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ベンチャー経営のど真ん中

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ベンチャー企業経営について、過去の体験談を含めた "ありのままの姿" を公開。失敗談から学んだ事やノウハウを凝縮したマガジンです。起業家、学生、スタートアップへの転職に興味があ…
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記事一覧

起業のコツは「転び方」が上手になること

起業のコツは「転び方」が上手になること

今年で、独立してから10年になる。
起業してから最も聞かれるのは

「挫折した経験は?」
「どうやって立ち直った?」

そう、誰だって失敗は怖い。

しかし、起業は挫折――つまり『転ぶ』ことの連続なのである。極端な話、毎月転んでいるようなものだ。

だから大切なことは

転び方が上手になること。

これが生き残る必須条件といっても過言ではない。
スノボやカヤックと同じ。
スノボは上手な転び方から教

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スタートアップは社外取締役を早めに準備すべし

スタートアップは社外取締役を早めに準備すべし

今日はTwitterの話題を深堀する。

スタートアップこそ、社外取締役の参画は早い段階で準備しておかないと苦労する。

なぜなら、その名の通り「社外」の人物だから。

スタートアップでは「熱量(パッション)」「市場に対する理解」「カルチャーフィット」が重要である。しかし、それらを兼ね備えた人物を社外に求めることは大変なのだ。

そんな事情もあり、上場したスタートアップ経営者が、他のスタートアップ

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ちょっとまった!DXで解決したい課題、それ本当に合ってますか

ちょっとまった!DXで解決したい課題、それ本当に合ってますか

筆者は上場企業の数社で「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を支援している。

今日のテーマは、DX失敗事例の根幹にあるものを紹介するものだ。これを読むことで「やっぱりうちの会社ではデジタル化は難しい」と弱腰になる組織や人々が減ることを願うばかりである。

「改革は痛みを伴う」に甘えてないか正直なところ、DX関連のサービス・コンサルティングには「これはちょっと…」と感じる、いわゆる "イロ

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新春企画:テック企業でリベラルアーツが重要になる時代が訪れる

新春企画:テック企業でリベラルアーツが重要になる時代が訪れる

はじめに世界に名を馳せるようなスタートアップ企業を作りたい(なりたい)という願望は多くの起業家が持つ夢である。では、どのようにすれば成し遂げられるのであろうか。僕はその道標を記すことにした。

それは同時に、飽きるほど見聞きする「なぜ、日本からGAFAM(Google, Amazon, Facebook, Apple, Microsoft)は生まれないのか?」という問いへの回答になると考える。これ

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DXを失敗しないために重要な5要素

DXを失敗しないために重要な5要素

最近「DXを試みたがプロジェクトが大炎上中で助けて欲しい」という依頼を受けることが多く、ここで一度、基本ながらも大切なDX(デジタル・トランスフォーメーション)の本質に迫りたいと思います。

デジタル領域の専門家として、そしてアナログ領域も大好きな筆者が失敗しないDXの秘訣を記します。軌道修正するなら今のうち!新年を迎えたことをきっかけにシフトチェンジしてみましょう。

1. 「IT企業になる」と

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社長と呼ばれたくない社長

社長と呼ばれたくない社長

組織のあり方は組織の数だけ存在する。

たから、社長を「社長」と呼ぶことが正しい組織も存在する。肩書を付けて呼ぶことでヒエラルキーが作用し、規範が守られ、組織の秩序が保たれるのだ。

・・・

天の邪鬼かもしれないが、僕は社内で「社長」と呼ばれるのを嫌う。あくまでも内部での話であって、お取引先の方が「佐藤社長」と呼んで下さる事はありがたいことであり、それに恥じないように頑張ろうと思う。

普段の業

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景気後退時におけるスタートアップの生存戦略を考える

景気後退時におけるスタートアップの生存戦略を考える

起業の動機は人それぞれ。だから、はじめて出会う起業家には、起業した背景をたずねる。それが起業家との心の距離を近め、その起業家が生み出すプロダクトに心を通わすことができる最短ルートであると僕は考えているからだ。

多くの起業家から相談を受ける内容の一つに「どの事業で起業するのが良いですか?」というものがある。その起業家が特定の市場に精通しているならば、その市場における重要課題を解決する事業を行なうこ

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新卒でスタートアップは不安?メタモが実践してること

新卒でスタートアップは不安?メタモが実践してること

新卒とスタートアップの話題は尽きない。近頃はポジショントーク的なものも多く、大企業とスタートアップの双方から発信される情報を読んでいると疑心暗鬼なってしまうと思う。

この note もスタートアップ企業である「メタモ」が発信しているのだから、有象無象の一つであることは間違いない。だからこそ、大企業やスタートアップの良し悪しを語るのではなく、メタモが新卒採用をするにあたって実践していることや心がけ

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起業する前に覚えておきたい、スタートアップ流『定款』の作り方 - 1

起業する前に覚えておきたい、スタートアップ流『定款』の作り方 - 1

法人化するという時に必要になるのが定款です。スタートアップ流の定款を作る方法や、重要なポイントをご紹介します。

各種、お問合せや質問・相談は satoyuta@me.com までお送りください。お問合せ前に、必ず末尾記載のご案内をお読みください。

定款は会社のルール私はこれまでに、起業家の相談を数多くお受けしてきました。様々な相談の中には定款に関するものもあり、その定款を拝見すると「この定款は

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褒めることをバカにしないスタートアップは強くなる

褒めることをバカにしないスタートアップは強くなる

前回の記事が予想外の反響を呼び、多数のお問い合せを頂いております。その数、なんと、178件!本当にありがたいことです。返信にお時間がかかっており申し訳ありません。もちろん、スタートアップの経営者でもありますので、疎かにならぬように邁進して参ります。

結論1. この note が役に立つ読者
 ・スタートアップ経営者
 ・スタートアップで働く人
 ・中小企業の経営者
 ・中小企業で働く人
 ・大企

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ベンチャーキャピタルから個人破産申立されて4,000万円支払った話

ベンチャーキャピタルから個人破産申立されて4,000万円支払った話

事実は小説より奇なり。誰も恨まない生き方をするに至った過程をnoteにまとめ、たった1人でも役立てば良いと考え、ナレッジとして残すことにした。

経営は社長に責任がある。これは間違いない。起業家は出資者を恨むことをしない方が幸せになると思う。これもたぶん間違いない。厳密には違うけれども僕が心がけていることだ。

そんな僕が、金商法違反を平気で行うベンチャーキャピタル(VC)から個人破産申立をされた

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