見出し画像

LIFE SHIFT2を読みました。前作の延長線上といった感じですが、具体的にこれから考えた方がよいことを解説していると言ったところですね。前作については別途記事を書いています。

前作を読んでいることが前提条件

今作の内容は前作を読んでいることが前提条件です。前作で解説されていた平均寿命が延びて人生100年時代が来ることや、働き続ける期間が長くなること、複数回のキャリアの移行が必要になることなどは今作でも登場します。

これらを前提として、これから我々個々人がどうしたらよいかを解説しています。

架空の人物を使って解説している

具体的なイメージを持ちやすくするため、架空の人物を使っています。世界数か国、20代から70代まで、カップルもいれば子持ち夫婦も、離婚した人やシングルマザー、ギグワーカーも登場します。

かといって小説みたいに一人一人のストーリーを追っているわけではありません。解説項目ごとに、この人物の立場ではこういうことが必要だろうという解説です。

例えばトラック運転手で中年の人物が、自動運転を見て自分のキャリアについて考えるということです。物流関係のことを学んで倉庫で働くか、企画や管理などのより付加価値が高い仕事に移るかという選択肢があります。

20代の日本人カップルは親世代のように新卒で就職して一生一つの会社に勤め続ける時代でないと考えていますが、親はいわゆるいい会社に入って一生安泰になってほしいと思っているという話が出てきます。

非正規雇用のシングルマザーはギリギリの生活をしています。もし政府が学び直しの補助金を出せば、美容師の専門学校に通って資格を取り、独立するという選択肢もあるという話が出てきます。

これから考えた方がよいこと

政府や企業は対応が遅れているので自ら行動する

私個人としては、自らこれからの時代を考えて行動を起こすのがよいと思います。LIFE SHIFT2でもそういうことが書かれています。

なぜかというと、世の中には政府や社会や会社が悪いと言う不満が溢れているのに、不満を言っているだけで何もしない人が多いからです。

だから行動を起こすだけで十分に差別化できるというのが私の考えです。一方で出る杭は打たれるのも事実ですが。

これだけ変化が速く、新しいテクノロジーや職業が出てきて、転職や企業が一般化しているのに、政府や企業は未だに工業化時代の新卒一括採用かつ終身雇用を前提としています。これもLIFE SHIFT2に書かれていることです。

軽く1世紀以上経っているのに未だに変われていないのですから、不満を言っていても変わりません。だったら自ら行動を起こしましょう。自分の人生を他人に決められて制限されては悪いことしかありません。自分でやりたいことをやって切り開いてみましょう。

常に学び続ける

新しいテクノロジーや流行、文化がドンドン登場する時代になりました。毎年流行が変わりますし、数年で新しいテクノロジーが登場します。

こういう時代では、常に学び続けることが必要です。学び直しの重要性はLIFE SHIFT2にも書かれています。学習の仕組みも学位の規模も新しいことを考える必要があるとのことです。

しかしこれも企業がいい感じのサービスを出してくれればいいのですが、それを待つよりもまず面白そうなことを探してみるのがいいと思います。

新しいことをドンドン学ぶことは大事ですが、一方で普遍的なことの勉強も土台として必要ですね。とにもかくにも、新しいものがドンドン出てきて世の中が変わっていく以上は、学生時代に勉強したらおしまいではなく、勉強し続けることが大事です。

人間関係は大事

人生を充実させるために大事なものは人間関係だと書かれています。私もこれはごもっともだと思います。

世間の常識では、人生を充実させるために必要なのはお金や地位や結婚だと言われています。いい家に生まれ、いい大学を出て、いい会社に入って、順調に出世して、結婚して家庭を持って、お金が沢山あれば幸せであり勝ち組で立派だとされています。

しかしリストラや倒産が一般化した現在では、いい会社で順調に出世してもいつどうなるか解りません。学び直しが常に必要では、20歳前後の頃に学校で勉強したことでその人の知識のすべてを測ることはできません。

でも友達などは状況が変わっても関係が続くものです。そして大変なご時世だからこそ、友達との付き合いで充電することもできます。

更には色々なコミュニティに所属して人脈を広げれば、色々な出会いがあって、色々な話ができて、何かを一緒にやろうよというコラボの話も出てくるかもしれません。

色々な人と会って、色々なことを知って、色々なことをやってみることが意味を持ちそうです。

終わりに

LIFE SHIFT同様にLIFE SHIFT2も人生について考えさせてくれる本でした。そして個人で考えていては気付けないアイディアが沢山出てきました。

人生について悩んでいる方は是非読んでみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?