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いつかのあの木を想う

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処女詩集
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#夏の思い出

桟橋

桟橋

じかんをつぶしていてほしいんだよ

あなたには

絹のような頬は

たくさんの物語隠している

僕は退屈 君は編み物

君は退屈 僕は ドック・オブ・ザ・ベイ

遊び心  信じる心 諦める心

わたしはこのうたを歌うために生きてきたの

ギターは夜中にひとりで音を爪弾いている

でもなるはやあの歌を歌いたいの

僕の鼓動はいつかのビート

いつもどこかであの歌を歌う

どこかの桟橋で歌っていたらわ

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夢から覚めて

夢から覚めて

夢の中のあなたはやさしい

まるでこの現実と

全然違うんだ

あなたのことが

好きだったけれど

あなたはわたしに

興味なんかなかった

だからではないけれど

印象派の絵画のように

色づいた夕暮れの手前で

ギターを弾いて歌ってる

あなたはすてきな人

でも今の関係では

あなたは遠くにいる

すてきな人

あなたにはあなたの人生があって

それが大切だということも

知っている

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なにもかわりやしない

なにもかわりやしない

何も変わりやしないのさ

いつもと同じ一人きりの毎日さ

みんなができることがオレだけできないんだ

オレは座ってただ船を見ているだけさ

生きがいなんて一つもないし

オレは働くこともできやしないのさ

戦争も嵐もきていなくてもこの有り様さ