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徒然日記~これまでに執筆した本と、これからの目標
用事があって出掛けた際に、アトレの中の書店に寄ってみたら、執筆協力した『名画best 100』が平積みされているのを発見。
私にとって、最初の紙の仕事だったこの本に関しては、もっと担当箇所を増やしたかった、など思うところもある。
が、最初に提示された時には、「宗教画、肖像画など、ジャンルごとのベスト10を10本分」だったのに対して、「ジャンルや時代に関係なく1位~100位にする」よう提案したのは
テルマエ展へ行って考える
今日は汐留ミュージアムの『テルマエ』展の内覧会へ。
古代ローマの生活文化を、「入浴」を中心に紹介していこう、というコンセプトで、漫画『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんも協力者として参加している。
以前、『ポンペイ』展を取材した時にも思ったが、約2000年の時間の隔たりがあるにも関わらず、古代ローマの生活と、現代の私たちの生活に、なんと共通項が多いことだろう。
その「共通項」の代表例が、「
気になる作品~「画家ボナール ピエールとマルト」
今年の秋に公開予定の映画『画家ボナール ピエールとマルト』が、今週末からのフランス映画祭で先行上映されるらしい。
ピエール・ボナールはナビ派の画家で、浮世絵をはじめ日本美術が大好きで、その平面的な表現を積極的に取り入れた事から「日本かぶれのナビ」と仲間内でもあだ名されていた人物である。
ナビ派時代は、渋めの色調だったが、南フランスに移ってからは、赤や黄色、オレンジなど暖色系を多く用いた明るい画面へ
大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』~クリエイターを目指す人へのオススメ本
今更ながら、大島真寿美の直木賞受賞作『渦』を読んでいる。
人形浄瑠璃の作者(つまりシナリオライター)の話なのだが、主人公や彼を取り巻く人々の浄瑠璃や芝居の仕掛けに賭ける熱量に圧倒されるばかりである。
文字通り「三度の飯よりも浄瑠璃が好き」で、芝居の内容について話し出したら止まらない主人公・半二。
「近松門左衛門の後継は自分」と決め込み、しかし、肝心の作品は一行も書けずに、鳴かず飛ばずの日々を過ごす
「光悦の大宇宙」展より(覚え書き)
「光悦の大宇宙」展の内覧会に行ってきた。
印象的だったものの一つが、展覧会の後半に飾られている『鶴下絵三十六歌仙和歌絵巻』。
これは、鶴の大群が飛び立ち、上昇や下降を繰り返しながら向こう岸に到達するストーリーを、俵屋宗達が全長13.5mの画面に下絵として描き、そこに光悦が、三十六歌仙の和歌を散らし書きする、というまさに奇跡のコラボレーション。
装飾的な下絵をほどこした料紙に、和歌を散らし書きする
徒然日記~窓、窓、窓……
ライターとして、自分の幅を広げたい。
書く物の質を底上げしたい。
そして、「面白い」という映画の仕事に近づきたい。
そんな動機から、シナリオセンターのワークショップを受け、勢いで8週間講座に申し込んだ。
8週間講座は、何だかんだで最後の一回を除いては毎週の課題を提出していた。
が、本科にあがって、書くべき枚数が20枚に増え、さらに「小道具」の括りができて、どうしたら良いのかわからなくなってしまっ