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アームスリングケープとは?骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由

三角巾の姿を人に見られたくない!
…そんな悩み、ありませんか?

こんにちは!作業療法士のハルです。
病気や怪我で三角巾を着けている際に、こんな悩みはありませんか?

「 三角巾は、汚れやしわが目立って気になる 」
「 “どうしたの?”と何度も聞かれるので外出が億劫になる 」
「市販のアームスリングは、いかにもという感じで抵抗がある。」

この記事では、そんな悩みを抱えながら、”骨折時のおしゃれな三角巾”を探している方、どんな状況になってもお洒落を楽しみたい!という方向けに、carewillの「アームスリングケープ」をおすすめする理由を紹介します。

アームスリングケープとは?

2021年のグッドデザイン賞も受賞しています

こちらが「アームスリングケープ」です!
私たち「carewill(ケアウィル)」という会社が作っています。

「carewill」は、あなたの「着たい、選びたい、着て人と会いたい」という意思を第一に尊重した服づくりを目指す、ケア衣料の専門ブランドです。

一見、普通のケープを着ているように見えるこちらの服。実はケープの内側に袋がついており、その袋が三角巾の役割を担っています。

アームスリングケープ内側の袋部分。左右どちらの手でも使えます。

着用をおすすめするのは、
 ☑ 肩や腕がつらい、だるい方
 ☑ 三角巾やアームスリング(アームホルダー)といった補助具をお使いの方
になります。

具体的な診断名としては、以下のものが挙げられます。

もし御自身の診断名が分からないという方は、主治医やリハビリの担当者に聞いてみると良いでしょう。

着用が可能な時期は、傷病を患った直後から、治療中、そして治癒後も使用できます。

                                                                                             画像引用(一部改変):illust AC

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由①:三角巾と同様の機能性

三角巾の目的は、怪我をした部位の安静を保つことです。

三角巾が服の ”外部” に腕を固定するのに対し、
アームスリングケープは服の ”内部” に腕を収めて固定します。
そのため、三角巾よりも腕が身体に密着した状態が作られます。

さらに内袋に手を入れる際、中央の穴から親指を出すことで、より腕の安定性が高まります。歩くときにも腕の揺れが少なくなり安心です。

内袋に手を入れたら、親指を中央の穴から出すのがポイント!

内袋に手を入れると、下の図のような状態になります。

青い斜線部分が内袋に入った状態です。

腕を通す際には、肘までしっかりと内袋に入れ込むこともお忘れなく!

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由②:見た目

アームスリングケープは、腕を内部に収めるだけでなく、実は腕を入れた際の生地のふくらみすらも、美しく見えるようにデザインされています!

腕を入れても美しいケープのラインを魅せてくれます

色は、グレーとネイビーの2色。
手持ちの洋服とも合わせやすい、落ち着いた色を用意しています。

(左:グレー 右:ネイビー)

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由③:片手で着られる

アームスリングケープは、一人でも片手で簡単に着られます。

着用手順はこちら↓↓↓

はじめは時間がかかりますが、段々と早く着られるようになりますよ。(私は2~3回で慣れてきました。)

脱ぐ際は、先に頭を抜くと簡単です!

内袋に腕を通す際にも、脇を大きく開かずに通せるため、脱ぎ着の際に生じる痛みも起きにくくなっています。

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由④:首の痛みがない

アームスリングケープは、着ているときに首の痛みが生じません。

なぜなら、赤ちゃんの抱っこ紐の原理を利用することで、腕の重みを両肩と背中に逃がしているからです。

背面に伸縮性があるゴム素材を採用しています

三角巾で首に痛みが出るのは、腕の重みが首の一点にかかるため。
ちなみに片腕の重さはどのくらいかというと、体重の約6%。体重60㎏の人の場合では、なんと約3.6㎏も!痛みが出るのもうなずけます。

                                         画像引用(一部改変):看護roo!

さて、この肩の三角巾による「痛み」。これは傷病自体から引き起こされる痛みとは別物です。傷病自体の痛みは、組織(神経や血管)が傷つくことで発生するため、傷病の回復とともに改善していきます。

一方、この三角巾による痛みは放っておくと、肩や腕の動きの回復を遅らせてしまうことも。その原因に「防御性収縮」というものがあります。

つまり、三角巾による首の痛みがある→肩周りの筋肉に防御性収縮が生じる→肩周りの筋肉が硬くなる→肩や腕の動きの回復に時間がかかってしまう…ということです。

例えば、肩こりがひどい(筋肉がこわばっている)と肩を動かすことも大変ですよね。それと同じです。

アームスリングケープなら三角巾と比べ、首の痛みを最小限に収められるため、肩や腕の動きの回復を遅らせないというメリットにもつながります。

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由⑤:手入れが簡単

お手入れ方法は、裏返して洗濯ネットに入れ、御自宅の洗濯機で洗います。

アームスリングケープの取り扱い表示です

干す際は、日陰に平干ししてください。
しわもつきにくい生地のため、アイロンがけしなくても着られますが、気になる方はあて布を使用してくださいね。

carewill代表 笈沼の洗濯風景。4枚並ぶと圧巻ですね(笑)

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由⑥:長く着られる

アームスリングケープは、三角巾を卒業しても、そのままケープとして使用できます。

ユーザー様のコーディネート例。素敵です!

また、肩周りが冷える際の保温目的にも使えます。女性に多い夏の冷房下の冷え予防や冬の就寝時にもおすすめです。

肩周りが冷えると、”僧帽筋(そうぼうきん)”という大きな筋肉をはじめとした首肩周りの筋肉をがこわばり、血流の流れを悪くします。すると、筋肉が持つポンプ作用が弱まり、筋肉に溜まった老廃物が排出されず、いわゆる「肩こり」の症状が出やすくなります。

                                                        画像引用:illustAC

アームスリングケープを着用することで、両肩を同時に保温することができるため、寒さや冷えやすい環境下でも筋肉がこわばりにくく、肩周りの筋肉への血流も良くしてくれます。

骨折時もおしゃれしたい方におすすめする理由⑦:当事者の声を基にした製品づくり

アームスリングケープは、23名の当事者の方々のヒアリングをもとに、10ヶ月かけて作られました。

当事者の方々は、肩関節周囲炎、腱板断裂、腱板損傷、脳血管障害、骨折、関節リウマチ、両前腕(※肘から下)切断といった怪我や病気と向き合っていらっしゃいます。

完成したアームスリングケープを着た当事者の方々からは、

といった嬉しいお言葉をいただきました。

当事者の方からヒアリングさせていただく背景には、
「ものづくりの答えはユーザーにある。」
「carewillの服づくりは、着る人の意思や希望を中心に据えるべき。」
という代表 笈沼(おいぬま)の想いがあります。

carewill代表の笈沼(おいぬま)です。

「僕らは物を売っているわけではなく、対象者と対象者に寄り添う方々の
 生活を、物心両面から豊かにするための価値をお届けしているのだと
 感じます。」

当事者の方々は、共にcarewillの製品づくりを行うパートナーであり、carewillにとってなくてはならない存在です。

骨折時もおしゃれしたい方に。carewillのアームスリングケープ

ここまで、骨折時のおしゃれな三角巾に、アームスリングケープをおすすめする理由についてお伝えしてきました。

まとめると、以下の7つになります。

アームスリングケープはcarewillの公式サイトAmazonから購入できます。

carewillは、これからも当事者の方々の声に寄り添った製品づくりを続けていきます。そして、今の状況を”諦める”のではなく、必要とする方への選択肢をお届けできるよう、あなたの「できる」を応援します!


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