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「哲学」と「愛(love)」の作品「異常【アノマリー】」

<文学(64歩目)>
フランスのSF的な文学作品から「哲学」と「愛(love)」を学ぶ。この作品がベストセラーになることは驚きです(読みやすいが伝えたいことは難しい)。

異常【アノマリー】
エルヴェ ル テリエ (著), 加藤 かおり (翻訳)
早川書房

「64歩目」はフランスのベストセラー。2020年に刊行されて、100万部をすぐに突破。そして日本にやってきた。

読んでエルヴェ・ル・テリエさんは「文学者」と言うよりも、数学的な素養が強いと感じました。

SF者(モノ)としては、SF作品としてとらえると「よくあるタイムパラドックスもの」になるのですが、これを「文学」としてとらえると、なかなか突いてくるところが鋭い。

スピード感もあり、読みやすい。しかし、伝えたいことは哲学的で難しいと、なんともフランス的。
でも、この小説が「読まれている」という事実に面食らいました。

ある程度、読み手を選ぶ小説がベストセラーになる世界。。。
ちょっと驚きです。

おそらく、「わたしを離さないで カズオ・イシグロ」がすぐに日本ではドラマ化されたのと同じで、これもドラマ化される(あるいは映画化)と感じました。

この設定で、色々なところに落とすことが出来る。なんか映像業界がほっておかないと感じます。皆さま、オモシロイ時間を過ごすために是非、お読みください。

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