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反響が大きかったもの

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これまでの記事のなかから、反響が大きかったものを集めました。 スキが多かったもの、コメントをたくさんいただいたもの、ビュー数が多かったものを中心に選んでいます。
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2023年7月の記事一覧

料理下手が錦糸卵をつくるの巻

料理下手が錦糸卵をつくるの巻

錦糸卵をうまくつくれない。

夏休み中は、娘たちの昼食を用意しなければならない。料理の苦手な私にとって、けっこう大変なことだ。給食ってなんてありがたいシステムなんだろうと、幼稚園の方角に向かって拝みたくなる時期の到来。

だいたい毎日いいかげんな昼食で済ませている。レトルトミートボールをチンしたものに卵焼き、トマトとブロッコリー、スープをつけて終わり、みたいな。オムライスや焼きうどんならいいほうだ

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パプリカのお味噌汁とプチライフハック

パプリカのお味噌汁とプチライフハック

「パプリカのお味噌汁って、ありやと思う?」

スパッと半分に切ったパプリカを手にした私は、夫に聞いてみた。

真っ赤でつやつやの、かわいいパプリカ。あまりにも立派すぎて、昨夕の炒めものには半分しか使えなかったのだ。残りはなんにしよう?

こういうとき、料理経験が浅いのは困る。多少はレパートリーが増えたとはいえ、素材からレシピを連想する力が圧倒的に弱い。

「冷蔵庫にあるものでパパッとなにかをつくる

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もしも夏休みが1か月あったなら

もしも夏休みが1か月あったなら

夏休みを1か月取れたのは、何年前だろう。6年前、妊娠を機に退職した。けれど、夏の盛りに出産を迎え、そこから双子育児にドドーッと突入したので、ずっと夏休みらしい夏休みが取れていない。会社員時代、転職のあいまでも1か月の夏休みなんて、なかった気がする。

となると、大学時代だ。大学生の頃は、夏休みが1か月くらいあった、たしか。

今はどうかわからないけれど、当時、国立大学の試験は9月だった。だから、解

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出会いと別れだらけの人生で

出会いと別れだらけの人生で

夏だというのに、別れがやってきた。

大切な友人が、海の向こうへと羽ばたいてしまう。彼女の人生を考えれば応援してあげなければいけないとわかってはいても、やっぱりさびしい。

井伏鱒二も言ったじゃないか。「花に嵐のたとえもあるさ」と。さよならだけが人生らしい。あ、もとは漢詩なのだとか。

でも、今はオンラインお茶会もできるし、SNSでもメールでも、かんたんに近況報告ができる。現に彼女は「向こうに着い

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最近読んだ本たち(走り去った6月分)

最近読んだ本たち(走り去った6月分)

6月はいきなり台風による大雨に見舞われた、気がする。1か月も経つと記憶がおぼろげになるのが悲しい。

以前、5月は逃げていったと書いたけれど、6月は走りさっていった。手もとに一瞬たりともとどまらぬ時の流れ、どうにかならないものだろうか。

『出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記』 宮崎伸治

村井理子『本を読んだら散歩に行こう』のなかで紹介されていた一冊。もちろん私は出版翻訳家ではないけれど、読

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後悔と、心のこりと、優しさと。

後悔と、心のこりと、優しさと。

優しさにふれて感激したことがたくさんある。私はたよりない人間なので、ときどき心優しい人が助けてくださる。見ていられないほど危なっかしいのだろうと、反省してばかり。

なかでも、6年前の妊娠中は接する人みんながあたたかかった。あの優しい世界に身を置けるなら、もう一度マタニティライフを送ってみたいと思うくらいだ(思うだけ)。

とはいっても、妊娠初期はつわりがひどく、吐き気をこらえて涙目で通勤していた

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誰かと誰かがつながる世界で

誰かと誰かがつながる世界で

ここのところ、「こわいわぁ……」とつぶやく機会が増えている。

なにがこわいって、旧友や昔の同僚・知人たちが思わぬところでつながるようになったことだ。そういう話を見聞きする。

30年来の女友達は、たまたま私の義弟と同業で、同じ学会に所属している。「先月、学会で○○先生(義弟)とまたお会いしたよ」そんな話をしてくれる。仕事でもメールのやり取りをすることがあるのだそう。

数年前、初めてそれを知った

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