マガジンのカバー画像

読書について

6
運営しているクリエイター

記事一覧

2023年の読書ランキング

2023年の読書ランキング

読書のあとに散歩をして自然を観察し思慮することと、ジムの翌日に筋肉痛になって身体の成長を感じることが同じ感覚であると気づきました。
いずれも自己成長感、自己肯定感が高まるもので、QoL爆上がりテクニックとして読書は生活必需となっています。

私は、読んだ本に対して、読了後に10点満点の総合点評価をつけています。
それを今年読んだ本の中からランキングにまとめました。
上から10冊は心の底から「なにか

もっとみる
息吹/テッド・チャンの記録

息吹/テッド・チャンの記録

息吹はこれまでに読んできた本の中でも、5本の指に入る最高の作品です。

特に、P66.67の息吹のエクリチュールは、未来への希望と現在の失望が入り混じった物凄く感傷的な文章になっています。

この度、Wiredにてテッド・チャンへのインタビューが掲載されてたのでここに残します。

にしても、Wiredのアンテナやセンスには脱帽です。

荘子の哲学/中島隆博を読む「鶏となって時を告げよ」

荘子の哲学/中島隆博を読む「鶏となって時を告げよ」

この本は学術文庫版で、原本は岩波文庫の『「荘子」鶏となって時を告げよ』である。

■感想
・ウィトゲンシュタインの言語ゲームの考え方は古代中国にもあった。ウィトゲンシュタインに通ずる「俯瞰した諦め」を荘子に感じた。この諦めのことは達観とも言える。
・この本自体は構成が体系化されていなく、読みやすい本でもないし求めているものが昇華された本でもなかった。荘子の入門書としてはお勧めしないが荘子の考えを知

もっとみる
金閣寺 / 三島由紀夫を読む

金閣寺 / 三島由紀夫を読む

金閣寺/三島由紀夫を読みました。
三島由紀夫の作品に触れたのは初めてなので感想を残します。

読書期間:20230109-20230117  星5/10
※評価軸は、以下の記事で触れています。

■感想
物語のテンポはゆっくりだが、その時々に感じる主人公の精神世界の描写が多い話だった。

美を悪と捉えて、美の究極である金閣寺を焼く発想は面白いと思った。
実際、どこかでこのような紹介文に触れて読み

もっとみる
2022年の読書遍歴と俺的評価ランキング

2022年の読書遍歴と俺的評価ランキング

2022年も終わりを迎えます。今年に入って本格的に本を読むようになって、今では友人と隔週1回の読書会を行うまでに読書活動にのめり込んでいます。

今年読んだ本について
・納得性
・新しい気づき
・有用性
・自己意識の再確認
などといった「自己意識の形成の大きな要素となったか」という軸で、
読み終えるたびに10段階評価+感想をメモしていました。
感想は省き、評価内容をこちらに投稿します。

俺的評価

もっとみる
『モモ』のベッポじいさんから学んだ2つのこと

『モモ』のベッポじいさんから学んだ2つのこと

「やらなくてはいけない」とか「やるべきだ」と思っていてもついつい先延ばしにしたり、手を出してはみたもののうんざりするほど先が長く感じられて途方にくれたり。そういうことがよくある。仕事でも、家事でも。

例えば、申請書類を提出しなければいけないとき。
そのためにはどんな書類に何を記入して、どんな書類を取り寄せてと、調べればわかる。だけどその準備する書類の数の多さ、その手間数を想像しただけでうんざりし

もっとみる