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障碍理解

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記事一覧

点字:月日や時間の記し方

私はどうにも音声操作で携帯電話やPCのカレンダー機能を使いこなすことができていない。

その上、PCにいたっては(Windows11を使っている)、カレンダーアプリがなぜだかしばらく前から、Outlookに変わりますとずっと出てきて、「今のままで使う」というようなボタンもあったから一生懸命それを押していたにもかかわらず、勝手に新しいものに切り替わってしまい、それでも何度か「前のものに戻す」を選び、

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点字ブロックについて/道端でのお声かけ

本日は点字ブロックについて…と、道端での声掛けについて。

点字ブロックとは

点字ブロックは、正式名称を、視覚障害者誘導用ブロックといいます。
1967年(昭和42年)、つまり今から60年弱前ですね。3月18日に、日本人によって考案され世界初、日本に敷かれたものだそうです。
ちなみに最初に敷かれた場所、つまり発祥の地は岡山だそう。

今や、誘導ブロックは視機能を使えない・使いにくい当事者たちにと

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点字教室 第4回目


点字学習への思い

私は元々、すべてが「視覚」の問題のための支障だと思われてこなかった(脳の伝達の遅延、判断や予測の領域の問題、発達障害、解離の問題などなどと思われていた…)だけに、30年以上この状態を実は当たり前に自身に感じながらも最近やっと、眼科の権威に「視神経や脳回路による”見る”という機能回路のどこかの問題、もしくは連携不全であろう」と見立てをしていただくことができた。
「国ではこの認定

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視覚障害者の生活の工夫―コーヒードリッパー

だいぶ以前の記事なので、私自身が記事を探して掘り起こすことができずリンクできないのだが、私は毎朝コーヒーを淹れるとき、なかなか曲芸を強いられている状態で恐怖と緊張がある、という記事を2つほど書いたことがある。

あの時は、ティーバッグ式のコーヒーならどうだろうか…などと言っていたのだが、なんと、全く思わぬ方向から新たな可能性が。

写真にうつっているものは銀色の逆三角錐の金属のドリッパーなのだが…

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図書館からのデイジーマガジン

以前、地区の図書館の福祉サービス利用の説明を受けてきたという記事を書きました。

その後、図書館から電話があり、「偶数月に新着デイジー図書などをお知らせするマガジンがあり、デイジー形式で送付できるのですが、希望なさいますか?」と聞かれ、不要の際にはやめることもできるというので、デイジー図書の扱いの練習も兼ねて、お願いしておいたのでした。

それが、先日届いたので、報告。

墨字での新着図書などが印

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点字教室 第3回目/白杖使用者同士のすれ違い

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #障害理解 #視覚障害 #点字

点字教室 第3回目 内容

点字教室、第3回目の記録を共有させていただきます。

今までの記事はこちら(第一回目)とこちら(第二回目)をご覧ください。

本日は、母音+5・6点であるサ行から。
前回までに、まずは3点を使うナ行、文章の助詞ともなるワヲン(ついでに点数も少ないし下段なので特徴的)、3点に6点をプラスしたハ行、そして3

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白杖使用者の冒険―何とも奇遇な道連れのご縁

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #障害理解 #視覚障害 #白杖使用者の日常

ご存知のかたはご存知。
私は、台東区の上野浅草エリアだが、月に1回程度、文京区の本郷三丁目に出かけて行く。

今までは電車を1回乗り継いで行っていたのだが、つい最近、点字図書館のある高田馬場へ都バスを使ってみたとき、途中で「本郷三丁目駅前」で停まったので、もしかしたらここも都営バスで行き来できるかもしれない?と思い、今

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券売機の音声案内ー実践報告編/福祉・平等の”誤解”

以前、点字教室にて「駅の券売機がしゃべるの、知ってます?」と先生に教えていただいたという話を記事に書いた。ご存知でないかたはぜひ、今この部分の文字にリンクで貼ってあるのでぜひご覧ください。

今回は、さっそく駅の券売機で試してきたので、その実践報告記事。

点字教室でその話を聞いた後日、偶然、点字図書館もある高田馬場駅にて、友人2人と会合。
私は、ひとりで券売機に向かったことがほとんどない。
券売

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白杖使用者の日常ー郵便屋さん

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #障害理解 #バリアフリー

白杖使用者の日常、といっても、出かけた記事ではなく、今回は家にて。

郵便が、届いた。

隣人への書留。
どうしたらいいでしょう、本人は今おらず、私は同居仲間だと伝えると、受け取っても大丈夫と判断されたらしく、ではこちらにフルネームでサインを…と小さな紙を手渡されたのだが、そこで紙を受け取り損ねて落としてしまい、
「すみません、視覚障

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白杖使用者の冒険―駅構内、都バスにて。わざわざご足労でのお助けマン、ありがとう…!

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #障害理解 #白杖使用者の日常 #バリアフリー

点字教室のため、大雨の中、外出。
傘を差して、ひとまず自宅から横断歩道だけ渡ってすぐのバス停に行き…

①バス停にて

ちなみに私はバス停はなかなかに困る。
バス停には一切点字も音声も表示がない。
しかも同じ場所に何種類もの系統のバスが来たりする。
待っている人たちがいても、バス停前の点字を探りながら道路脇まで来て

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点字教室 第2回目

第2回 点字教室

点字教室、第2回目に行ってきましたので記録します。

この日は、朝から窓の外から恐ろしいほどの雨の音。
この日は可燃ごみの収集日。階段を少し降りてそこからたった5歩のところにゴミ捨て場があるのですが、白杖と傘なしに玄関から出ることも怖気づき(まだ私の中に、たった5歩のゴミ出しだけのために白杖を出動させたくないという心理がある)、ゴミ箱がまだ半分しか埋まっていなかったことをいいこ

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眼球使用困難状態(視機能の障害)の人たちに福祉支援の命綱を

#眼球使用困難症 #福祉支援 #生活困難 #視覚障害 #拡散希望

ご存知のかたはご存知の通り、私は、視覚障害の状態において、現在はほぼ全盲同等の生活をしております。

しかし、私の視覚障害は(恐らく先天性の脳性麻痺がおおもとの原因によるもので)、「眼球」の問題ではなく、「視神経」や「脳での視覚情報処理に関わるありとあらゆる領域」など、つまり<『見る』ということを行うための回路>の不定形・不具合の

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支援や介助を受けねばならない人は本当に「障碍者」か?―人は誰でも支援の手を受けている

視覚障害状態を呈している私は、確かに、ありとあらゆる場所、ありとあらゆるシチュエーションで、誰かの支援の手が必要となることとなる。

しかし、それは、「支援されなければ生きていけない=能力の欠如・立場として下」だとか、そういうわけではない。
なぜならば、今の「社会構造」は、ほとんどが、「視覚情報に一定以上頼る人」向けに作られている。大分以前に私は似たような記事を書いたことがあるが、もしこれが、視覚

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白杖使用者の冒険―混んでいる電車内にて

#視覚障害者が嬉しいと感じた配慮 #視覚障害 #障害理解 #視覚障害者の外出

混んでいる山手線車内にて。
ホームドア脇で待ち、電車のドアが開いて、ホームドア端を探り、車体に触れ、白杖でホームと電車の境を確認し、手ではドア脇の手すりに頼って電車に乗り込み、一歩中へ入ると、額が何かにあたった。誰かの背負っていた鞄であろうと思う。少し当たっただけだったので、「すみません」と言って立ち止まったのだが、恐

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