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詩集

9
感じる、思うをことばに。
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#心

詩「ぐるぐる心模様」

詩「ぐるぐる心模様」

いやなこと

にがてなひと

こわいこと

ぐるぐる ぐるぐる まわってる

ぐるぐる 大きな渦となって こちらに向かってくる

痛い 痛いと 言いながらも

すべてが黒く灰と化すことはなく

どこかに美しい色が存在している

誰も触れられず 見ることもできない

ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる

黒い渦があなたの身体をすべて覆い尽くしても

"きみは無理だ"とつぶやき 

過ぎ去っていく

あの美

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詩「屑」

いるものといらないもの                     
どちらも大量に溢れている

あぁ、文字を打つのが追いつかない

頭に流れてくる ことばのポップコーンが
津波のように迫りきては停滞している
ごみ混じりのその中に
あなたが求めている本当のものが
どこにあるかわかりますか

時々
迷路にはまって抜け出せなくなる
正しい選択が何か分からなくなって
こわくなる 
光が入ってこなくなって

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散文詩「海をおよぐ金魚」

散文詩「海をおよぐ金魚」

貴方だけにささげる愛のことば
精いっぱい伝えている
いつもありがとうのメッセージは軽いのだろうか
愛してるも大好きも
言い尽くしてしまった

だから
今日もあしたも
もっと揺すぶる愛情表現をさがすの

こころの金魚が踊ったの
狭い狭い水槽の中を
石も水草もポンプもない寂しいそこに 
溜まっていくフンは身と心にべったりとくっついて 
自分で自分の首を絞めるような
でも死ねない辛さ 

苦しみの地下の

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詩「白昼の少女」

駆け抜ける

私の前を

ふんわりした風を纏って

走る走る少女

メロスのような

険しい表情と

身代わりの友人のための

懸命な走りではない

軽やかに

"こんにちは" と

笑った顔は

私のこころの

疎ましい能面すらを

するりと外して粉々に

あの風がさらっていった

もう戻れない 

私の知らない 

Blue Springを駆ける

少女よ