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140字小説

長きに渡る雨不足に人々は苦しんでいた。神はそれを気の毒に思い、信者から信者でない者まで救済の対象とした。神は地上に降り立ち、今すぐにとはいかないが、近々雨の恵みを与えると言った。人々は喜び湧いた。一方信者たちは「神を騙るならず者だ」と罵声を浴びせた。神は信者を殺し、雨を降らせた。

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