眼球使用困難状態(視機能の障害)の人たちに福祉支援の命綱を

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ご存知のかたはご存知の通り、私は、視覚障害の状態において、現在はほぼ全盲同等の生活をしております。

しかし、私の視覚障害は(恐らく先天性の脳性麻痺がおおもとの原因によるもので)、「眼球」の問題ではなく、「視神経」や「脳での視覚情報処理に関わるありとあらゆる領域」など、つまり<『見る』ということを行うための回路>の不定形・不具合のために起こっているものです。

しかし、実は、「眼球」以外の問題により発症している視機能の問題は、現在の日本という国の法律においては、例え外出時白杖や音声操作に頼らねばならない状態であっても、点字や音声図書などがなければ文字の読み書きもできなくとも、「視覚障害」とは認定されないのです。

身体障害手帳も出ません。買い物などガイドの眼がどうしても必要となってくるような生活に必須の場面でも、同行援護などの視覚障害支援を受ける受給者証も発行されません。

手帳も受給者証も発行されないということは、当然ながら、就労支援も使えず、そもそも外出時に必須な白杖の安全な使い方の訓練・歩行訓練・日常生活で情報を取得するための音声読み上げや点字の訓練すら、受けることができないのです。

そんな日常生活八方塞がり状態でありながら、国からは視覚障害者福祉用具支給、生活支援、年金受給、何一つ、対象となりません。

更にはそれではせめて自分で何とかするしかない、生きるために這いずるしかないと、自力で背水の陣で死に物狂いで生活能力を鍛え、自分で料理洗濯や歩道の点字ブロックをそろりそろりと白杖で伝って必要な場所まで恐怖に苛まれながら捨て身で行ってみたり、すればするほど、「日常生活に制限なし(晴眼者と同じ生活ができるはずだ)」と勝手に断じられ、社会の狭間、福祉の狭間に追い落とされていっている状態。

そして、『見る』という機能は、眼球の中の様々な細胞、膨大な視神経システムから膨大なあらゆる脳領域のすばらしい大サーカスが24時間みごとに働くことですべての瞬間、『見える』ということが起こっています。

つまり、『眼球』の損傷による視覚障害はそのうちのごくごく僅かな一部なのでありますから、眼球以外の問題での実質の『視覚障害』の人たちの方が、実は、水面下にたくさんいるのです。

それなのになぜ、国が「視覚障害」と認めないか。

これは単純な話で、国の「障害基準」が法律で制定された当時は、まだ「視神経」とか「脳」なんて問題がわかるどころか、概念すらほとんどなかったから。

その上、法律を制定されたらその後も「改訂」はありますが、その「改訂」というのは、「法律の文章自体は変えずに<解釈を>変える」というものだけのようなのです。

そのおかげで、法律の視覚障害基準にはわざわざ「眼球の問題以外で視覚に不具合を生じている場合(つまり精神病による精神科領域の問題で目が見えないなど)を除く」というようなことすら書かれており、もはや変えようがない、という実態であるようです。

しかし、視神経や脳の問題はまだまだ解明されていない上、専門領域すらまだ存在しないために、これによる視覚障害や脳障害は精神神経科でも実質診断することができていません。

この辺りの話は、私の記事、特に以下の2つにおいて説明しております。

お心よせていただけるかたは、ぜひどちらでも構いませんので、読んでみてください。

「視覚障害」と枠づけることのできない視覚の障害

NPO法人「目と心の健康相談室」>

そして、自助団体「みんなで勝ち取る眼球困難フロンティアの会」さんが、障碍者手帳も生活支援もなされないならせめて障害年金制度で救済措置を、と、署名活動をしておられます。

厚生労働省に提出されるようです。

お名前とメールアドレス、そのメールアドレスに届いたメールで確認をおしていただけるだけで、署名できます。

私は社会活動家ではありませんが、私自身、本来生まれた時からわかってさえいれば知ってさえいれば受給できたはずの障害基礎年金ですらも認められない、知識と経験とセラピストとしての技能と人脈を駆使して駆使して、必死で何か糸口を得ようと奮闘しております。

視覚に異常があったら働くことさえ拒絶されるのでしょうか。

そして働くことすら許されないのに、じゃあどうやって生きれば良いのか?日常生活に必要な補助・援助や、最低限の生きるための道具や医療費・福祉の補助すら許されない。この世に存在するなということでしょうか?

それでは優性思想の名残と言わざるを得ません。

どうぞ、世の現状を知っていただけるかた、

お心を寄せてくださるかた、

たったおひとつ、あなたのお名前をお貸しください。

どうぞご協力、お願い申し上げます。

また、どうぞ、このブログ記事でも、上記フロンティアさんのリンクでも、どうぞ拡散にご協力いただけましたら、心より幸いでございます。

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