私が健康上の問題から、ヴィーガンをオススメしない理由
エナジーメディエーター 武之と申します。
今回は、私がヴィーガンをオススメしない理由を話していきたいと思います。
ヴィーガンとは、いわゆる完全菜食主義者のことで、牛、豚、鶏およびそれに類するものは一切口にしないという徹底したものです。
つまり、牛乳や卵などといったものまで一切口にしないのです。
また、食事だけでなく衣服などの身の回りのものも動物由来のものは避けるというエシカル・ヴィーガンという分類もあるようですが、今回は食事の話だけに絞っていきます。
ヴィーガンのメリットとは
この記事の本題は、ヴィーガンのデメリットを言うことですが、まずはメリットから話していきます。
ヴィーガンのメリットは、なんといっても体重が落ちることなのではないでしょうか。
植物性のものしか口にしないことから、自然と脂質の摂取量が減ります。
動物性の食品は、タンパク質を豊富に含んでいるのと同時に資質も多く含んでいます。
そのうえ、おいしく調理しようと思うと揚げや焼きなどの油を使った調理法になってしまうので、自然と脂質の摂取量が過剰になってしまうのです。
脂質の摂取量が減ると、全体的なカロリー摂取量も減ります。
このようにして体重が落ちていくのです。
また、食物繊維を多量に取ることになるので、便通もよくなるかもしれません。
便通が良くなると、肌の質もよくなるでしょう。
野菜を食べるということのメリットがあふれているような気がしますね。
ヴィーガンによって、生活習慣病が改善したという人も存在するようです。
詳しく知りたい方は、こちらの書籍を読んでみてください。
それでも私がヴィーガンをオススメしない理由
メリットについては、前段で述べました。
それでも私がヴィーガンをおススメしない理由は何なのでしょうか。
簡潔に言うと、必須アミノ酸の不足です。
栄養を語るうえで、タンパク質・脂質・炭水化物という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
どれも大切なものですが、特にタンパク質は十分な量が摂取されていない場合が多いので、プロテインというサプリメントが流行しています。
タンパク質の何が大事なのかというと、タンパク質を作っているアミノ酸を摂取できることなのです。
タンパク質は、筋肉や血になりますが、そのまま変化するわけではありません。
タンパク質は一度、アミノ酸に分解されてから筋肉や血を合成するのです。
アミノ酸は20種類あるため、一口にタンパク質と言っても組み合わせが無限にあるので、同じではないわけです。
牛肉から生成されやすいタンパク質、豚肉から生成されやすいタンパク質、大豆から生成されやすいタンパク質。
ヴィーガンの人々は、主に大豆からタンパク質を摂取すると思いますが、偏った摂取の仕方をしてしまうと、アミノ酸の摂取量が偏ってしまい、長期的には体調を崩してしまうことになるのです。
偏ったアミノ酸の摂取が引き起こすこと
ヴィーガンを長期的に続けた人たちが良く陥る症状としては、次のようなものがあげられています。
・倦怠感
・髪の毛のパサつき
・肌の水分量の低下
・貧血
どれも、明らかにアミノ酸の偏りが原因であると考えられるものです。
肌や髪に栄養がいきわたりにくくなってしまっているのです。
女性の場合は、生理が止まってしまったという人も何人か見かけました。
体に合う人はいるのかもしれませんが、今から試してみる人はこのような症状が出るリスクをきちんと把握しておいた方がいいと思います。
そもそも人間の食事はどうあるべきなのか
人間がこの地球に誕生したのは200万年前だといわれています。
そのうちの199万年は狩猟採集民として、小さな集団を作って、各地を移動しながら生活していました。
つまり、動物の肉や果実を採集して食事としていたわけです。
農耕民族になったのは、最後の1万年だけです。
これまで約200万年続いてきた肉食中心の生活から、急に穀類や野菜類を中心に食べるようになったのです。
進化のスピードを考えると、我々はいまだに肉食中心であった狩猟採集民の特性を色濃く残しています。
(進化生物学という分野に詳しいので、気になる方はぜひ)
つまり、人間は肉を食べることを前提に形作られていると言っても過言ではないのです。
ヴィーガンで完全菜食主義を行うというのは、非常に不自然な食生活なのです。
肉を食べろ、ということを言いたいのです。
ヴィーガンをオススメしない理由のまとめ
私がヴィーガンをオススメしない理由をこれまで書いてきました。
ヴィーガンというのは方法論である以前に、思想なので絶対にやめろとは言いません。
あなたの思考なので選択は自由です。
しかしながら、良いことばかりではないですよというのは言い続けていきたいと思います。
自然とともに生きる、と言いながら人類という面から考えると不自然すぎる生活様式であることは知っておいてほしいです。
ただ、食べられるために生まれ、生きてきた動物が存在するのはかわいそうだ、という考え方は一定の支持を得るべきでしょう。
漫然と口に物を運ぶな。
何を前にし、何を食べているのかを意識しろ。
それが命喰うものの課せられた責任ーー義務と知れ。
ー範馬勇次郎 名言集より
ヴィーガンによって、どこから来たどのような食べ物なのかということを知るという思想は大事なことだと思います。
ヴィーガンの思想を生活に組み込みつつ、普通の食生活をするというのが最も素晴らしいことだと思います。
なんにせよ、あなたの選択は自由です。
後悔しない選択をしましょう。
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