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地球暦とめぐる季節の暮らし

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和文化が好きで、二十四節気や月齢を取り入れました。地球暦で1年を俯瞰する暮らし方は、時空間のとらえ方をニュートラルにし、豊かにしてくれます。暮らしの中での気付きを記しています。
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記事一覧

白露(はくろ)White Dew

白露(はくろ)White Dew

太陽を基準にする二十四節気で立春から15番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から165度です。
大気が冷えて露ができ始める頃で、秋の気配が次第に濃くなってきます。

陽射しが弱まって気温が下がってくると、地面近くの空気の層が上昇しにくくなり、大気中の水蒸気も減ってくるので、空の青さは濃く、澄んで見えるようになり、月もくっきりと見えます。
春には、冬から徐々に気温が上がり、

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処暑(しょしょ)Fading Heat

処暑(しょしょ)Fading Heat

太陽を基準にする二十四節気で立春から14番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から150度です。
「処」には、終わる・隠れるという意味が含まれていて、厳しい「暑さ」が
収まってくる頃です。

8月の終わりから9月の初めにかけてのこの時期は、秋らしさへの過渡期。
夏の暑さも和らぎ、朝夕には涼しい風が吹き、虫の声も聞こえてきます。

<台風が多い時期>
台風が多い時期なので、立

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お盆

お盆

盂蘭盆会(うらぼんえ)仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」は、太陰暦7月13~16日に行われる行事です。餓鬼道で苦しむ衆生に食事を施して供養する、「施餓鬼会(せがきえ)」に由来すると言われ、中国では唐代の道教の隆盛期に三元の一つの「中元節」とも融合していきました。

施餓鬼会では、先祖供養だけでなく、精霊棚(施餓鬼棚)を設けて、亡くなった人や精霊に広く施す習俗もあります。

由来①
釈迦仏の弟子「阿難

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年月日 YEAR, MONTH, DAY

年月日 YEAR, MONTH, DAY

日 DAY一昼夜=太陽の周期です。
lこの場合、季節によって1日の長さは変化します。
 
平均時間を1日として、1日を24分割=「時」、「時」を60分割=「分」、「分」を60分割=「秒」に定められました。

現在は、セシウム原子時計による「秒」が定義され、そこから、「分」「時」が定められています。

現象から目盛りを定めていた時代から、地球の運行と無関係な目盛りを定めて時間を定めるように逆転したわ

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立秋(りっしゅう)Start of Autumn

立秋(りっしゅう)Start of Autumn

太陽を基準にする二十四節気で立春から13番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から135度です。
暦の上では立秋~立冬(11/7)前日までが秋ということになります。

秋が始まる日として、この日からの暑さは”残暑”と呼ばれます。
暑さはまだまだ厳しく、お盆休み(8/13~15)もあって、
夏真っ盛りの印象ですが、旧暦由来の盆踊りや七夕祭りなど、
お祭りの後にふと秋の気配も感

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水星

水星

水星の特徴

水星は、地球の1/18(直径が地球の2/5程度、月より1/3くらい大きい)の小さな惑星で、太陽にいちばん近いところを回っています。地球から見ると、惑星の中で見かけの動きが一番大きく、伝令の神様Mercury(マーキュリー)の名前がついています。地球の公転周期は365日、自転周期は1日ですが、水星の公転周期は約88日、自転周期は約59日間かかります。

スピードが速いイメージですが、自

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夏土用

夏土用

夏の土用の食養生

夏土用の食養生には、「丑」の日に、「う」のつく食べもの、黒い食べものを食べるとよいといわれています。
暑さで食欲も落ちがちですから、胃腸に負担がかからないよう、よく噛んで食べることも大事です。

土用うなぎ

夏の土用と言えばウナギの日⁉
江戸時代に、発明家平賀源内さんが、夏に売り上げが落ちるウナギ屋さんに相談されて、「ウ」の付くウナギを丑の日に買ってもらうために「本日、丑の日

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四季と土用

四季と土用

四季の変化が起きるわけ

地球は1年かけて、太陽の周りを1周する公転運動をしていて、
地球自身も1日1回回転する自転運動をしています。

自転軸の向きは、地球の公転面 (黄道面) に対して垂直ではなく、約23.4°傾いているので、地球が太陽の周りを公転すると、順に以下のようになります。
・北極側が太陽を向く時期=北半球の夏=南半球の冬
・南極側が太陽を向く時期=南半球の夏=北半球の冬
・自転軸が太

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海の日(7月の第3月曜日)

海の日(7月の第3月曜日)

日本の国民の祝日の一つ。
「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」日として、7月の第3月曜日に定められています。

1876年明治天皇が東北ご巡幸の帰途、7月20日に灯台視察船・明治丸で横浜にご到着された日にちなんで、1941年に「海の記念日」が定められたのが始まりです。

平成に入り、7月20日海の日を国民の祝日にしようという運動が始まり、1995年制定、翌96年に施行されました。

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中元

中元

道教で、上元(旧暦正月15日)・中元(旧暦7月15日)・下元(旧暦10月15日)と、年3回の区切りとされていたのが三元です。
元旦、元日にみられるように「元」は「始め」の意味です。

上元は天上界を主り、福をもたらす(賜福)天官大帝の誕生日,
中元は地上界を主り、罪を赦す(赦罪)地官大帝の誕生日,
下元は地獄界を主り、厄を祓う(解厄)水官大帝の誕生日とされ、
各々の日にご神徳があると考えられました

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小暑(しょうしょ)Rising Heat

小暑(しょうしょ)Rising Heat

小暑@地球曆

太陽を基準にする二十四節気で立春から11番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から105度です。

暦では、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑が夏の節気たち。
雨期が終わって、本格的な夏の暑さがやってきますが、
暦ではもう晩夏です。

グレゴリオ暦でも上半期を過ぎての折り返しですね。
1年を1日のたとえると午後1時頃で、活動的な午後のはじまり。
一息ついて、

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夏越の祓

夏越の祓

夏越の祓は、半年に一度、罪や汚れを祓い、心身を清める神道行事です。
旧暦またはグレゴリオ暦の6月30日に行われます。
もとは旧暦の行事ですから、暑い夏に水神様を感謝をもってお迎えし、その後の台風シーズンを無事に過ごせるように祈る準備でもあったでしょう。

大祓は年に2回あり、もう一つは12月の大晦日12月31日に行われます。
こちらは年神様をお迎えするのに、心身を清めるものです。

水不足やゲリラ

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芒種(ぼうしゅ)Seeding Fruition

芒種(ぼうしゅ)Seeding Fruition

芒種@曆

太陽を基準にする二十四節気で立春から8つ目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から75度過ぎました。
次の節気は夏至です!

芒種とは芒(のぎ)のある穀物の種まきの時期。
芒は、米や麦などイネ科の植物の小穂の先端にある棘状の突起のことです。黄色く色づいた麦を収穫し、田植えを始める時期です。

1年を1日に例えると午前11時頃。午後のことも気になる頃かもしれません。

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二十四節気

二十四節気

二十四節気

太陰太陽暦(旧暦)で、季節を表すために用いられたのが、二十四節気。
二十四節気は、1年で1周360度をめぐる太陽年を24等分したものです。
※一覧表は下↓にあります。

二十四等分の方法=平気法・定気法

冬至から冬至までの時間を24等分に分割する平気法が用いられていたが、
天保暦(天保15年1月1日1844/02/02~明治5年12月2日1872/12/31)から、太陽の位置を計算

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