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2023年11月の記事一覧

詩について

詩について

人生は顔に出る
健康状態は声に出る
清潔感は爪に出る
感受性は眼に出る
感情は仕草に出る
性格は服に出る
経済力は靴に出る
美意識は手書きの文字に出る
価値観は金遣いに出る
詩にはそのすべてが出る

星をください

星をください

あたたかな山々の上で輝き続ける星たち
静けさの中を通りすぎようとする風
私たちは今 この空間の中で
同じ時間を感じようとしている

今を大切に生きようとする人
明日のための今日を生きる人
今に行き止まりを感じている人
みんなそれぞれの今を心に抱いて
同じ時間を感じようとしている

星たちのやさしく包み込むような輝き
透き通った空気を運ぼうとする風
私たちは今 この世界の中で
同じ場面を感じようとし

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つめたく、ぼやけ、あたたかい

つめたく、ぼやけ、あたたかい

きみののってきたかぜは

こおりのようにつめたく

きりのようにぼやけてる

そんなふうにあたたかく

かたちのない ちょうど

いまのきみのこころだね

ってきみならいうだろう

わたしがさがしてるのは

じじつのようにつめたく

げんそうのようにぼやけ

ゆめのようにあたたかく

みらいのある ちょうど

いまのわたしにないもの

ってわたしはいうだろう

おはようを言う前に

おはようを言う前に

タンスに足の指をぶつけた日
後ろからさよならを言われた
自販機で売り切れてた日
どこからか運命と言われた
帰ろうとしたら雨が降り
元々ずぶ濡れだろと言われた
それまであった笑顔を端に置き
悪いことだけピックアップ
クセみたいなものなのかな
さよならとゴミ箱へ捨ててみた
午前8時の空の色

【詩】少し前まで

【詩】少し前まで

少し前まで二人で歩いた道
今は一人で歩いている

少し前まで二人で座ったベンチ
今は一人で座っている

少し前まで二人で囲んだ食卓
今は一人で食べている

少し前まで二人で添い寝した部屋
今は一人で横たわっている

少し前まで二人で笑っていたのに
今は一人で涙を流している

意味がないこと

意味がないこと

朝になって
1日をなんとか
バランスとってとか
考えても仕方ない

願いは荒く
かきまわされて
冷たい感触が
夜に残る

本音はいつも遅延
バラバラのつぎはぎ
見えるものと
描いたものの違い
ポケットにしまって
願い隠すよ

たった1日の平穏を
やすまる心の居場所を
そのまま会える場所を
探しながら

考えても仕方ない
遥か先を思って
白い雪を待ってる

【詩】あの夕暮れ

【詩】あの夕暮れ

男女の別れなんてよくあること

ずっとくよくよするようなことじゃない

でもなぜか長い年月が過ぎても

あの時のことを忘れずにいる

あの都市の

あの街の

あの川沿いの

あの芝生の上で

君がぼくのせいで泣き

ぼくが君のせいで泣いた

あの夕暮れのこと

泣かないで

泣かないで

わかりきってる
悲しさに
強いと見せかけの
弱さに
信じていたものの
儚さに
言い張っていた
脆さに
言葉を強くした
狼狽えに
いつも違うと感じた
怯えに
怒ると泣きそうになる
思いの裏側に
前を向いているという
今の迷子に
言葉で表せない
迷いの中でも
泣かないで
生きている時に感じる
思いの全ては
わかれないことを知る
それも人生
生きているんだよ