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#154【思い出話】ニサッタカシリピリカクニネ

今日もお読みくださってありがとうございます!
ライフハックあと1回くらいは書きたいんだけどまた後日書きます!
(でこぼこ脳くらたが使ってみて役に立ったアプリとかサブスクとか書きたい)

さて。

ニサッタカシリピリカクニネ

ふと思い立って検索してみたら、ちゃんとヒットするので驚きました。
くらたが小学校3年生のころ、母と行った北海道旅行でバスガイドさんが教えてくれたアイヌ語です。

小学校中学年のころって妙に長い言葉を覚えるのが流行りませんでしたか?どこまで覚えたかを友達同士で競ったりして。
そういうものの代表としてR-指定の小出祐介さんがアトロク(TBSラジオ)で紹介していた「アクチノバシラスアクチノミセテムコミタンス」(『古畑任三郎』に出てくる虫歯菌の名前)は大人になってから知りました。
くらたがいまだにそらんじているもので最も長いものは、「グパチョパペリンコグー チョチョンのパヤリングリゼンボンの チョキチョコパーの グルンパッチョン」です。名木田恵子『ユーレイと結婚したってナイショだよ!』のユーレイの和夫と結婚する呪文で、意味はありません。「ふーことユーレイ」シリーズ好きだったなあ!
高学年から中学生くらいになるとこれが行き過ぎて谷川俊太郎の詩「生きる」や日本国憲法前文の暗唱になっていきました。男子で一番成績が良かった子と競って覚えて披露しあっている、謎の小学生時代を過ごしました。

閑話休題。
冒頭のアイヌ語について、当時バスガイドさんが教えてくれた全文は

ニサッタカシリピリカクニネ
カムイポプニカアーホイヨ アーホイヨ

でした。
「明日晴れますように、神様お願いします」という意味です、と言っていました。2泊3日程度のバスツアーだったと思いますが、宿に入る前に必ずこの言葉を唱えてくれました(といっても2泊なので2回)。

今調べたところ、「ニサッタ」は「明日」、「シリピリカ」は「晴れ」という意味のようです。ウポポイ(民族共生象徴空間)のHPのペーパークラフトのPDFに「ニサッタ シリピリカ?」というカードゲームがありました。

https://upopoy-magazine.jp/papercraft/lib/contents/weather-card_upopoy_p.pdf

「カムイポプニカアーホイヨ」に対して「明日晴れますように」という意味だと書いているブログも見ましたが、「神(カムイ)」の要素が訳文から落ちていることや、原文には「明日(ニサッタ)」にあたる言葉もありません。気になって調べたのですが、アカデミックな裏付けがある記事はヒットしませんでした。
「アーホイヨ」は2回繰り返されていたことからも祈りの言葉というか、掛け声みたいなものかもしれない。とすれば、「ポプニカ」って何?
ネット上では結局それもわからりませんでした。
もともとは摩周湖近辺で霧が晴れるように祈る言葉だったとも、アイヌ語に似せたでたらめだとも言われていました。
ご存じの方いらっしゃったらぜひ教えてください。

件の旅行では同じツアーに1歳上の女の子がいて、友達になってくれて、しばらく文通をしていました。旅先で文通するほどの友達ができた経験など、後にも先にもこれだけです。
これがわたしの北海道の原体験で、とても良いものとして残っているので、北海道やアイヌに対して素朴な好意と敬意を持ち続けています。

※タイトル写真は、ウポポイにあるアイヌのチセ(家)。

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