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作詞集・太陽と龍の追憶

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昔、バンドを組んでいた時に作詞したものや、新しく書いたものも含め こちらにて公開しております。 歌ってくれる人、使ってくれる人募集中です 詳しくはメッセージか、ツイッターのDMで… もっと読む
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#作詞家志望

溺恋

このままあなたを諦めて
暮らしの中にうずもれて

花のよう 綺麗な日々が咲いているよと
甘い嘘を 吐き続けた人を責めても一緒
この手の中には居ないの

恋に溺れ生きられるなら
どんなに気楽だろう
人を愛する事が全てなら
どんなに気楽だろう

優しい言葉を積み上げて
生かされてるのが怖くて

あの言葉 忘れられずにいるんだよと
甘い蔦を 巻きつけたまま泣いてても
この目の中

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単純窒息性

可愛いとだけ 言われたくて
口元に三日月
賢いとだけ 言われたくて
独り言 斜め上

ただ一度の微笑みと
四千万の舌打ちでもいい
あなたが振り向けば
それだけで

息が詰まりそう 見つめていて
あたしだけいつでも
息が止まりそう 見つめていて
独り占め 誰でもない

ただ一度の約束と
四万年の孤独でもいい
あなたに触れるなら
それだけで

不愉快で目障りで
反応を 躊躇う雑草たち
語りかければ 何

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海岸線

冬の真夜中 雨は上がって
君の街まで あともう少し
何も無いさ 好きなだけさ
だから今は 君を目指して

もっとゆっくり 愛せばよかった
悲しいだけの ひとりごとだよ
海岸線が揺れては光る
輝く星、月、街の灯りを
束ねて夜空を流れてゆこう

あの日あの時 僕は死んでた
君に出会って 話をするまで
何も無くって 生きてるだけ
それでもいい 君が居るなら

もっと近くで 暮らせばよかった
急いでゆくに

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Believer

いつもの街 今日も静かで
看板が一つ増えてる 歩道橋
塗りなおしてた
知らないうちに変わるから 知ってるものは
信じていようよ

下向くな 振り向くな
前向いて 生きてゆけ
何もかも疑って それでも前向いて
生きてゆけ Believer

いつの間にか 今日がゆく
街路樹が紅葉で 最近
猫が来なくなった
気づかないだけなんだろね 気が付けば
信じられるの?

水をやる 花が咲く
上向いて 歌ってや

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忘却は最寄り駅

ここまでだったね
あなたとの日々
あたしはあなたを
忘れて生きるよ
だからあなたも

そこまでなんだね
あなたの気持ち
あたしをあなたが
忘れてく日々よ
だけどあたしは

走って、走って
どうして泣いて
走って、走って
いつまで泣いて
いるんだろうね

画面の向こうに
あなたは居ない
寂しいけれど
哀しいけれど

ここまでだったね
あなたとの日々
黄昏てても仕方がないから
あなたはあなたの傷を抱え

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平社員

その日もあたしは残業して
くたばりきって帰ってきた
牛丼屋と弁当屋を見比べて
お惣菜だけ買ってきた

溜めこんでいたのは
仕事と貯金と
溜まっていたのは
ちょっと憂鬱

仕事がナンだと平社員
夜が更ける
あたしをナンだと平社員
顔が老ける

その日のあたしが担当した
仕事に心がこもらない
商談して相談して連絡した
だけど何もわからない

逃げ出してしまえば
仕事も貯金も
溜まっていたんだ
ちょっと

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桜木町から関内よりも 近くて遠いヘイヴンを君に

毎日毎日夕焼けで
コバルトの空が西の方から
地平線燃え尽きるまで
夜が来て胸に抱いた
ただ一つの夢が星になるまで

空飛ぶサソリを見上げたら
ゆっくり回るレコード盤
ぐにゃりと曲がるレコード盤
空飛ぶサソリが笑ってる
自分で自分に突き刺した
針から漏れた毒が虹
拈華微笑の巨仏は電気仕掛けの夏になる
朝日の差し込む白い白い京浜東北線
桜木町から関内よりも
近くて遠いヘイヴンを君に

Cumulonimbo

ある晴れた夏の朝
薄暗い街の向こうに
広がる入道雲
寝ぼけたままの木立をぬうように
白いクルマが走ってく

よく晴れた夏の朝
渡る人もない信号機越し
膨らむ積乱雲
沈んだままの道路をぬうように
僕のクルマは泳いでく

濃密な朝、濃密な時間、濃密な夏曜日
もう仕事も休みもカンケーない
何の心配もない夏曜日
渋滞も信号無視も
コンビニの角を抜けてくバカも気にならない

ある晴れた夏の朝
薄暗い街の片隅

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よくはれたあの日がなつかしいね

いつの間に終わったんだろう
僕は乗りたくもない車に乗って
進みたくも帰りたくもない道で
渋滞の中にいる
進むなら進んでくれ
止まるなら止まっててくれ

嫌いになる事が出来るほども
あなたを知らない自分が憎い

空っぽだけ詰まってる
贈り物だけ積もってる

好きでいるから生きていられた
嫌いになれたらもっとラクかな

いつの間に変わったんだろう
僕は好きでもない人を養って
燃やしたくも出ていきたくも

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がらくたのメリーゴーランド

秋晴れのバカみたいな青空の下で
がたぴし回る
がらくたのメリーゴーランド
すっかりくすんだオルゴールが
悲しそうに笑う

午後2時のバカみたいな陽射しの下で
がたぴし軋む
がらくたのメリーゴーランド
すっかり疲れた顔をした
悲しそうな俺がいる

全部終わりだよ、と
汚れきった鏡を見て
みるみるひび割れてゆくのを
振り返らず歩き出す

バカみたいに広い秋晴れの海と
がたぴし回る
がらくたのメリーゴー

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ALMOND EYES

風に揺れる細い瞳
日に焼けた素肌に
きらめく汗が光る

誰とも違わないよ
誰にも似てないだけ
誰かに近づいても
誰にもなれないだけ

青い海のように
陽射しが躍るよ
きらめく涙零す

誰かが言ってるよ
誰にも言えないこと
誰かに言われても
誰にも聞こえないよ

君の美しいALMOND EYES
見つめて欲しいずっともっと
目を閉じないで俯かないで
君の美しいALMOND EYES
誰にも似てなくて

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夏をあきらめないで

真夏の空へ伸びる坂道
みかん畑を貫いてく
心配してくれてどうもありがとう
いつか上手に笑えるかな

真っすぐ夏へ伸びる畦道
緑の景色を横切ってく
心配ばかりいつもごめんね
いつか振り向く日が来るかな

もうすぐ終わる夏から
さよならの影が長く伸びる

あの日の夢をまだ覚えている
覚めない夢を待ち続けているけど
あの日の事を忘れていいよ
あなたの事は忘れないから

赤い自転車遠く走ってく
汗も涙も振

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雅夢-Gumb-

あなたに出会うため
北へと伸びる線路 延々続く
MERCURY ROAD
言葉を絵の具のようにして
あなたを少し塗らせて欲しい
言葉を絵の具のようにして
あなたを塗りつぶしてしまいたい

あなたを抱き締めるため
北へと伸びる航路 段々浮かぶ
MERCURY FAY
翼を 翼を 翼を 翼を
古い坂道
翼を 翼を 翼を 翼を
寂しくて古い坂道の多い街
今日、冷たく暗い曇り空の下で
あなたと繋いだ手が虹

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君と新百合ヶ丘

見知らぬ街の長い長い坂道の
向こうの空を見たくって
青い海も遠い空も
いちばん好きな人に続いてると
信じて走り続けてるけど

君は君の想い人のもとへ
僕は僕の想い人を待つよ
君と新百合ヶ丘
リリエンベルグのケーキを買って

見知らぬ街の広い広い青空に
浮かぶ雲になってみたい
好きな人も君のことも
いちばん大切にしたいつもりで
信じて生きていたけれど

君は君の想い人のことを
僕は僕の想い人のために

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