石井和裕 @ece_malicia

日本サッカー協会100周年表彰受賞者。WE Love 女子サッカーマガジン主宰。元なでしこリ… もっとみる

石井和裕 @ece_malicia

日本サッカー協会100周年表彰受賞者。WE Love 女子サッカーマガジン主宰。元なでしこリーグ冠スポンサー担当者。著書「横浜F・マリノスあるある」「日本のサポーター史」等。女子W杯は2007,2011,2019を現地観戦。https://www.targma.jp/js/

マガジン

  • 日本のサポーター論の入口

    サポーターとは誰で何をしている人たちなのか。日本固有の文化とサッカーが融合して生まれたサポーターカルチャーを文章化した。日本のサポーター論の入口を紹介する。

  • WE Love 女子サッカーマガジン

    女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の開幕を控え、日本の女子サッカーの魅力を探っていくマガジンです。

  • ヨコハマ・フットボール映画祭 公式マガジン

    • 92本

    毎年100本近く制作される世界のサッカー映画から、日本のサッカーファン、映画ファンと楽しみたい作品を一挙に上映する「ヨコハマ・フットボール映画祭」の実行委員メンバーによるマガジンです。 映画祭のことはもちろん、サッカーや映画に関するコンテンツを発信していきます! https://yfff.org/

  • 日本のサポーター史の入口

    東京五輪を前にスタートした日本のサポーターは、どのように歩んできたのか、日本のサポーター史の入口をご紹介します。

最近の記事

なぜ、ゴール裏では「見えない・立たない論争」が絶えないのか

海外から有名チームを招聘する夏。例年の通りゴール裏では「見えない・立たない論争」が繰り広げられました。「見えない・立たない論争」は、座って試合を見たい人は目の前に立つ人がいて「見えない」、立って応援したい人は周囲に応援パフォーマンスに参加しない人がいて「立たない」と、双方ともにストレスをためる状況から生まれています。 「見えない・立たない論争」は終わることなき無限ループ 「立つべきか座るべきか」の論争には結論が生まれません。でも、立つ席を作るか座る席を作るか、その解決方法

    • 女子サッカーの魅力を一緒に伝えてください(募集)

      FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド2023のグループステージで、なでしこジャパン(日本女子代表)は2連勝。無失点の勝ち点6を獲得しノックアウトステージ進出を決めました。この模様はN H K B S1(テレビ)とF I F A+(ネット)で中継され、多くのサッカーファンがFIFA女子ワールドカップの面白さを感じました。N H Kで行われた定例メディア総局長会見で中嶋太一理事が「“見たい”という声を多くいただいた」と発言したことが新聞で報じられました。

      • 2022−23 YogiboWEリーグの取材を振り返る

        2023年6月10日の最終節で2022−23 YogiboWEリーグが試合の全日程を終えました。今シーズンは、WEリーグ公式戦の記者席での取材はできなかったものの、JFAハウスでのプレスカンファレンス出席、FIFA女子ワールドカップのトロフィーツアーでの澤穂希さん、宮間あやさん、なでしこジャパン(日本女子代表)の公式戦の記者席、JFA主催試合である皇后杯 JFA全日本女子サッカー選手権大会の記者席、スポンサー企業や女子サッカーの現場で活躍する皆さん等、多くの取材の場を与えてい

        • 賛否に燃えるサポーターのゴミ拾い ルーツは1985年10月26日 韓国に負けたくない想いからだった

          FIFAワールドカップでの日本サポーターのゴミ拾いは4年ごとの恒例行事となっている。例えばFIFAワールドカップ ブラジル2014では英国高級紙ガーディアンが選定した「W杯が教えてくれた17のこと」に日本サポーターの清掃活動がランクイン。世界的に高い評価を受けている。 しかし、それでも、この行動を批判するものは後を絶たない。その批判の根拠に何があるのかは計り知れないが、それとは関係なく世界は変化している。日本サポーターのゴミ拾いは持続可能な社会を目指す社会とシンクロし、新た

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          オリンピック競技を記録していない河瀬直美監督の映画『東京2020オリンピック SIDE:A』が描く国家とIOCへの叛逆性と犠牲者について

          東京2020の記録映画『東京2020オリンピック SIDE:A』を見てきた。河瀬直美監督は全国的にバッシングの標的となっているので、おそらく、各メディアは酷評するだろう。ほとんどの人は、この映画を見ることなく語るだろう。そして、ほんのわずかな、この映画を見た人の中に、この映画を毛嫌いする人がたくさんいるだろうと容易に想像できる。 この映画は素晴らしい。大傑作だと断言する。これまで、数多くの映画を見てきたが、ここまで長時間にわたって涙を流した映画は他に記憶にない。ただし、ただ

          オリンピック競技を記録していない河瀬直美監督の映画『東京2020オリンピック SIDE:A』が描く国家とIOCへの叛逆性と犠牲者について

          実況アナの両巨頭・西岡明彦さん、倉敷保雄さんがサッカー愛を語る バモス!実況席から見た世界≪6/4-10開催!ヨコハマ・フットボール映画祭2022≫

          2021-2022年は実況アナの新時代到来。幼いころに憧れていたサッカーの実況アナウンサーになる夢はどうすれば叶う!?そんなお話を生で聞くチャンスがあります。サッカー実況を題材にした映画『バモス!ドミンゴ -夢の実況席-』の上映を記念してトークイベントを開催します。 みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第62回を担当します、石井和裕です。よろしくお願いします。トークイベントの進行台本を担当しています。また、WE Love 女子サッカーマガジ

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          「スペインではトレーニングを3日間もサボっても得点したら評価されます」スペイン女子プロサッカー選手の先輩・後輩が女川で対戦≪6/4-10開催!ヨコハマ・フットボール映画祭2022≫

          サッカーは、映画等のカルチャーを媒介にしながら、その土地の生活慣習と融合し、世界中の人々と不思議なご縁を結んでくれます。 みなさん、こんにちは。ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第60回を担当します、石井和裕です。よろしくお願いします。WE Love 女子サッカーマガジンの主筆でもあります。 かつて監督をしていた、岡田武史さんは「練習で、グラウンドにコーンを並べてその周りを選手に走らせるとき、コーンの外側を回ることが自然ときっちりできるかどうかが勝負の明暗を

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          女子サッカー映画でインド映画でヤクザ映画の『ビギル 勝利のホイッスル』……ってどういう作品?

          これまでに見た女子サッカー映画で最も濃厚で、斬新で、長い作品だった。2時間59分ある。1時間24分で休憩が入るインド映画ならではの大作。その前半の大半が回想シーンに費やされて、女子サッカー選手は数分しか出てこないという長い前置き。この先、どうなってしまうのだ?と、不安を感じながら後半を見ると、正真正銘の女子サッカー映画に、やっぱり、かなりのヤクザ映画の風味が混じっていた。 ヒールリフトあり、ダンスあり、銃撃戦ありの2時間59分インドの1つの州を代表するチームとして全国大会に

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          なでしこリーグ全20クラブのホームタウンを半年間で旅して

          コロナ禍で自由な行動が制限されていた2021年に、私はなぜかご縁をいただいて20もの街を旅しました。女子サッカーアマチュアリーグの最高峰・なでしこリーグ1部・2部のホームタウンを取材し、なでしこリーグのオフィシャルサイトで連載をすることになったのです。タイトルは『日本全国なでしこリーグの街を訪ねて』。「もう、遠くの街を訪ねる機会など、2度とないかもしれない」覚悟を決めていた私にとって、青天の霹靂ともいえる機会でした。その連載は2022年2月に無事に終えることができました。

          なでしこリーグ全20クラブのホームタウンを半年間で旅して

          『東洋の魔女』にハラスメントはあったのか?不滅の世帯視聴率記録66.8%の向こう側で起きたこと

          映画『東洋の魔女』を見てきました。日紡貝塚の女子バレーボールチームを振り返るドキュメンタリー。フランス人監督によるフランス映画です。 『東洋の魔女』と呼ばれた日紡貝塚の女子バレーボールチームは、1959年から66年まで258連勝した伝説のチームです。対戦相手には、各国の代表チームが多く含まれています。連勝途中で迎えた1964年の東京オリンピックでは、このチームが、そのまま日本代表チームとなり金メダルを獲得しました。 決勝戦のソ連代表戦は世帯視聴率記録66.8%。これは、これ

          『東洋の魔女』にハラスメントはあったのか?不滅の世帯視聴率記録66.8%の向こう側で起きたこと

          カズ加入で注目が集まる三重県のサッカー その地形と現実(さらにはベルディ)

          かねてからの報道と「お約束」通り、1月11日11時11分に、三浦知良選手が、日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍すると発表されました。2022年は日本中のサッカーファンから三重県に、熱い視線が注がれそうです。 それにしても、なぜ鈴鹿ポイントゲッターズにはカズの獲得が必要だったのでしょうか。 美しい海の伊勢志摩、盆地の伊賀。山が地域を隔てる三重県。三重県は、さまざまな顔を持っています。古くからのサッカーファンならば、四日市中央工業高校のある、

          カズ加入で注目が集まる三重県のサッカー その地形と現実(さらにはベルディ)

          五輪報道で焦る新聞各社 スポーツ報道が危ない!?

          さまざまな準備と体制変更が進み、開催まで50日を切って、東京2020が大きく動き出しています。 ・海外メディアについて、GPSを用いて行動を管理する方針。 ・日本向けに選手団のほか、審判や通訳ら国内の大会関係者ら計約2万人分のワクチンを無償提供する方針。 ・パブリックビューイングを中止。 これまで水面下で検討し、準備してきたととが、やっと決定。発表することができるようになったのでしょう。関係者の努力に頭が下がります。 日本人初のIOC 委員 嘉納治五郎銅像 1ヶ月前と

          五輪報道で焦る新聞各社 スポーツ報道が危ない!?

          東京ユニフォームを切り刻んだアートは展示中止(で、完成した)

          銀座の中心に空き地があり、その地下は、幾層もの廃墟のような空間の施設となっている。銀座に足を運ばない人にとっては、俄かに信じがたい話だ。そして、この場所に、かつて日本の繁栄を象徴するようなビルがあったことを知らない世代も多い。 ここにアート作品が展示されている……はずだった。撤去されて、ただのフェンスとなっていた。そして、撤去されたことを説明する案内も目に入らなかった。その場所は、ただ地下の吹き抜けと床を遮るフェンスでしかなかった。 Blood in Blood Out「

          東京ユニフォームを切り刻んだアートは展示中止(で、完成した)

          女子サッカー映画『クイーンズ・オブ・フィールド』で感じたフランスのジェンダー意識

          フランスの女子サッカー映画『クイーンズ・オブ・フィールド』の感想です。まず、とても面白かった。女子サッカーが盛んなフランスだと、こんな映画が作られるのだという驚きがありました。そして、物語の発端が、大乱闘によりチームの全員が出場停止になってしまうという破天荒な事件だというのが私の好み。 専業主婦、シングルマザー、セレブ妻、女子高生達がクラブを救う!? この映画では、フランスの女性達が大活躍します。どのようにして、これまでチームを戦ってきた男性達を救ったのでしょうか。その方法

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          3.11から10年 みんな震災の話は読みたくなくなった(辛いから) 4人 #それぞれの10年

          東日本大震災から10年が経過する。そのときの恐怖、そして、その後の絆、助け合いの想いを忘れることができない。特に、私は、直後のなでしこジャパンの世界制覇をフランクフルトに応援しに行ったり、復興庁の仕事で、1年間に13回も釜石市を訪問したりしているので、普通の東京暮らしの人よりも、震災復興への思いは若干強いはずだ。 #それぞれの10年 そう考えると、どんな10年間だったのか、あまりに人ぞれぞれで、それを表現する単語を持ち合わせていない。私は2021年に入って、4つのインタビュ

          3.11から10年 みんな震災の話は読みたくなくなった(辛いから) 4人 #それぞれの10年

          男性が作った制度・WEリーグは女性の心を動かせるのか?

          ものすごい文章に出会ってしまった。書き手はF1号さん。私の友人で、ある有名企業グループの役員をしている。 「能力面で言えば、管理職になってもおかしくないレベルの女性は多く在籍しています。彼女達が昇進を断る理由は何なのか? アマゾンの奥地に分け入っても明確な答えは見つかっていない。」 そう! そういう現象は各地で発生している。妻が経営するデザイン会社でも、なぜか新しい仕事に積極的に取り組んでくれない女性従業員問題をずっと抱えてきた。この「アマゾンの奥地に分け入っても明確な答

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