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東京都新宿区在住40代。 シカとウサギが好き。 最近キリンも気になります。 週末に妻…

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東京都新宿区在住40代。 シカとウサギが好き。 最近キリンも気になります。 週末に妻と息子と 美術館やギャラリーに出かけるのが趣味。 絵画も文学も音楽も せつないものが気になりがちです。

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記事一覧

「ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」展

雨の日曜日☔️ 上野の東京都美術館で 『ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』 を見てきました。 作家は卓越した「感性の力」で 色彩も、時間も、場所も、人の…

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2年前

「庵野秀明」展

乃木坂にある国立新美術館の 『庵野秀明展』🟣🟢へ行ってきました。 冒頭、庵野さんの中学生時代の油絵が 飾られていたのだけれど …めちゃくちゃうまい😳 …めちゃくち…

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2年前
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「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展

今月から始まった 「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展を観に SOMPO美術館へ。 色相環でいうところの 黄緑から青にかけての 色の扱いが本当に美しくて目が逸らせず、 色彩とい…

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2年前
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「gucci garden archetypes」展

天王洲アイルの B&C HALLで開催中の 『gucci garden archetypes』へ🟢🔴 グッチの100周年記念事業らしく フィレンツェなど世界中で展開中。 クリエイティブディレクターで…

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2年前
1

「風景画のはじまり コローから印象派へ」展

朝の公園ランニング(散歩)の帰りに SOMPO美術館で 「風景画のはじまり コローから印象派へ」展を見てきました。 (さすがにランニングウエアで美術館行ったのはじめて・…

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2年前
1

「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」展

2020年度最後の美術館へ。 上野の森美術館で開催中の 「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」 を見てきました。 正直なところ、肖像画って いまいち興味…

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3年前
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「透明な力たち」展

「透明な力たち」展を見てきました。 アイデアといった数値にし難いものから、 感情の力や重力や、 DNAがもつ遺伝子を受け継いでいく力など 我々の周りに存在する目には見…

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3年前
5

名和晃平「Oracle」展

名和晃平さんの「Oracle」展を見に表参道のGYRE GALLERYへ。 名和さんの作品を見るのは 今年の夏にMOTで企画されていた 「おさなごころを、きみに」展以来。ごぶさたしてお…

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3年前
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「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展

東京都現代美術館で開催中の 「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展へ。 学生の頃「デザイン史」の授業で習った 資生堂やPARCOをはじめ…

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3年前
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「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展

銀座エルメスの八階にはギャラリーがあって そこで企画される展示の作家さんの作品からは いつもどこかで、ふとエルメスらしさをかんじる。 それが、色であることもあれば…

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3年前
1

「わかりあえなさ」をわかりあう

東京ミッドタウンの 21_21デザインサイトで 『トランスレーションズ』展を見た。 翻訳のことを 「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの 同士が意思疎通を図るた…

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3年前
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「日本美術の裏の裏」展

『日本美術の裏の裏』展を見にサントリー美術館へ。 円山応挙の青楓瀑布図なども素晴らしかったのだけど、 個人的大ヒットは室町時代に描かれた「かるかや」のヘタウ…

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3年前
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「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展

2020年秋。紅葉散策のついでに目黒の東京都庭園美術館で開催の 「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展を見てきました🍂 この作品を嫌いな人がいたら驚く…

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3年前
4

もうすぐ40歳

2006年にアーティストの「ゆず」が 「もうすぐ30才」という曲をリリースした時に まだ20代だった僕は 「ほほう、30才になるとそういう感じかー」と他人事だったのに あ…

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3年前
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「ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」展

「ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」展

雨の日曜日☔️
上野の東京都美術館で
『ゴッホ展─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』
を見てきました。

作家は卓越した「感性の力」で
色彩も、時間も、場所も、人の心も
揺らして溶かして
キャンバスの上に、もうひとつ別の
新しい世界を創り描く。

鑑賞する私たちは作家により
再構成された世界の姿(絵)と
自分自身の経験との対比から呼び起こされる
深い知的快楽に、ためいきをつく😮‍💨

今回の

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「庵野秀明」展

「庵野秀明」展

乃木坂にある国立新美術館の
『庵野秀明展』🟣🟢へ行ってきました。

冒頭、庵野さんの中学生時代の油絵が
飾られていたのだけれど

…めちゃくちゃうまい😳
…めちゃくちゃうまい(2回言う)

エヴァンゲリヲンの
初期の設定画(決定稿と全然違う)や
スタジオジブリ時代のナウシカの原画、
不思議の海のナディアのポスター、
シン・ゴジラの模型など
サービス、サービスぅ!がすごみ🤩

若い頃の作品か

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「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展

「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展

今月から始まった
「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」展を観に
SOMPO美術館へ。

色相環でいうところの
黄緑から青にかけての
色の扱いが本当に美しくて目が逸らせず、
色彩という意味に於いては
2021年見たアート作品の中で
一番こころが揺れました。

1929年に描かれた『別府の朝』は
特に、深く静かに美しく…
研ぎ澄まされた作家の感性に対して
感謝の念すらうまれます。

こういった人が世の中に存在

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「gucci garden archetypes」展

「gucci garden archetypes」展

天王洲アイルの
B&C HALLで開催中の
『gucci garden archetypes』へ🟢🔴

グッチの100周年記念事業らしく
フィレンツェなど世界中で展開中。
クリエイティブディレクターである
ミケーレさんの世界観がどっぷり楽しめるのに
なんと無料!すげえ!

なるほどなーと思ったのは、
参加するためには事前登録として
LINEのGUCCIアカウントへ
「お友だち登録」が必要という

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「風景画のはじまり コローから印象派へ」展

朝の公園ランニング(散歩)の帰りに
SOMPO美術館で
「風景画のはじまり コローから印象派へ」展を見てきました。
(さすがにランニングウエアで美術館行ったのはじめて・・・)

ランス美術館の収蔵作品が
多数来日中です。

ランス美術館といえば
シャンパーニュ地方・・・
(といえばシャンパン🍾・・・飲みたい🤩)
美しいノルマンディーの風景を
描いた絵もあり・・・
(といえばカマンベール🧀・・

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「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」展

「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」展

2020年度最後の美術館へ。

上野の森美術館で開催中の
「KING&QUEEN展 ー名画で読み解く 英国王室物語ー」
を見てきました。

正直なところ、肖像画って
いまいち興味がうすい分野なのだけれど、
フランスやイタリアの肖像画は頻繁に見かけるが、
英国の肖像画を大量に見られる企画展というのは
珍しいのではないか?と思い鑑賞してきました。

展示を見て
テレビやネットがない時

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「透明な力たち」展

「透明な力たち」展

「透明な力たち」展を見てきました。

アイデアといった数値にし難いものから、
感情の力や重力や、
DNAがもつ遺伝子を受け継いでいく力など
我々の周りに存在する目には見えない力たち。

それらをアートで見える化したり
再解釈したり、問題提起したりしていて、
展示からは時々美大の卒業制作的な
実験感も感じる企画展でした。

「透明な力たち」を正確に見える化するのは
力学や生物学や数学かもしれないけれ

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名和晃平「Oracle」展

名和晃平「Oracle」展

名和晃平さんの「Oracle」展を見に表参道のGYRE GALLERYへ。
名和さんの作品を見るのは
今年の夏にMOTで企画されていた
「おさなごころを、きみに」展以来。ごぶさたしておりますッ!

ガラスビーズで包まれた鹿の作品「PixCell」は
相変わらずの素敵さだったのだけれど、
ギャラリーの正面入り口入ってすぐの所に
えらい豪華な金銀の鹿様まで鎮座しておらっしゃって沼!
日本古来の伝統的な

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「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展

「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展

東京都現代美術館で開催中の
「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」展へ。

学生の頃「デザイン史」の授業で習った
資生堂やPARCOをはじめとした石岡さんの広告たち。
そのエスキースや色校正の生原稿&赤字が見られるなんて!

グラフィックデザイナーとしてのキャリアから
ディレクターとしての広がり、
そして石岡さんにしかつくることができない
世界観を活か

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「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展

「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展

銀座エルメスの八階にはギャラリーがあって
そこで企画される展示の作家さんの作品からは
いつもどこかで、ふとエルメスらしさをかんじる。

それが、色であることもあれば、
言葉であることもあり、
時間のかけ方であることもあれば、
視点であることもある。

つまりは作品の中に込められた作家の想いと
エルメスが大切にしていることの
共通性なのだとおもう。

正直なところ僕などは、
今まで生きてきて一度も触

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「わかりあえなさ」をわかりあう

「わかりあえなさ」をわかりあう

東京ミッドタウンの
21_21デザインサイトで
『トランスレーションズ』展を見た。

翻訳のことを
「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの
同士が意思疎通を図るためのプロセス」と捉え、
手話や料理やAIなどなど、
様々な切り口で翻訳を解釈した展示がなされていた。

会場に入ってすぐ設置されていた翻訳マシーンはかなりかっこいい。
「今日の空は青い」と吹き込んでみると
瞬時に自分の声がモニター

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「日本美術の裏の裏」展

「日本美術の裏の裏」展

『日本美術の裏の裏』展を見にサントリー美術館へ。
円山応挙の青楓瀑布図なども素晴らしかったのだけど、
個人的大ヒットは室町時代に描かれた「かるかや」のヘタウマゆるキャラ!😆
おもわず作品の前でほほえんでしまう。

単純にうつくしかったり
技巧が素晴らしいものが
キュレーションされることが
スタンダードなアート界で
ヘタウマ日本画が
展示されたことがあっただろうか?!

江戸時代の七澤屋が作

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「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展

「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展

2020年秋。紅葉散策のついでに目黒の東京都庭園美術館で開催の
「生命の庭ー8人の現代作家が見つけた小宇宙」展を見てきました🍂
この作品を嫌いな人がいたら驚くわー!的な美しさを放つ
山口啓介さんの「カセットプラント」をお目当てに行ったのだけれど、他の7名の作家さんの作品もどれもとても素敵でした。

青木美歌さんの暗闇の中でキラキラ光るガラスアートはウイルスがモチーフになっ

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もうすぐ40歳

もうすぐ40歳

2006年にアーティストの「ゆず」が

「もうすぐ30才」という曲をリリースした時に

まだ20代だった僕は

「ほほう、30才になるとそういう感じかー」と他人事だったのに

あとひと月ちょっとで40才になろうとしている自分が居ます。ぎゃー。

いつの間にか、結婚をして、家を建てて、子どもが生まれ、

部下ができ、目尻にシワが出て、

どこのブランドで服を買うのが正解かと

悩むことが多くなった最

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