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ゆるエッセイ

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ゆるくて、軽く読めるエッセイをまとめています。
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2020年12月の記事一覧

おもいでばこで、一年を思い返す

おもいでばこで、一年を思い返す

 今日は12月31日。2020年の大晦日だ。

 今年の年末は、スマホの機種変更を行ったこともあって、ほぼスマホいじり、アプリ設定に明け暮れることになってしまった。

 ただでさえ、この年末年始は休みが短いのに、そんなことに時間を取られて、

 やりたかったウォーキングやら、筋トレやら、読書やら、映画鑑賞やらが全然できてない!

 というか、それより先に大そうじをやれよって話で、

 最終の大晦日

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一年に一度、遠く離れた人を想う

一年に一度、遠く離れた人を想う

 年末、うちには年賀状を書くという作業が待っている。
 最近は、メールやラインなどで済ます人も増えてきているだろうが、まだまだ年賀状を送る家庭も多いだろう。

 正直、年末の忙しい時に年賀状を書くのは面倒くさいのだが、それでも書いてみると、それはそれなりにいろいろ感じることがあるものだのだ。

 年末ぎりぎりになってあわてて書き出すわけだが、まず誰に出そうかと考え、その人のことを思い出しながら宛名

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棚ぼたサンタクロース

棚ぼたサンタクロース

 今週の仕事は、もうバタバタ、というかドタバタというか、もはやジタバタ。

 師走の慌ただしさに加えて、コロナでの新たな仕事が立て続けにやってきたり、かと思えばミスをして叱られて気持ちが落ち込んだりで、さっぱりわや、な週だった。

 もちろんこのコロナ禍で仕事が激減する人々のいる中、仕事があるだけで幸せなのかもしれないけれど、年末のこのドタバタはほんと大変だった。

 それに、ミスをして叱られるの

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病院で過ごしたクリスマスに、娘からとびきりのプレゼント

病院で過ごしたクリスマスに、娘からとびきりのプレゼント

 娘が3歳の時のクリスマスだったと思いますが、その時ぼくは目をケガしていて、入院中だったんです。

 クリスマスには帰れるだろうと期待してたんですが、術後の経過が悪くて、クリスマスにはとても帰れなさそうでした。

 病院の先生も看護士さんも、なんとか帰れる方法はないかと、考えてくれたんですが、病院が家から遠く、なんかあったときに大変だということで(別に命がどうということではないのですが)、退院の許

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お姉ちゃんの想い

お姉ちゃんの想い

 今日、子どもの遊ぶキッズスペースに、一組の姉妹がいた。歳はまだ3歳と4歳くらいに見えるけど、2歳と3歳くらいかもしれない。ま、これはどうでもいいんだけれど、二人とも髪がクルクルしていてとてもかわいかった。

 で、何をしていたかというと、キッズスペースのコーナーブロックに座っている妹に、お姉ちゃんが一所懸命靴を履かしているのだ。
 でも、妹がぶらぶら足を揺らすので、なかなか履かせられないでいる。

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初雪に思う

初雪に思う

 今日はこの冬一番の冷え込み。

 ちなみに関西です。

 昼間、一瞬だったけど初雪が降った。
 さーっと、斜めに、みぞれ混じりのような雪。
 職場から見える小学校のグラウンドでは、子どもたちがにわかにざわめきたって、嬉しそうにはしゃぎだしてた。

 雪ってなんだか知らんけど、興奮するものがあるよね。わぁ、来たなぁってみんなが驚きと喜びの真ん中くらいの顔をして見上げてしまう。

 昔、Twitte

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あの頃ぼくらはアホやった。そして時間はアホほどあった。

あの頃ぼくらはアホやった。そして時間はアホほどあった。

 仕事でミーティングをしていて、ちょっと行き詰まったというか、どうしたらいいかとみんなで悩んで膠着状態になっていたとき、

誰かがふと、

「虹ですね」

とつぶやいた。

窓の外を見ると、山にきれいな虹が架かっていた。

 大きい虹だった。
 膠着状態だったミーティングは、虹のおかげでフワッと和んだ感じになった。

 虹と言えば、ぼくはいつも、子どもの頃に友達と一緒に虹の出てるとこまで自転車で走

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おばあさんの笑顔

おばあさんの笑顔

 今日、歩いて歯医者に向かう途中、一台のかわいい自動車とすれ違った。

 こんなかわいい、小さな車。

 いったいどんな人が運転してるのだろうと、興味深く見てみると、かわいらしいおばあさんがとても楽しそうに運転していた。

 一人乗りの車なので、車の真ん中にある運転席で、ちょこんと座りながら、得意げにハンドルを握ってた。

 無邪気、と言ったら失礼かもしれないけれど、本当に子どもみたいなうれしそう

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家族はまだら模様でできている

家族はまだら模様でできている

 ぼくの妻は、毎日お弁当を作ってくれる。特別手の込んだものではないけれど、それでも毎朝ぼくより少し早く起きて作ってくれるのはとてもうれしいし、ありがたい。

 でも、難点なのが、ご飯を弁当箱にぎゅうぎゅうに詰めるので、昼に食べようと思っても、詰まりすぎててご飯にお箸をさせないくらいカチカチになっているのだ。彼女としては、小さい弁当箱だから、少しでもご飯の量を多くしてやりたい、という想いからなのかも

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コロナだからこそ、ありがとうを

コロナだからこそ、ありがとうを

 今日の仕事帰り、駅で定期券の申込用紙を書くテーブルを見ると、ボールペンが置いていなかった。
 おや? と思ったら、注意書きがあって、そこには「コロナ感染予防のため、ボールペンを撤去しています。書かれる際は、ご自身のペンをお使いください」とあった。

 えー、こんなところまでコロナの影響が・・・と驚いた。

 ほんとに、コロナって奴は、ぼくらの生活様式をどんどん変えて、どんどん上書きしていくよなあ

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遠い景色に見えなくなるもの

遠い景色に見えなくなるもの

 私の職場の窓からは、山が見える。
 比較的低い、もしかしたら丘と言ってもおかしくないかもしれないくらいの山だ。
 その山は、季節によって彩りを変える。冬には灰色になり、春にはピンク色に、夏には濃い緑色に。そして今の季節、秋には紅葉した色に。

 今、職場の窓から見える秋の山は、赤や黄色、そして緑色が、まるでパッチワークのようになっていて、とても綺麗でにぎやかな感じだ。

 また、私の職場の同じ窓

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