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精神疾患の高校保健体育の授業でのカリキュラムに入ることについて

女子を幸せにする男子力研究所のたかたんです。

今回のテーマは精神疾患が高校の保健体育の授業の学習内容に40年ぶりに入る事へついての考察です。


高校の保健体育の授業で精神疾患が取り上げられる

まずは、文部科学省の体育保健室の方の判断に感謝したいと思います。まだ精神疾患が社会の暗部で心が弱い人がなる、たかたんがかなり嫌いな「心が病む」「メンヘラ」という言葉があり、精神疾患がブラックボックス化している中で、それに明かりを照らす第一歩になると思います。

その裏では、精神疾患に悩まれる方たちの苦しい治療の後、そのご家族などの署名活動、精神保健学会の方のお力もあったと思います。それが一つの形になり、周囲に精神疾患がいる身としては、ひとつ安心材料が増えました。

精神疾患の日本における人数と偏見について

2017年度の厚生労働省の統計では、470万人の方が医療機関にかかっているとのことです。これに、心療内科などへの受診をためらってる方を含めるとその1.5倍くらいは潜在的、顕在的な精神疾患の患者さんがいらっしゃるのではないかと思います。
ざっくり言うと600万/1億2000万の方、他のソースによると人生で1/5の日本人の方が、なんらかの精神疾患にり患しているのに、まだ精神疾患に偏見があることが信じられないくらいです。苦しんだ方が周りにいないだけで、想像力も働かせず、簡単に病んでいるという言葉を使う日本人は嫌いです。

確かに声高らかに私は精神疾患だと言うと、この人大丈夫?というのは先立つものかもしれません。しかし、うつ病、発達障害などがマスコミでも取り上げられ(取り上げられ方は好きではないですが)市民権を受けてきて、そろそろブラックボックス化はやめてほしいと思っていたので、このニュースはたかたんにとってもかなりありがたいものです。

コロナと精神疾患の関連性

日本人は未知の病気を非常に恐れる人種です。ここ2年のコロナの社会状況にも、もちろん未知の感染病として怖いものなので苦しんできたところも多々あります。現在はかなり科学で解明し、マスコミのニュースもかなり冷静さを保ち行っているところなので、日本人もだいぶ冷静さを保てるようになりました。

コロナの弊害として、人と接触できないところがあります。そのストレス、経済的困窮の副産物として精神疾患になられる方も一定数いらっしゃると思います。その点でも精神疾患への理解が進めばいいなと思います。

精神疾患は「脳が現代社会の負荷から自身を守るための作用機序」

精神疾患という名前をまずは、「脳が現代社会の負荷から自身を守るための防衛機序」という風に認識を改めていただきたいのです。
たくさんの疾患名が精神医学にもありますが、精神疾患は2つに分けられると私は個人的に思います。
器質的なもの「認知症発達障害(神経発達症)高度脳機能障がい自閉症スペクトラム」、環境因子や遺伝因子によるもの「うつ病双極性障害統合失調症パーソナリティ障がい解離性障害」。(さらに細分化すればかなりの診断名があるのですが、これくらいにして。詳しくはICD-10をご覧ください。)
その後者が「脳が現代社会の負荷から自身を守るための防衛機序」と言いたいのです。

2つの共通点としては、器質的にも環境的にも誰でも起こりうること、です。発達障害は器質的なものと思われがちですが、愛着形成がうまくいかず発達がなかなか進まないお子さんを精神科医発達障害という診断名でレッテルを貼ることも少なからずあります。それは精神医学の限界なので、精神科医を責めることは、心情的にも法的にもできないのですが、それくらいの可能性が子供の時のリスクもあるということです。

さて、話を精神疾患が「脳が現代社会の負荷から自身を守るための防衛機序」に戻して、なぜそういうことかというと、「長時間の残業、耐えられないほどの成育環境や労働環境による心理負荷(期間としては半年くらいが目安)、耐えられないほどの頭脳労働を一睡もせず行った負荷」、それを脳が物理的にそこから離れさせる、ストップさせるための作用機序ということが最近科学的に解明されたのです。

精神疾患のシンプルな理解の仕方

人間、脳のエネルギーやソース、キャパシティには限界があります。それを超えてしまい、半年くらい経つと、脳細胞の破壊が進んだり、脳神経細胞の連絡が破壊されたり、脳の器官の変容が起こったりして、これ以上の生命の危機と脳が無意識に判断します。そして感覚的に、感情的に、身体的に、これ以上活動を起こさないように、休養をとるように脳が指令している、こう考えるとシンプルではないですか?

もちろん、その先にはうつ病でもどのような精神疾患でもですが、大変苦しい症状がでます。それは本当にを意識するものです。しかし、に比べたら、それは生きているだけで丸もうけと精神疾患の方の回復された方を実際に見て感じます。本当に命は尊いですし、もちろん精神疾患の途中の方も高度な思考はたくさんします。脳からの指令によりバイアスが思考にもかかるだけです。精神疾患の方の中の心理状況、思考、身体状況について思いを巡らせる想像力を持っていただきたいです。精神疾患の方も一人の立派な人格で人権はもちろん一人の日本人としてあります。それはどんな病気でもそうです。しかも精神疾患が治ったら人格的にさらに高みに昇れるということも言付けしておきます。このことについてはまた後日考察したいと思います。

竹原ピストルさんの「LIVE IN 和歌山」の歌のご紹介

竹原ピストルさんの十八番である「LIVE IN 和歌山」、たかたんはこの曲を少し複雑に思っています。でもこの曲のある部分だけは色々な人にお伝えしたいと思って、今から、ご紹介します。

「LIVE IN 和歌山」作詞・作曲 竹原ピストル
薬漬けでも生きろ 薬漬けでも生きろ 薬漬けでも生きろ 生きろ
どうせ人間誰もがなんらか漬けで生きてるんだ 大差ねえよ

たかたんも糖尿病2型、睡眠障害を持つ身です。多少のお薬は飲んでいますが、この曲は本当にみんな大差ねえよとたかたんが声を大にしていいたいものです。

まとめ。精神疾患への無理解や偏見はもうダサい

・日本人の5分の1はなんらかの精神疾患にかかる
・精神疾患の方はもはやマジョリティである
・30代までの死因の一番は自殺
・高等教育で精神疾患について学習できる機会がある
・マスコミも前向きに報道している疾患も多い
・HSP、HSSなど少しスピリチュアルだが、メンタル面での概念も市民権を受けたころもある
・本当にだれでも起こりうるように精神疾患は脳の機能としてある

これだけの材料があれば、もう精神疾患はブラックボックスじゃなく、不治の病でもなく、医学的にコントロールできる健全な疾患だと思えませんか?
この知識を持つ人は、精神疾患やその周辺域にいらっしゃる方にも少ないとは思いますが、精神疾患が「脳が現代社会の負荷から自身を守るための防衛機序」と思えると、自分を労わろう、当事者を労わろうという気持ちが生まれてきませんか?

ただの周りにいたらめんどくさい人から、「ものすごく大きな心理的、脳の負荷を乗り越えてようと休んでいる、もしくは乗り越えて人間的な高みを得た人」と言う風に思ってもらえると、精神疾患の方も腰を据えて治していこうという考えにいたると思います。

願わくば、色々な精神疾患の方が、一つの人格として大いに尊重され、社会人失格の烙印を押されずに、労わられ、自信をもって生きられる社会になりますように。理解と共感をしてくれる人が多くいらっしゃいますように。優しい、幸福度の高い日本社会になりますように。

最後に、偏見や差別やいじめとかそういう狭量はくっそダサいよという少し強めの語気でこの記事を結びたいと思います。

この記事が少しだれかを救えたら幸いです。

女子を幸せにする男子力研究所たかたん。

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