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なんでもない。

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記したつもりが消えていくもの。
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#美容

embalming。

embalming。

 年度末も過ぎて、久しぶりに美容院へ。そして担当のTさんとも、久しぶりに顔を合わせた。

 「今回は暫く空いたね」

 「ええ、気づいたら、カットはもうどうにもならなくて、後、髪の艶、艶が欲しい…」

砂漠で水を求めて彷徨う旅行者の如く、手を伸ばしてジェスチャーして、受付でマスク越しに、お互い大笑いした。

 「伸びたね〜この間に一度も?切らなかったの?」

 「もちろん。セルフカットなんて、

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秋模様。

秋模様。

 先日の出来事。子供の学校に用事があって久しぶりに訪れた午後。その先生(女性)は噂でも聞いていたけど、可愛らしい風貌でありながら、子供に常に厳しい態度を取るのが有名だった。「すっごい怖くてね、理由も聞いてくれないし、すぐ怒るんだよ」最近は子供も生意気だからね、多少は仕方ないのかも?男性教師より舐められても困るだろうし。若いお嬢さんならば尚更よね。

 その先生と職員室前で遭遇。

 保護者である私

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生きることすべてが旅をしているようなもの。

生きることすべてが旅をしているようなもの。

 どんな時代になっても、生きてること自体が旅をするのと同じだと最近特に思う。日常のルーティンに謙虚に向き合っていても、光と影の法則みたいに、記憶に焼き付けたい非日常を求める気持ちは誰にも止められない。

 去年は見送った夏の旅行。

 今年はどうしたものか?世の情勢、雰囲気的には自粛になるんだろうな…と複雑な思いの中。去年の夏が一度切りであったように、また今年の夏も今年でしか味わえない。二年目にな

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