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「声」はピッチに届けられるのか?単なるBGMなのか?リモート応援はサポーターの意見を二分する(が賛成約60%)。

何やらリモート応援でネットがざわざわしている。無観客試合で再開されることが決まったJリーグをどのようにするか、各クラブは苦心している。無観客・無音のままで再開するか、何か音を加える方法を考えるか・・・無観客・無音のスタジアムからの中継・・・それはそれで珍しい景色であるし選手の声がよく聞こえるという利点もある。だが、どうしても「寂しい印象」を抱くファンも多い。そして、スタジアムに行って応援することが出来ずサッカーとの関わりが薄くなってしまって「寂しい想い」をしているサポーターも多数いる。

ピッチに何か音を!少しでも従来の雰囲気に近く!それがリモート応援。

ヤマハが開発しているのは自宅のスマートフォンから声援をピッチに送るリモート応援システム。あらかじめ登録したコールやチャント、それにブーイングも選べる。近くでスマートフォンを操作するとスタンドに設置された50台以上のスピーカーから臨場感ある音がピッチへ送り込まれる。実証実験の様子は動画を見てほしい。

ヤマハのシステムを採用せずとも、コールやチャント、声援の音声をスピーカーから流そうという取り組みを始めているクラブもある。栃木SCは、これを「放送」と表現している。

コアサポーターからは多くの反対意見「応援はBGMじゃない!」

スピーカーから流れる音は応援なのか?声なのか?BGMなのか?それとも・・・?リモート応援が話題になること、それは、サポーターそれぞれに「応援とは何か?」を問いかけている。

コアサポーターに限定しないアンケート調査では賛成が約60%。

おそらく、リモート応援と聞いて「寂しい雰囲気が解消される」「自宅からでも試合に参加できる」といった理由で賛成を選択した人が多かったのではないだろうか。アンケート調査は拮抗したが賛成の方が多いという結果になった。

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私が開催した座談会で意見したコールリーダー4名はいずれもリモート応援に反対だった。なぜ反対なのか?なぜ賛成なのか?いずれの意見も理解できるのが、このリモート応援。表面的な賛否だけではなく、その深層に何があるのか?応援とは何なのか?リモート応援から考えてみる良い機会となるだろう。



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