人事部に配属されていたのだそう。

そのときに退職者がどんどん増えていくのを目の当たりにして、なんで辞めていくのだろうと彼は考

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障害者雇用 転職先のお仕事スタート

障害者雇用 転職先のお仕事スタート

前職の最終日。

バウムクーヘン、おしゃれなスープの素、有名パティシエのクッキー、薫り高そうなコーヒー、そして手紙やメールで個人的に送られてくるメッセージ。

色々といただいた。

帰りの電車の中で、泣きそうになった。

ありがたいことだ。

*****

そして3月1日は、転職先に初出勤した日。

自己紹介をしてくださいねと前もって言われていて、うんうん頭をひねったのだが特に何も出てこなかったの

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障害者も老後にそなえて

障害者も老後にそなえて

私はてんかん患者で、精神障害者3級である。

障害年金も受け取っていて、ふだんは障害者雇用で働いている。

そんな私に夫がよく言うのが、おそらく私のほうが長生きするだろうということである。

夫は健常者である。

毎年健康診断で血圧が高くて引っかかるのだが、所詮はその程度である。

毎日頑張ってめりめりと働いて稼いでいらっしゃる。

10年に一度、体調悪いだの熱が出ただの騒いで一日待ってようやく重

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障害者雇用 人生プラン再考

障害者雇用 人生プラン再考

あれこれ考えて、ぐるぐると思考をめぐらせて、とうとう転職も一選択肢に入れようかと意を決しました。

今回は、障害者専用の人材紹介会社に登録してみることに。

登録後に担当してくださることになった方と面談して、ご提案されたほぼすべての求人に応募してはや2週間。

徐々に書類選考の結果が返ってきているところです。

今のところ、14社応募して、7社落ちて、3社ほど書類が通っています。

これまでの職歴

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障害者雇用のお給料 企業に望むこと

障害者雇用のお給料 企業に望むこと

なんだか重々しいタイトルになってしまいました。

さて。今回は、障害者雇用のお給料について。

大事なお話ですね。

障害者雇用は、一般的にお給料の額が低いです。

私は一般枠で働いたこともあったから余計にかもしれませんが、最近こんなことを考えていました。

私という「資本」そのものは一般枠でも障害者枠でも同一なのに、「障害者」というラベルが貼られることで「給与額」が低くなるのはなんだか納得がいか

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障害者雇用 通院は有給休暇で

障害者雇用 通院は有給休暇で

平日に通院しているのだけれど、今回はそれとお仕事についてのお話。

私はこれまで大学だの学校だのと、世間とずれた世界で働いていたのでよけいに常識についてあらためて知ったのだが、ごくごく一般的には有給休暇は勤務開始から半年経過したら付与される仕組みとなっているらしい。
(厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/dl/14

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障害者雇用 日々つれづれ 人事部の天命

障害者雇用 日々つれづれ 人事部の天命

人事部は会社のなかで不満をもたれやすい部署だと、ある小説に書いてあった。

どうやら異動の公布のとき、その人が思い描いていた部署とは違う部署が告げられるたびに、人事部へ不満が沸き起こるそうなのだ。

だから人事部の人間は社内での居心地があんまりよくないのだという。

そんな部署だからなのか、社員さんたちに滲み出る特徴がある。

私は人事部への所属が初めてだったのもあるかもしれないが、今回配属されて

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障害者雇用 余談 日々のお弁当と夕ご飯

障害者雇用 余談 日々のお弁当と夕ご飯

平日は仕事から帰るとだら~っとお酒をのみながら野球を観るのが一番の楽しみなので、料理は週末の恒例行事と決めている。

日曜日に夫と2人で野菜だの肉だのを大量に買ってきてひたすらざくざく切って、どーんと鍋に入れ、トマトスープだの中華スープだのシチューだのを週替わりに作るのである。

何人家族なの? と思うほど大量に。

台所に夫とふたりで立って、だいたい私が切って煮込んであくを取り、夫が皮むき器で下

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障害者就労移行支援事業所に通っていたころのお話

障害者就労移行支援事業所に通っていたころのお話

今の会社に就職する前のこと。

テレビを見ながら将来のことをぼんやりと考えていて行き着いた結論は、幸せな老後の生活を送ることだった。

老後も安心して生きていくためには国民年金だけでは心許ないから(今後減らされるだろうし)、厚生年金をもらおう、そのためにまず、働かねば!と決意をあらたにして、

でも、てんかん患者で障害者だから体調も考慮したい

よし、それなら障害者雇用で長期でしっかりした収入を得

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障害者雇用 日々つれづれ 月例ミーティングでのフリースピーチ

障害者雇用 日々つれづれ 月例ミーティングでのフリースピーチ

人事部ではふだんそれぞれが動いていて、関係する話題の時はメールがCCで送られてきたり、個別で業務について直接話したり、ブレイクタイムには飼っているインコの写真を見せてくださったりする。

それはそれで充分にコミュニケーションが成立していることになるのだが、人事部では全体の情報共有などのために月に1度、定例ミーティングが開かれている。

その定例ミーティングのなかで欠かせない恒例行事となっているのが

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障害者雇用 うまく機能する上下の構造

障害者雇用 うまく機能する上下の構造

今働いている人事部は、障害者雇用の成功例だと思う。

というのも、組織がうまく機能していて、
総合職社員 → 障害者先輩 → 障害者下っ端(私)の順に指令が来て、
業務が終われば下から順に報告するという形態ができあがっているからである。

業務が発生すれば、まず総合職社員から障害者先輩に依頼が入り、
障害者先輩が総合職社員に「承知いたしました」メールを送ったうえで
障害者先輩が私に業務依頼を具体的

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障害者雇用で3ヶ月④ 就労移行支援事業所のおじいちゃんと面談

障害者雇用で3ヶ月④ 就労移行支援事業所のおじいちゃんと面談

私の面倒を見てくださっている社員さんからある日メールが届いた。

それによると、どうやら私が通所していた就労移行支援事業所のスタッフが2名、会社までやって来るのだという。

いついつ何時から面談をするので同席してください、とのことだった。

なにか問題行動でも起こしてしまっただろうか、いったい何を話すのだろうかと思ってハラハラしていたのだが、

当日スタッフのおじいちゃんが開口一番元気よく切り出し

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