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障害者雇用 1on1ミーティング
会社で昨年導入したという、1on1ミーティングのお話が私にもやってきた。
1on1ミーティングとは、上司と部下の1対1で行われるミーティングのことだそう。
ここでは上司が評価を下したり指示を出したりするのではなく、上司が部下から気になっていることや思っていることを引き出して、解決策を共に考えるのだという。
ポイントは、カジュアルな雰囲気にすること。昔の飲みニケーションがコロナ禍を経て、1on1ミーティングとして変化したとも言われているのだとか。
https://www.recruit-ms.co.jp/glossary/dtl/0000000255/
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なんとなく雰囲気はわかったし私が話したいことを話せばいいことも知ったのだけど、それはそれで困ってしまった。
会社からは、トピックリストが配られていて、それも読んでみながらあれこれ考えたり。
サイト上にも1on1のネタはあふれていて、これも参考にしながら。
例:東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/photo/732140?pn=4
さて、なにを話そうか。
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いよいよその日。
上司は最初に、椅子の置き方のこだわりを教えてくださった。
向かい合うと緊張してしまうから、L字型に座りましょうということだった。どうやらこれは会社のマニュアルにも書かれているのだとか。
そんなこんなでL字によっこらしょと座ると、1on1ミーティングの概要を教えてくださって、トピックはなんでもいいから自由に話してくださいと笑顔で言ってくださる。
とりあえず今やっている業務を報告してみると、そこを深掘りして聞いてくださって、私がどんなふうに考えながら仕事しているのかを探っていらっしゃった。
どこまでが本気なのかはわからないものの、「これまでの経験を生かしてアイディアどんどん出してください」と言ってくださった。温かみを感じるのも、日頃の業務ではなかなか経験しない。とてもいいことだと感じた。
またせっかくの機会だからと思って、病気についても伝えておいた。
通院が3ヶ月に一度なのだけど、それは薬を処方できる最大限の期間なのだと伝え、ということは逆に状態は安定しているんです、と言うと、「ああ、そうなんですね!」とにこやかな表情を浮かべていた。
1on1は、病気や障害者のことを理解してもらうためにも、とても貴重な時間かもしれない。
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1ヶ月後の2回目。
あと2時間で1on1が始まろうとしていたとき、課長補佐が「トラブルが起きているから 1on1 少し待ってくれないか」と申し訳なさそうに言ってこられた。
どうぞ私のことはお気になさらないでください、とにっこり伝えて自分の業務に打ち込んだのだが、ちょうど話すことが思いつかなかったから私にとってはなんの悪影響もなくて、むしろ良かったなと思った。
するとその後もバタバタしながらも私に「ごめん、もうちょっと待って」と声をかけてくださった。
終業時間まで残り1時間。申し訳なさそうに「日にち変えてもいい?」と懇願してこられた。
もちろんです。とお答えして、その場は丸く収まる。
こういうトラブルが起こったからこそ、日ごろからとても気にかけてくださっていることを実感できたなあと思う。
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そんなこんなで3回目。
月に一度ってけっこう頻繁なのだなと思いながら、ネタが思いつかず夫にLINEをすると、「なんでもいいんだよね?じゃあ、阪神の貧打について愚痴を言うとか」と返ってきてこりゃ使えねーなとスマホを投げ出し、途方に暮れていた。
トピックはなんでもいいといっても、そういうもんではないからである。
そんな中で、ふと思い立ったのが、社員登用後の昇進についてだった。
今の会社には障害者の昇進は設けられていない。(昇給はある。)
障害者には昇進の体制はないでしょうか?と聞いてみよう。
こんな話を持ち出せば、上昇志向のアピールにもなるではないか。
よし、いってみよう!
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「ごめん、私は知らないから、一回人事に聞いてみる。だからちょっと待ってね」という答えが返ってきた。
そうか。そんなに簡単な予想で答えることではないだろうし、困らせてしまったかもしれない。
反省していたら、1週間後の朝。課長補佐から突然呼ばれた。
そのときは昇格のことなんてすっかり忘れていたから、むしろ「今日のブルーのシャツ、派手すぎたかな」と思いながら別室までついていくと、「ごめん。待たせてしまって」と謝られてしまった。
そしてすぐに「社員に登用されて、その先もし昇格を目指すなら三つの道があります。一般職のスペシャリストか、技術専門職か、管理職」とのことだった。
おお。
可能性があるのか。
嬉しかった。
質問してよかった。
目指す道が見えてきた。
とりあえずは社員登用をがんばろう。
そこからさらに、どう進むかをかんがえよう。
1on1を通して、将来に向け意を決した今日この頃である。
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