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「マイナビ仙台レディース複数選手の登録承認」真の問題を探す取材

2024年3月25日5時にスポニチで記事が掲載されました。尊敬する記者のお一人が取材したスクープといえる内容です。この記事が掲載されなければ、今回の問題が世に出ることはなかったでしょう。

WEリーグとJFA マイナビ仙台が複数選手の登録を遅延も「大甘」の特例承認で既に出場

https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2024/03/25/kiji/20240324s00002000791000c.html#goog_rewarded

WEリーグが始まって以来、私にとっては最も悲しいニュースでした。そして、記事が掲載されて19時間が経過しても、WEリーグから何一つ発表はありませんでした。

最も重要なのはWEリーグの行動規範に関わる問題なのかどうか

記事には、取材により明らかになった実行委員会と理事会の進め方の問題が書かれていました。ただ、多くの読者が最も問題視するのは複数選手のエントリー(登録)が適切だったかどうかです。しかし、大きな問題は、それだけではないと私は思いました。特に、「育成組織トップ可」選手又は「特別指定」選手だから特例が適用されたとなると、これはWEリーグの行動規範に関わる問題だからです。そして、選手一人一人の国籍や年齢で得られる権利に違いが生じれば、それは、これから始まるFIFA女子ワールドカップの招致活動にも大きな影響を与えると考えました。

明らかになった発表遅れの残念な理由

もし、適切なエントリーだと考えているのであれば、WEリーグは迅速に発表すべきです(本当は記事になる前に)。さらに時間が経過し、3月27日16時30分にWEリーグから発表がありました。リリースされた文章を読むと、なぜ、ここまで発表が遅れたのか理由が明らかになりました。

「この措置についての報道が複数なされ、詳細の説明が必要だと考え、今回の発表に至りました。」

リリースだけで理解できることには限界がある

リリースを読んでも正確に意味を理解することができませんでした。そこで、スタジアム内でWEリーグの理事を含む3人に取材した結果、新たに掲載したのが2つ目の記事です。読んでいただくと「問題になること」と「問題にならないこと」が分かります。この記事は、取材し、その場で仙台話を聞くだけではなくディスカッションしたことでわかったことが多く含まれています。

私は、自分が思ったことを書いても世の中の役には立たないと考えています。ですから、必要なことを必要な人に聞いて書くようにしています。

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