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事故再発防止 - 安全な街のデザイン +

 以前、とある街(校区)で、小学校への通学路の変更が言い渡されたそうです。ここを「通ってはならない🙅」という指導です。子供たちはその後迂回(遠回り)します。然るべき理由というか〔きっかけ〕があり、それを機に/それ以後は、という〔判断〕なのですが🙄
 何年も前の話なので、〔きっかけ〕について想像したり関連付けて考えられるほど「勘のいい人」「記憶が深い人」、あるいは推察・分析力に長けた人は極めて稀なのだと推測しますが、トップ画像の様子と『自然災害』というワードとを掛け合わせて連想されるリスクを敢えて挙げるとすれば…これはそんな光景でしょうか。

 様々な配慮要素もあり、経緯の詳細をここで明文化することは差し控えますが、上記の「直後の展開」に関し、学校側の判断・議論の苦悩をお察しします😌
 「決めなきゃならない/すぐさま対処しなければならない」というお立場は相当に辛労なのではないでしょうか…

 ただ、やはりこの手の【対処事例】に関しては、スッキリとしない違和感がどうしても生じます😵不満とか利己的なものではありません。要件を論理的に展開していくと、おかしな点が出てきます。
 その根拠というか、関連付けて考えたい展開👇へと繋がっていくのでした。

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 冒頭で挙げた『規制措置』の後、ひと月余り経過し、上記の〔きっかけ〕事故①とは別のニュース報道がありました。
 『街路樹が倒れて、通り掛かりの高齢夫婦がケガをした』というものです --- ②。さて、これ(:同じ系統のハプニング)を機にどのような風が吹くのでしょうか。社会の反応が気になります。

 つまり、

【①ブロック塀】と【②街路樹】とを
対比的もしくは並列的に、本質思考していきたい

と思います💡

*** 批判ではなくいつも通りの『考えよう!』です。
 本稿での着眼点はどこか、落ち着いて捉えて頂ければ幸甚です。 ***

 

 今回(=②街路樹件)も(①ブロック塀件と同様に)事態を重く捉えて
◆市区町村単位、もしくは町内会などのコミュニティにより、速やかに、域内総チェックのアクションを始める

のでしょうか?

 再発してはならない/身近な危険因子を徹底的に除去すべく…という心意気やそれを当然だとする意見は、(記憶に新しい=①ブロック塀件が起きたばかり、ということもあり)市民や行政の多数を占めるはずだ、と思いますか?

 

 あるいは
◆マスコミの扱い方が比較的大きくないせい(?)で周知されず、「ニュースを知れば率先してアクションしたのに(=知らないので何もしない)」という態度の人が多い

のでしょうか?

 だとしたら、マスコミの情報操作(=取り沙汰レベルのこと)の度合いについて疑問を抱くことになりそうです。下で述べますが、事案によって”差”(②<①)が付けられる要因・判断の根拠はどこにあるのでしょう?

 

 もしくは、
◆社会全体の風潮が、ただのニュース/他所の出来事として今回の件②は聞き流してしまう態度

なのでしょうか?

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

考え始めると色々な要件が出てきます。

  • 被害の規模・深度につき、人為的要素が絡むのか否か

  • 自然災害に由来するもの=②かあるいは単なる偶発的事故=①か

  • 軽傷で済んだ=②かあるいは最悪の事態になった=①か

  • 老人=②か子供=①か -----

 同系の事故であるにもかかわらず、それに対する社会の反応や対処のレベルに”差異”があるならば、「それは何故?」と考えた際に、「まさか、要素として絡んでないよね!?😢」と思いたい事項も含まれてきます。

  • ①のブロック塀は人工建造物ですが②の樹木は自然の物であり、(工事・設計が甘かった等の)人為的な要素は基本的にはありません。その点では「対応に差が出る」理由としての説明にはなり得ます。

  • かかる倒木発生②の際は、台風が接近していたわけではありません。つまり、(ブロック塀の時①のような)地震などの「倒壊因子」が無いタイミングの発生であり、そのことがむしろ逆に恐怖感を募らせます。

  • かかる倒木のケース②では「負傷」との報道ですが、国内を見渡せば、倒木による死亡事故は数年前にも起きています。その際には自治体が率先的に動き、類似事故を避けるべく、点検~危険因子除去(=伐採)という対応策に走ったようです。

 

◆◈◆◈◆◈◆◈◆

 

 総括してみて、どうでしょうか?
※②への対応の深度につき、①の時と対比的に🤔

◆倒れるおそれのある樹木が無いか、『ブロック壁総点検』と類似したことをしますか?求めますか?

◆今後は木の傍を通行しない/させないよう徹底しますか?木の高さは(①の場合の塀の)1,2メートルどころではないですから、かなり離れないといけませんよ。

◆自然災害は無論”突発的”感がありますが、①揺れた直後に離れようとつぶさに取る行動と、②完全に油断している時に倒れてくる木と、どちらに対する回避力を備えていそうですか?

◆既存物の危険性をチェックするにも、〔①倒れそうなブロック塀〕よりもさらに〔②自然の物に対する判断〕は難しいはず。人工物①なら仕切り直し施行出来るのでともかく、ひたむきに”生きている”植物②を断ち切るのも忍びない~自然愛護の方からの反発もあり得ます。

◆地震発生を想定すると、〔電柱倒壊/電線垂れ下がり〕がいかにも多発しそうですが、それへの対策は?市民としての不安はありませんか?

◆数十年前に施工された地中の水道管の老朽化の話は?〔破裂して(噴出や)陥没〕の危険性を捉え、事前の改修対処は進んでいる?もし、貴方が通行中のちょうど真下の道路が陥没したら回避可能だと思いますか?

 

 【危険要素】について冷静に考えるとなると、身の回りに様々あります。それらに対し、どのような施しをするのか、明確な答えは出せないのですが、
・『我々のところも何よりも最優先でコスト度外視で対処』
としても
・『同系事故が起きたにもかかわらず今般②は気に留めないような態度』
としても、チグハグ感が否めません😩

●〔対処のきっかけ=何かが起きてみて初めて〕とはいかがなものか

という”月並みな”議論と同じく、

●〔限定的なターゲット事案だけに囚われる≒他の要素・因子が蔑ろにされる〕という副作用/トレードオフに対して不認知である


という問題の解決は、おそらく相当に困難なのでしょう。

 「ただ多勢の流れ(≒他の自治体もそうしているから等)に同調するかのように”温度”を合わせる」という態度があるのだとしたら、残念な話です😵
~”やってます”アピールやカタチ先行の一例

 

 デリケートな話題なのであまり大きな声で言えないのですが、そもそも「常々安心して通れる道」など無い、と思ってしまいますけれどね。

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