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鬱や適応障害に効く?瞑想と呼吸、脳の酸素の話1 ~ケアの時代10

リトリートにおけるメディテーション

前回、リトリートについてのインタビューを掲載した。
実は、その中でいちばん盛り上がった話題が、メディテーション(瞑想)についてだった。
前回書ききれなかったので、今回改めて書いていく。

インタビューに答えてくれた友人は、1週間のリトリートの中で、メディテーション(瞑想)がとても印象に残ったという。
イルカと泳ぐために遠くバハマまで行ったのに、結局悪天候で叶わなかったようだが、リトリートにおけるメディテーションとの出会いは、とても大きな副産物だったようだ。
私も、「阿字観」という密教の瞑想にハマっていたことがあり、共通の話題として盛り上がった。

ヨガ、座禅、阿字観、マインドフルネスなど、世界にはさまざまな瞑想法があり、その方法は少しずつ異なるものの、呼吸と意識のコントロールはすべてに共通しているようだ。
ここでは、便宜的にそれらをまとめて「メディテーション」と表記することにする。

フリーダイビングとメディテーション

友人はフリーダイビングにハマっていたという。
普通のダイビングではボンベを背負って潜るが、フリーダイビングはボンベなしで潜る。
いわゆる素潜りだ。
どれだけ息を止められるかで、潜れる長さと深さが決まる。
いかに無駄な酸素を消費しないかが、ポイントだ。
体の動きの無駄はもちろんだが、どれだけ余計なことを考えずにいられるかでも、呼吸を止めていられる時間が変わるという。

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