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小暑(しょうしょ)Rising Heat

小暑@地球曆

太陽を基準にする二十四節気で立春から11番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から105度です。

暦では、立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑が夏の節気たち。
雨期が終わって、本格的な夏の暑さがやってきますが、
暦ではもう晩夏です。

グレゴリオ暦でも上半期を過ぎての折り返しですね。
1年を1日のたとえると午後1時頃で、活動的な午後のはじまり。
一息ついて、この1年をどうしたいか? 年始の思いや半年を振り返って、
心身の状態や環境、行動計画の見直しをしましょう。
夏休みの準備もいいですねー。

夏の空

小暑@七十二侯

初侯 | 第31候 温風至(あつかぜいたる)
暖い風が吹いて来る頃。

この頃に南東方向から吹く夏の季節風を「白南風(しろはえ)」と呼びます。いよいよ本格的な夏の蒸し暑さがやってくるわけですが、梅雨明けが早かった今年はどうなるのか少し心配ですね。
暑さ負けをしないよう、体を冷やし過ぎず、よく寝て休み、よく噛んで食べて、疲れをためないように注意しましょう。


次侯 | 第32候 蓮始開(はすはじめてひらく)
蓮の花が開き始める頃。

ハスの花言葉「清らかな心」「神聖」「休養」「救済」

水面に並んだ丸い葉の間に、掌を大きく広げたような形の白やピンク色の花が咲く様子は涼やかです。
仏教やヒンドゥー教で神聖さの象徴とされてきました。
花言葉も「清らかな心」「神聖」「休養」「救済」などがあります。

花の中心の花托や花床と呼ばれる部分は座布のように平らで、仏様が座られそう!? なるほど蓮華座ですね。
仏像をのせる台座や、瞑想で両足を組んで座る結跏趺坐のことを蓮華座と呼ぶのも納得です。

座り心地がよさそうな花托

仲間として行動や運命をともにすることを「一蓮托生」と言いますが、元は善い行いをして亡くなり、極楽浄土の同じ蓮の花の上に生まれ変わることだそうです。

花とのギャップが~!

地下茎はレンコンとして、またハスの実も甘納豆や汁粉、餡として食され、生薬としても用いられます。茎も食べることができるし、花茶として楽しまれたり、葉をお料理に使ったり、枯れても花材として利用されたり、アジア地域では身近な植物です。

ハスの実

末侯 | 第33候 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)
鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える頃。

同じタカ科で比較的大きいものが鷲(ワシ)、小さいものが鷹(タカ)で、
カラスと同じくらいの大きさです。
訓練をして鷹狩に使ってきたのは日本だけではないそうで、狩猟能力が高いだけでなく賢いのでしょう。飛ぶのが早くて(時速80km、急降下では時速130km!)、強い、カッコいいイメージです。家紋やスポーツチーム名に使われるのにも納得。

オオタカの場合、縄張りがあり単独行動が基本。
繁殖期だけは一夫一婦制で、1月頃から求愛期がはじまり、3月頃に巣作り、4~5月頃に産卵、5~6月に孵化、ヒナは生後35~40日ほどで飛べるようになり、しばらくは親鳥と一緒に生活して狩りの仕方を覚え、8月中に巣立ちます。9月を過ぎる頃には親鳥もまた単独生活に戻ります。
生き方もかっこいい感じですね。



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