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がん と 生きること

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#人生会議

驚愕

昨日は、厚生労働省人生会議(ACP)国民向け普及啓発事業に関する検討会に委員として出席しました。
普及啓発事業に関する検討会なので、事業受託側と話し合っていくことになります。

私が驚愕したのは、2019年の人生会議ポスターの件を、『お笑い芸人を使用したことで起こしたこと』として研修をしている方々がいるということと、『起用された芸人を傷つけてしまった』という事業者側からの発言です。

あの一件で、

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人生会議の抗議についての誤解

お笑い芸人を起用したことで起きたこと「驚愕」と題したRomiさんの記事を読み、胸に湧き上がる黒い渦を感じ、私は自分自分に冷静に冷静にとなんども言い聞かせました。

厚生労働省人生会議(ACP)国民向け普及啓発事業に関する検討会で、2019年11月に厚生労働省が発表した人生会議のポスターに対してがん患者会が抗議した案件を前に進めるにあたり、国の会議の場で「お笑い芸人を使用したこと」「起用された芸人さ

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安楽死って、どういうことだっけ。

安楽死って、どういうことだっけ。

自殺ではなく、安楽死とはどういうことだっけか。
自分自身の考えや疑問がめまぐるしく変わる。世の中の考えや疑問もめまぐるしく変わる。

2018年に写真家・幡野広志さんの書かれたものを読み、写真撮影をしてもらうと同時にお話する機会を得た。

クロベと。(撮影:幡野広志)

2019年にはジャーナリスト・宮下洋一さん、緩和ケア医・西智弘さんにインタビューさせていただくという機会に恵まれた。

情報や知

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望まない延命と結婚式の狭間で

新型コロナウィルス感染症の影響で、3月末までに予定されていた学会、セミナーなどが、次々と中止、延期になっていきます。

対応にバタバタしつつも、遠方に出かけることが無くなり、心身は少し楽である日々です。

3月にNPOとして設立から丸5年を迎える希望の会。

この時間は、初心、今までの日々、そして、これからをみつめる機会なのだと思います。

【結婚式を楽しみにしていた人】希望の会の会員で、4年前の

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望まない延命をさせる家族に罰則をへの危惧

SNS上で『本人の希望ではない延命をさせる家族』という言葉を目にして

胸が塞がる想いがしました。

以前、テレビの特集でも、家族が過剰な延命を申し出ているというような内容に取れるものがあり、その時も同じ不安を感じました。

罰則を決めれば解決するという意見を目にしました。

虐待、犯罪という言葉…

確かに、本人が望まないことをするべきじゃないし、本人の人生です。

ただ、家族も衝撃を受けて混乱

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本当の人生会議って何だろう?

がんサバイバーズクラブから、記事が配信されました。

担当の中村さんには、2年前にも記事を書いていただき、今までで

1番読まれた記事となり、その記事が、私、そして家族が前を向くきっかけになりました。

ポスターに意見を届けたことで、『炎上』とも言われてしまった一件。
私が伝えたかったこと。 以下、配信された記事です。

【旅立ちの朝焼け】真夏の空がほんのりと赤く染まり始めていた。
 夫とふたりで

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2020年、最初の人生会議。

2020年、最初の人生会議。

人生会議。

2020年1月5日、午前。

立ち話のような人生会議を推奨している僕だけど、
たまには、腰を据えて、さぁ始めましょう。という人生会議だってする。

今日は、今年最初のそういう機会を持った。

愛する人が大きく体調の変化を起こして、動揺する家族。

病院からもらって来たたくさんの医療情報。デジタルな選択。

30年以上の療養を支えて来た、
デジタルなら、白か黒なら、グレーとしか言いよう

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ACPについて思うこと~困ったら声に出そう

今朝、SNSで以下の記事を読みました。

『もしも一年後、この世にいないとしたら』という著書がある

国立がん研究センター精神腫瘍科の清水研先生のコラムです。

『もしも一年後…』がもしもじゃなくなった日。

夫ががんを告知されたのは、2014年12月4日。

忘れもしない、長男の誕生日の日でした。

主治医は告知の時に、余命を告げはしなかったのですが

「治療の意味は延命」という言葉に衝撃をうけ

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「デス・カフェ&俳句」に参加してみた!

「デス・カフェ&俳句」に参加してみた!

歌人の堀田季何さんが「デス・カフェ&俳句」を開催されるというお知らせが飛び込んできました。ちょうどデスカフェについては、「死を語り巡るカフェ デス・カフェ@東京」さんと知り合い、興味もあったので参加したい、その後は取材して記事にもしたいと考えていたところ。日程が合わずにモタモタしていたけれど、「デス・カフェ&俳句」の日は偶然にも空いていたので、参加することにしました。ただ語りあうだけではなく、俳句

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