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『戦場のメリークリスマス』から得た倫理観 𓃱

皆、あるシステムの影響を受けている。

国というシステム、社会というシステム、法というシステム、戦争というシステム。これらは全て『私たちと同じ人間』が作り出したシステムだ。

これらは人工的であり、必ず誰かの影の影響を受けている。

国を作ったものの影、社会を作ったものの影、その不動の影が根底にあり、それが私たちに対して常に身体的、精神的に影響を及ぼしている。

人間にはそれが埋め込まれる。

十人十色の型が在る。

人間の持つ光と、外から来る影のバランスを考えなければならない。

それが埋め込まれて、他のものとかき混ぜられ、新たなもっと良いものが弁証法的に生まれることもあるし、イエスのように埋め込まれたものを拡大解釈し、啓蒙し、人々に多大なる影響を与えることもできるし、それに飲み込まれてしまう人もいる。

私たちは、その影による犠牲者でもある。

その影は、人を生かすことも、殺すこともできる。

私たちはそのような不動だと思われているシステムを中心として動いているが、実はその外に在る大きく広がる真実の世界を私たちは知っているはずだ。

自然は真実しか語らない。

自然とは、私たちでもあり大地でもある。

地球や海、宇宙でもある。

全て生まれは同じ、ビッグバンだ。

だから、お互いを理解し合えないということは、本当は無いと思う。

しかし、私たちは、私たち自身が『時の犠牲者』であるということを忘れてしまう。一歩引いて世界を見ればいいだけなのに、すぐに忘れてしまう。

私たちはみな自然で、同じ物質でできていて、深いところで繋がっている。

それは『影』に踊らされることのない『完全に独立した世界』である。

どんなものよりも先にあるその世界は、何者にも侵食されることのない世界で、システムの世界に蔓延する夾雑物のことなど眼中にもない。

その次元でなら、私たちは分かり合えるはずだと思った。

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