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解離性同一性障害

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#障害理解

相手が見えていない・聞こえていないから、気付かれないからといって…?

時々、ふと、思い出す、交代人格たちの記憶。

恐らくはこの器自体が、昔から(自覚ではそうは思っていないままに)視機能の異常があったからであろうと思われるのですが、視覚障害人格は多かった。
更には、脳性麻痺などの影響かわかりませんが、身体障碍の人格は多かったのでした。
半身不随の人格もいたし、聴覚障害の人格も数名おりました。

その中でも、聴覚障害の人格のひとりと、全盲の人格のひとりのエピソード。

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「視覚障害」と枠づけることができない視覚の障害

私は以前、「視覚障害と(国の定めた分類法では)枠づけることができないが視機能の障害」について、このような記事にて触れました。
他にも、触れている記事自体はあるのですが…。

国で定められている「視覚障害」とは、
「”眼球”の異常が認められるもので、それにより(国の定めた一定のやり方における)”視力検査”・”視野検査”の結果の数値基準を下回るもの」
のみを、「視覚障害」と枠付けます。

簡単にいえば

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白杖使用者の日常―トイレパニック…

まさかこんなことまで言語化することになるとはまるで思わなかった…のだけれども。
ただ、大きな気付きのひとつでもあるので。

先日、ある施設に小一時間ほど話を聞きに行った。
居住宅のすぐそばのバス停から出ているバスで、現地の近くまでいくことが可能だったため、バスで。
用事が済んだあと、来た時と反対側のバス停に向かいながら、どうにも排泄の反応が…。
その辺りの店に駆け込むにも、どこにどんな店があるのか

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私たち(器)の視覚状態の現状―特に事務作業と夜道編

私たちは、長年、器の身体状態(その内でも特に視覚状態)を、ずいぶんと周囲にごまかし、更には解離を駆使して光や動くものに敏感な部分などを殊に解離をして逆にあまり感じないようにすることとごまかしを組み合わせて、周囲と同じことが同じようにできる「ふり」をしてきた。
そして、あまりに幼い頃からであったため、そうしてきていたことすら近年まで自分たちですらわからないほどに、自分たちをも周囲をもだまし続けてきた

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この器の人生は大変で壮絶なのか。主観と客観のパラダイム

ふと、気付く。

いや、何度も何度も思うともなく思うことではあったのだが。

この器は、事実上、先天性脳性麻痺として臍帯が首に巻き付き死にかけ小脳が壊死した状態で生まれ、生後8か月の段階で脳波がゼロだったという。

そして、実際、外界・物を認識するようになったのも首が坐るようになったのも歩けるようになったのも人より遅かった。

そして、それでも生きることのできる世界が限られてしまうことを恐れて、そ

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障碍、障碍者って?-障碍理解

障碍、障碍者って?-障碍理解

障碍って、何?

障碍者、社会的弱者、マイノリティ、などという言葉があります。

これらは、一体何を表す言葉でしょうか?

…これらの言葉には、実は、明確な定義はありません。

物凄く極端な言い方をすると、要するに、時代が生みだした「流行り言葉」のようなものとすら、言えるもの。

中でも、「障碍」に関するWHOの定義づけに、興味深い部分があります。
「障害とは、身体の損傷、活動の制約、参加の制限が

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