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そら
2023年3月8日 12:49
春の陽気に 誘われて彼女と出かけた 帰り道波打ち際は 眩しくて光の粒が 僕ら包んだ潮風が髪、なびかせた波が目元を、明るく照らす照れた僕見て、笑ってたそんなひととき、安らぎの時遠くの雲に 嵐の気配僕ら手をとり 歩くんだ砂浜、裸足で 温もり感じた笑顔に、肩に 愛しさ募る僕らが誓った 永遠の愛君は秘かに 不安を抱いた僕は無邪気に 夢を見ていた波の間で 恋が揺れてた
2023年3月5日 16:10
僕は完璧な人間だ。世間に気を使うなら、僕は完璧を目指す人間だ。そんな完璧な僕にも、唯一といっていい弱点がある。意外とお腹が弱い。少々のストレスには平然と対応する。平然といられない時でも、表情は変えない。そんな時に僕のお腹は悲鳴を上げる。社会人2年目の今でも、時々発作のようにそれは僕を襲った。今日は待ち望んだ部署内のプレゼン発表会だ。準備は大変だったが完璧だ。何度かお腹が辛そうにしていたが乗
2023年3月4日 07:13
ここは神奈川県の御崎にある、有名な断崖絶壁の景勝地だ。ただし有名なのはその景色よりも自殺の名所として、だ。駐車場近くの公園を過ぎて崖に向かうと、その途中には近隣住民が建てたと思われるプラカードが乱立していた。自殺騒ぎのたびに自宅の価値が下がるのが許せないらしい。「死ぬなら他所で、やれってか」苛立ちを覚えた僕は目を背けて足早に崖へと急いだ。僕は別に死にたくて来た訳じゃない。自殺する奴ら
2023年3月14日 06:27
「失恋の傷なんて波にでも流してこいよ。」友人のさり気ない一言を真に受けた僕は、ひとり秋口の海岸に立っていた。目の前に広がる海は青く澄んで、泳ぐにはもう肌寒く人影もまばらだった。昨日のやけ酒が残って、胃が苦しい。こういう時、康介は何かと僕に飲ませようとする。酒でココロの傷が癒えるとでも思っているのだろうか。僕はぼろぼろな感情を焚きつけられ、深夜の居酒屋で前日に振られた彼女の名前を連呼した挙げ
2023年3月19日 08:17
戯れにただ それだけで手ぶらで行くのも 気まずくてその瞳から 悲しみ漏れた共に暮らした 楽しき日々はただ穏やかに 過ぎていた熱情襲う ボクが壊した非難、断罪 言って欲しくてその悲しみを 癒やすなら何も言わずに 黙って泣いた弱い背中に 情が残った失くしてしまった 反省と取り戻さない 熱情が弱き心を 締め付けるから黙って肩を 抱きしめたんだごめんなさいって 言
2023年3月22日 07:46
久々会った 驚いた装い髪まで 違ってた慣れた仕草に 心が和む夕の宴も そこそこに迷いの森に 立ち入れば芥子の匂いが 立ち込めた湿った風が 首筋を這う更なる奥を ひた目指す二人きりだよ 大丈夫怯えた君の 髪撫でた宵が更けたね 闇が静まる耳に残るは 吐息だけ月が揺れたら 抱きしめようか貴方が何処へも 行かないように見失わぬように 失くさぬようにと寝顔見つめて 夜明け
2023年3月13日 05:41
最近、よく夢を見る。その日の午後には何も覚えていなくて、夢を見ていた、それだけ。何かしら楽しかったような…それ以上の記憶がない。モヤモヤするって、こういうヤツだ。気になって、ある時恋人に相談した。夢日記を付けるといいって教えてくれた。目覚めたらすぐに夢の記録をつけるのだ…うー、面倒だが仕方ない。正体の見えない誰かさんと一戦交えるような気分だ。思い出せない数々の夢に悶々とした僕は、夜が楽しみ