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読書

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どうしようもなく言葉が好きなわたしの読書記録です。心に残ったことばと共に、そのとき自分が感じた気持ちを残しました。
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余裕がないと小さく言ってみる

余裕がないと小さく言ってみる

タイトルの通り、最近『絶賛余裕がない日々』を過ごしておりました。

来月末が今の会社の最後の出勤になるから、それまでにやることだったり、新人さんが一度に2人入ってきたので、いっぺんに私1人で研修をしなければならない環境だったりで…
日々てんやわんやでこなしていた通常業務に加えて新人さんの対応となると当たり前に時間に追われ、普段のこと以外にも仕事は増えるので、単純に時間がない、足りないよ。という日の

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ご機嫌な大人には何も、誰も勝てない!

ご機嫌な大人には何も、誰も勝てない!

↑twitterで投稿されていた秋田道夫さんのこの言葉がとっても印象的。

本は自分に合いそうなものや、知識をあらかじめ選ぼうとしなくても、じゃんじゃん読んでみて"通過"すればいいんだ、通過した物だって、自分に本当に必要なことならちゃんと残っていくから、残るものを大切にすればいいんだ。

残ったことを、そこから大切に積み重ねて、愛でて、紡いでいくことで自分を育んでいけるんだなって。

最近読んだの

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傲慢と善良

傲慢と善良

今話題の、傲慢と善良。

読んでいる最中はもちろん、読後しばらく考えさせられた。先週の土曜日に読了したのに数日経った今日も頭の中でずっと余韻というか余波がすごい、どんどんいろんな感情が押し寄せてくる。

解説で朝井リョウさんが書かれていたように、表現の解像度が高いからこそ、自分ごととして考える一冊だったと思う。

婚活、恋愛小説という枠には収まりきらない気がする。
30代半ばの男女の婚活についての

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家族って、日々に意味を与えてくれる存在なんだと思う

家族って、日々に意味を与えてくれる存在なんだと思う

この本を読むための時間に充てたい!と
最近、そそくさとやることを色々終わらせて時間を作って読んでいた本。
ここまで『この本を読む時間を作りたい』と思える本久しぶりだ、、、、

自分流を読んでから、ちょこちょこ出てきた
辻さんの息子さんとのエピソードが気になり、あれ?前に読んでみたい本って息子さんについてのエッセイだったような…と思い出したところで買ったこの1冊。

自分流もほんっとうに良かった。今

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「知らんがな」は魔法のことば

「知らんがな」は魔法のことば

「知らんがな」って関西の人が言っていることを聞くことがあるけれど、私はてっきり強めのちょっと突き放されているニュアンスすらある言葉なのかと思っていた。

ただ、読みたくて気になっていたこの一冊を読んでガラッと感覚が変わった…うわぁ、知らんがなって魔法の言葉じゃん。って。

今年の私の密かな目標は、
考え方の幅を広げること。

去年の下半期は大きな変化がたくさん起きた分、ひたすら自分と向き合ったそん

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忘れていただけだった。自分が、いかに恵まれた人生を送ってきていたかということ。

忘れていただけだった。自分が、いかに恵まれた人生を送ってきていたかということ。

📔#4 夢を叶えるゾウ4 水野敬也

悩める人間たちを厳しくも時には優しく導いてくれるゾウの神様ガネーシャ🐘(関西弁)に久しぶりに再会した気持ちになった。

私が初めてガネーシャと本の中で出会ったのは、アメリカ留学中に帰国6ヶ月前?くらいにとんでもないホームシックにかかって藁にも縋る思いでなんとか気持ちを楽にしたくて本を手当たり次第読んでいた時だと思う。わざわざバスを乗り継いでアジアンタウンみ

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しかし、誰の人生だろう?

しかし、誰の人生だろう?

📔#2  自分流 辻仁成さん

とても好きで大切にしている本の中に、
冷静と情熱のあいだがある。

江國香織さんが女性目線、
辻さんが男性目線で描くひとつの物語。
(この本読んでた時の季節とか、読み終えたときの夜のお部屋の空気感とか全部覚えているくらいに好きな作品)

江國さん作品は本棚の中でも多くを占めているけど、辻さんの本はそれっきり読んだことがなくて。先日、本屋さんで目に飛び込んできて『な

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きもちのおきばしょだってうごかすことができる

きもちのおきばしょだってうごかすことができる

📔#3 にげてさがして ヨシタケシンスケさん

絵本はこどものためだけのものじゃない、大人になってから絵本に救われた最近の私。🌱

4年勤めた今の職場を離れる決断をしたお話

いくつかの部署の業務を掛け持ちしている状況で、やることの幅が広がりすぎて次から次へと終わらないタスクと奮闘する日々が続いていて。自分のやりたいことはできている、ただ置かれている環境がすごく過酷。でもやりたいことを優先して

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私が戻れる場所でありたいの

私が戻れる場所でありたいの

📔#1  さざなみのよる 木皿泉さん

たった一つの命にこんなたくさんの人の命が響きあうのか。たった一人が周りの大切な何人ものことを支え合い、巡り巡って命のバトンを繋ぎながら日々を駆け抜け生きてるんだな、と実感する物語。読了までに結構、時間をかけてじっくり読んだ。

病気のために43歳でこの世をさったナスミについて、各章でナスミと直接、関わった人や知らずとも関わっている人との関係が描かれている物

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好きなものがあるというのは、なんと幸せなことか

好きなものがあるというのは、なんと幸せなことか

ふと最近、20代前半の頃より“好き”の数が
格段に増えたことに気づいた。
読書(言葉に触れるのが本当に好き)
ジャーナリング、アート、料理、コーヒー...etc

また、歳を重ねるうちにそれぞれの“好き“のひとつひとつをより深掘りするようになったからまたそこに繋がる枝分かれしたちいさな"好き"も次々に生まれていって。街を歩いていても友達と話していても、自分の“好き“に遭遇することがびっくりするほど

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