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小柳とかげ
2021年10月5日 19:24
街が点滅している。反射する川の色は、深い愛よりも歪に赤と青を折り合う。重なり合った空をなぞるように私は見ているのだけど、きっと何も見えていないんだ。高い場所に来た。街の中でも高い場所。夕焼けを見たいがために歩いた足は不安がある。何でこうなってしまったんだろう、なんて言葉を出せないほどに私の舌は硬く怯えている。空が燃える。どこかの放火をいつも毎日大きく写し出していた。街が点
2021年9月21日 20:25
明日の夜の声がした漂う金色は中秋の名月の匂い肺に溜め込むよう吸い込んだ君の眺める世界は裏切るもののいない空の下遠く彼方よりも目の前の愛を守りたかった
2021年8月29日 19:04
愛情は足ることがなかったずっと君を見ていたい一方的にならないように迷惑にならないようにそう思ってはいるものの寝ている時は構いたくなる触れ合っていたい君の鼓動を聞いていたいトクトク鳴るのが気持ちよかった私を愛して欲しかった愛が伝わる膝の上の温かさ猫のモーター音は私に響く「猫かいなっ!!!」というツッコミであってます😊😊猫が可愛いんです。ナギが可愛いのです。
2021年8月24日 20:20
もう終わるらしい夏休みの空を見ることなく部屋の中ひとりぼっちで吸う息にとくとくと輝いた愛のなさめぐる命の空き箱は何かを思わすことも無いさおさおさお竹の音がどこからか聞こえるのさおさおさおまた聞こえるそれは猫の悲鳴をかき消すためにマスクから開放され入ってくるのは青の音侵食していくその色はまぶたの裏に焼き付いた
2021年8月20日 21:01
私は明るく冷えた電車の中で、君は猛暑の余韻の中、私を探して踏切の向こうにいる。君の硬い熱を掴んだ手でバイバイをする。