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日本のサポーター論の入口

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サポーターとは誰で何をしている人たちなのか。日本固有の文化とサッカーが融合して生まれたサポーターカルチャーを文章化した。日本のサポーター論の入口を紹介する。
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Z世代の女子サッカー応援 Jリーグと異なる選曲も インカレ決勝は2024年1月6日(土)13時キックオフ

Z世代の女子サッカー応援 Jリーグと異なる選曲も インカレ決勝は2024年1月6日(土)13時キックオフ

決勝のカードは山梨学院大学vs早稲田大学に決定2023−24 WEリーグは2024年1月6日(土)に広島広域公園第一で開催される第7節・サンフレッチェ広島レジーナvsノジマステラ神奈川相模原で再開される。そして、同日、東京・味の素フィールド西が丘で、もう一つ、女子サッカーのビッグマッチが開催される。インカレ(第32回全日本大学女子サッカー選手権大会)決勝だ。

これまでの大学女子サッカーの常識を覆

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なぜ、ゴール裏では「見えない・立たない論争」が絶えないのか

なぜ、ゴール裏では「見えない・立たない論争」が絶えないのか

海外から有名チームを招聘する夏。例年の通りゴール裏では「見えない・立たない論争」が繰り広げられました。「見えない・立たない論争」は、座って試合を見たい人は目の前に立つ人がいて「見えない」、立って応援したい人は周囲に応援パフォーマンスに参加しない人がいて「立たない」と、双方ともにストレスをためる状況から生まれています。

「見えない・立たない論争」は終わることなき無限ループ

「立つべきか座るべきか

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賛否に燃えるサポーターのゴミ拾い ルーツは1985年10月26日 韓国に負けたくない想いからだった

賛否に燃えるサポーターのゴミ拾い ルーツは1985年10月26日 韓国に負けたくない想いからだった

FIFAワールドカップでの日本サポーターのゴミ拾いは4年ごとの恒例行事となっている。例えばFIFAワールドカップ ブラジル2014では英国高級紙ガーディアンが選定した「W杯が教えてくれた17のこと」に日本サポーターの清掃活動がランクイン。世界的に高い評価を受けている。

しかし、それでも、この行動を批判するものは後を絶たない。その批判の根拠に何があるのかは計り知れないが、それとは関係なく世界は変化

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五輪報道で焦る新聞各社 スポーツ報道が危ない!?

五輪報道で焦る新聞各社 スポーツ報道が危ない!?

さまざまな準備と体制変更が進み、開催まで50日を切って、東京2020が大きく動き出しています。

・海外メディアについて、GPSを用いて行動を管理する方針。
・日本向けに選手団のほか、審判や通訳ら国内の大会関係者ら計約2万人分のワクチンを無償提供する方針。
・パブリックビューイングを中止。

これまで水面下で検討し、準備してきたととが、やっと決定。発表することができるようになったのでしょう。関係者

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東京ユニフォームを切り刻んだアートは展示中止(で、完成した)

東京ユニフォームを切り刻んだアートは展示中止(で、完成した)

銀座の中心に空き地があり、その地下は、幾層もの廃墟のような空間の施設となっている。銀座に足を運ばない人にとっては、俄かに信じがたい話だ。そして、この場所に、かつて日本の繁栄を象徴するようなビルがあったことを知らない世代も多い。

ここにアート作品が展示されている……はずだった。撤去されて、ただのフェンスとなっていた。そして、撤去されたことを説明する案内も目に入らなかった。その場所は、ただ地下の吹き

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女性サッカーファンを取り上げた初の展覧会Fan.Tastic Females展

女性サッカーファンを取り上げた初の展覧会Fan.Tastic Females展

Fan.Tastic Females展「彼女たちの物語」をご存知でしょうか。欧州の女性サッカーファンをテーマにした展示会です。まずは、この動画をご覧ください。多種多様な女性サッカーファン(サポーター)が登場します。

Fan.Tastic Females展はドイツを中心に各地を巡回展示していたのですが、COVIDー19(新型コロナウイルス感染症)の影響で展示が中止となっています。その代わりに、オン

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米国の無観客試合は応援音声もエンターテイメント

米国の無観客試合は応援音声もエンターテイメント

Twitchから米国女子プロサッカーNWSL・ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(National Women's Soccer League)チャレンジカップを生中継で見られます。

無観客なのに伝わる臨場感!?今シーズンのNWSLはチャレンジカップを約1ヶ月間の集中開催とし、無観客試合で開催しています。生中継を見て「あれぇ?」という驚き。無観客試合なのに臨場感があります。鮮やかなパス交換、

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命名「リモーター」から感じる新しい価値を誰が創ろうとしているのか?

命名「リモーター」から感じる新しい価値を誰が創ろうとしているのか?

皆さんは川淵三郎さんにどのようなイメージをお持ちですか?・・・先駆者?老害?政治的?元日本代表?キャプテン?元日本サッカー協会会長?日本のスポーツに革命を起こした人?独裁者?サッカーだけでなくバスケットボールもプロ化した人?私は3度ほど川淵三郎さんとお話ししたことがあります。日本サッカー協会会長の時です。といっても、こちらは当時、サッカー界でもミジンコくらいの存在であったので、川淵三郎さんからは「

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「無観客での試合」どうやって応援するか!?Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインから読み取るサポーターの応援方法

「無観客での試合」どうやって応援するか!?Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインから読み取るサポーターの応援方法

2020年5月14日にJリーグは「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」を発表しました。私は、電子書籍「with コロナ COVID―19とコアサポーター 5つの視点で探すJリーグの明日」で、5月末までに発表された各種情報から「無観客での試合」「制限付きの試合」がどのように行われるかの展望と対策を書かせていただきましたが、どうやらJリーグは、さらに厳しい基準を示したようです。

ネット

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withコロナに対応した新しい応援スタイルにコアサポーターは簡単に切り替えることができるのでしょうか?(J2,J3コールリーダー5つの視点 座談会)

withコロナに対応した新しい応援スタイルにコアサポーターは簡単に切り替えることができるのでしょうか?(J2,J3コールリーダー5つの視点 座談会)

「with コロナ COVID―19とコアサポーター 5つの視点で探すJリーグの明日」の中に掲載したコールリーダー の座談会と単独インタビューだけを読みたいという声にお応えして限定公開することにしました。無観客試合、ソーシャルディスタンスを保った着席、大越での応援の禁止・・・。新時代への動きに対してコールリーダーが何を考え、何に悩み、どこに向かおうとしているのか?ぜひお読みください。

 Jリーグ

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with コロナ COVID―19時代は「クラブとサポーターのチーム力」が試される。5つ目の視点は東京ヴェルディのコールリーダーを務める嘉納伸吾さんの単独インタビュー。

with コロナ COVID―19時代は「クラブとサポーターのチーム力」が試される。5つ目の視点は東京ヴェルディのコールリーダーを務める嘉納伸吾さんの単独インタビュー。

「with コロナ COVID―19とコアサポーター 5つの視点で探すJリーグの明日」の中に掲載したコールリーダー の座談会と単独インタビューだけを読みたいという声にお応えして、小見出しをつけて限定公開することにしました。今回は、コールリーダーが何を考え、何に悩み、どこに向かおうとしているのか?について紹介します。ぜひ最後までお読みください。

 JリーグはJ1を2020年7月4日に再開、J2とJ

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「君は一人じゃない」一時休戦「声は届いている」Jリーグ中断期間のサポーター連携。

「君は一人じゃない」一時休戦「声は届いている」Jリーグ中断期間のサポーター連携。

#みんなでユルネバ の動画が公開された。主に自宅から参加した東京サポーターの歌声が1本の動画となって完成した。

この動画は東京サポーターで映像演出家の磯見大さんが演出・編集している。磯見大さんは「ビズリーチ」等の有名CMを手掛けている。

既に、このnoteで紹介済みだが、 #マリサポから4U は野田稔晃さんが音声MIXをしている。野田稔晃さんは映画「この世界の片隅に」ののんさんの録音を担当する

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「声」はピッチに届けられるのか?単なるBGMなのか?リモート応援はサポーターの意見を二分する(が賛成約60%)。

「声」はピッチに届けられるのか?単なるBGMなのか?リモート応援はサポーターの意見を二分する(が賛成約60%)。

何やらリモート応援でネットがざわざわしている。無観客試合で再開されることが決まったJリーグをどのようにするか、各クラブは苦心している。無観客・無音のままで再開するか、何か音を加える方法を考えるか・・・無観客・無音のスタジアムからの中継・・・それはそれで珍しい景色であるし選手の声がよく聞こえるという利点もある。だが、どうしても「寂しい印象」を抱くファンも多い。そして、スタジアムに行って応援することが

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