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福祉の未来へつづく

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介護や福祉のこと、制度や仕事のこと、高齢者のことなど現場のケアマネージャーが発信しています。
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上をいくひと

上をいくひと

同じ職場のうえださんのご主人が、noteを読んで下さったとのこと。

私はうえださんの事を文章に現すのが、難しいなあと以前から思っていて
ご主人が記事を読んだ、と、うえださんからお聞きしてから、うえださんの事をどうにか書けないかとモゾモゾしてしまい

いっちょ
チャレンジしようと思いたった。

この試みは、創作活動の一環として見て頂きたく

抽象的な表現で
『?』と何を言いたいのか疑問を残す形にな

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ちーがーうーだろー特定事業所加算

ちーがーうーだろー特定事業所加算

自宅で家族がひとりで要介護5の方を介護されている。

「要介護5」という認定は、本人は食事も排泄も自分ではなにも出来ない、という介護量の最高レベルを示す。

介護保険制度をつかって、限度(使える限度がある!)ギリギリまでサービスを利用して、やっと、生活が成り立っている。

十数年の長きにわたり、自宅での介護を続けておられる。

そういう家庭にも、へんな介護制度変革が横槍を入れるのである。

どんど

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介護の仕事を褒める

介護の仕事を褒める

私の勤めている介護事業所に面接に来た人が
私の作ったホームページを見て、来てくださったらしく

たまたま通りかかった私を代表が手招きして
「ホームページを作った、ケアマネの吉田です」と紹介してくれた。

見ると、キュートな女性で
紹介された私は
「べっぴんさんやなあ!」
とのみ発言して退いてしまった。
(セクハラなだけ)

あとで聞いた所によると
なんと平成生まれのうえ、この3月に介護の資格をとっ

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うばすてやま

うばすてやま

姥捨て山とは「年寄りは智恵がある」という民話である。

智恵を授けてくれたおばあちゃん達の事が、私はいつも忘れられないので、ここいらで記録して、もう脳内の奥深くに眠っていただこうと思う。

認知症のじゅんこさんは博識で温和な大正8年生まれのクリスチャン。「上靴はかんと裸足で来た」と言うと「裸足じゃなくて、素足」と靴下を履いている私の足を見ていう。
また、雑巾絞りの手元をいつも逆手と順手で内側に絞る

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水を思うと、壮大な気持ちでお風呂に浸かれる話

水を思うと、壮大な気持ちでお風呂に浸かれる話

介護施設で働いているときに、上品な老婦人が浴場のお湯に浸かったとたん、恍惚とした表情で「はあ……ありがたい…!」と、心からお湯の有り難みを誰に言うともなく、しかし毎回毎回言うのを目にしていた。

それから十数年、私も同じようにお湯に浸かって「最高」と思うようになった。

大正8年生まれの婦人の気持ちとは、意味合いが違うかも知れないが、当たり前に使える「水」の凄さを伝えたい。

お風呂で使うお水は、

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自己開示の階段をのぼるはじまり

自己開示の階段をのぼるはじまり

2020年は早春から新型肺炎の流行で、死生観や社会で生きることの見直しをされる人が、多くおられるのではないかと思います。

私はもともと介護の仕事に携わっているので、死生観は強く持っています。病気の流行の時期と、自社のホームページを作成した事とタイミングが被り、この頭の中に詰まっていることをさらに外へ出してみようと思いました。

”頭に詰まっていること”というのは、仕事のみならず自分も生きていくこ

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わが社のアピールポイント

わが社のアピールポイント

昨日、職場のコンサルタント会社の方と打ち合わせをしていて、事業所の特徴を訊かれた。
わが社のアピールポイントである。

話をするなかで、私は、仲良しの職場なんて『まっぴら』と思っていることが分かった。

これは昭和生まれの感覚かも知れないけれど、『仲良しでワイワイしている』ような環境は『ぜってえどっかで無理をしとる』という先入観があるようだ。

もしかしたら令和の青少年は違うかもしれないけれど、明

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