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「キャリア」について考える~副業Webライターの苦悩

こんばんは、OgAzです。秋ですね。ビールの秋です。

三日連続投稿をしたのに、それからだいぶ間が空きました。やはり継続するのは難しいなと感じています(いや別に連続投稿するつもりは欠片もないのだけれど)。しばらくぶりの投稿ですが、空いた間、何をしていたのかというと、副業Webライターとして行き詰まっていました。文章を書くのがこれほど苦痛だと感じたのは久しぶりです。私をひたすら悩ませたテーマ、それが「キャリア」です。

よく聞く言葉なのに、いまいち漠然として正体がつかめない。正社員だった時期が短い私にとって、「キャリア」とか言葉にするのもおこがましいよと思わなくもない言葉、キャリア。今回はそんな謎めいた、イメージが先行しているだけのような言葉、「キャリア」について考えていきたいと思います。(今回めっちゃ長いですごめんなさい)

「キャリア」って、なに(イメージ)

「キャリア」について考えたことがありますか。キャリア。キャリア官僚。キャリアアップ。キャリア採用。キャリア。キャリア。キャリア。よく耳にするし何となくイメージは沸くけど、漠然としていて正体がつかめないもの。それがキャリア。個人的にはこんなイメージ。

別にタヌキである必要はないが

「キャリア」という大きな看板の陰に隠れて、ひっそりと常にこちらを覗き見ている。実態はあるのかもしれないけれど、基本的にぼんやりとしてい見えず、でも掴もうとするとそれはそれでハッキリした姿でこちらに笑いかけてくる。

にやり

でも改めてもう一度掴もうとすると影も形もない・・・そんな漠然とした陽炎のような存在。ああキャリア、お前はいずこに。

みたいなしょうもないことをお風呂で考えていて、ふと「キャリア」という言葉をそもそもよく知らない子どもたちは、どんなイメージを抱くのかなと興味が湧きました。それで、子どもたちに質問「『キャリア』と聞いて、思い浮かんだイメージを絵で描いてみて」

次男(小5)「ちびた」の答え。

「かせいじん」からどうしても離れない

いわく、「スマホの中身みたいな」。おそらく半導体的なイメージでしょうか。「緑と、オレンジと黒」と言っていたので。なんとなくデジタルなイメージなんですかね。

長男(中1)のこたえ。

縦長。

いわく、「ホットドックみたいな、外人みたいな」。髪の毛っぽいところは黄色、肌は黒(茶色)なんだそうです。長くて、長くてこう、、怖い。衝撃映像。

キャリア。キャリア。考えれば考えるほど分からなくなる概念。でも違うのかな、もっと柔らかく考えないといけないのかな。「キャリア官僚」「キャリア採用」などと表現される『キャリア』は、いわゆる『ハイ・キャリア』のことですよね。キャリアにはしばしば、見えない『ハイ』が入っている気がします。私はその見えない部分に身構えすぎなのかもしれない。キャリアは誰しも持っているもの。もう少し柔軟に考えてみようと思い至った、副業Webライター9か月目。

近況報告「書けない」

書けなくて苦しんでいた近況報告。

高単価の案件を獲得できた!

副業Webライターとして7か月目のある日、私的に史上最高の文字単価「3円」のお仕事を受注しました。文字単価0.5円から始まり、まだ平均は1円程度なのだけど、それを考えると破格の仕事です。

始まりはクラウドワークスの案件応募でした。文字単価は3~5円、記事の内容は「リモートワークやキャリアについて」。リモートワークはパンデミックが始まってからずっとやっていたし、「これなら書けそう」と思いました。

文字単価が高いお仕事はベテランライターさんが獲っていくものなので、私のような1年未満のペーペーの副業マンには基本的に回ってきません。それでも念のため応募してみたところ、珍しく、応募してすぐにお返事をいただきました。

「ここまでマッチしている方がいらっしゃるのか。と思うご経験でございます」

マジで!?やったあ!この仕事、獲れるかも!と思って見守っていたのですが。文字単価が高いせいでしょうか、応募者の数が、日に日に増える増える。クラウドワークス上から応募者の人数は分かるので、見るたびに増えていく人数に圧倒されました。

クラウドワークスの画面

応募した人:64人。気になる!リスト:54人。あ。これ無理なやつだ。私がこれまで応募して獲得した案件は、せいぜい応募数10人未満。こんな競争率の高い仕事は獲れたためしがありません。「選考してまたご連絡します」とメッセージはいただいたものの、選ばれるわけないと思って完全に諦めていました。なので、実際に決まったときは本当にうれしかった!本業中でしたが、部屋で「よっしゃあああ!」と叫びました。

「キャリア」についての執筆!?

曲がりなりにも自分の力で勝ち取ったお仕事。よーしリモートワークについての執筆、頑張ろう!と張り切っていた私に、執筆の依頼が来たテーマこそが「キャリアについて」でした。そっちかい。

え?キャリア?なにそれ美味しいの?って言いたいくらい、あまり縁のなかった言葉です。そもそも『キャリア』ってバリバリに働いて上を目指す人が使う言葉であって、私のように、結婚して仕事を辞め→子どもが小さいうちは専業主婦して→落ち着いてきたからパートを始めました、みたいな人間には、一番不適格な単語じゃないかしら。採用が決まったもう一人は男性のようなので、「キャリアについて書くなら、私じゃなくてその人なのでは!?」とさえ思いました。でも最初だし、いきなり文句言うのもな・・・と思ったので、とりあえず書いてみることにしました。

「キャリア」を調べてみた

一通りウェブサイトをいろいろ調べてみました。キャリアとは:

就職・出世・現在の仕事等の点や結果を指す言葉ではなく、働くことに関わる「継続的なプロセス(過程)」と、働くことにまつわる「生き方」そのものを指しているのです。

マンパワーグループ」より引用

・・・わからん。

キャリアは広義では「生き方」を指しますが、転職・就職においては仕事上の経歴・経験を意味します。

転職Hacks!」より引用

wakarann!!

概念がね。漠然としすぎているのですよ。もう少し具体的に説明をお願いしたいのですが、だいたいどこのサイトを見ても同じような感じで。結局「キャリア」についての理解が全然できないままに、とりあえず執筆を始めることになりました。

執筆の苦悩

「キャリア」についての本質的な理解が追い付かないまま、1回目に依頼された記事を執筆し、納品しました。すると、「優しめな内容を書いてくれたけど、もう少しビジネス視座高めの内容にしてね!」との指摘とともに、ガッツリまるっと修正され、ほぼ私の書いた内容なくない?状態のものが出来上がりました。屈辱・・・!いや私が悪いんだけど。私の能力が足りないからなんだけど!悔しくて悔しくてその日は結構深く深く落ち込みました。

このままではいかんと一念発起し、夫がたくさん持っているビジネス書を拝借することにしました。夫は転職を複数回して年収を上げてきている、リアル転職サバイバー(?)です。キャリアも含め、そのへんのノウハウについては、そこらの小さな本屋より揃っているはず!ということで。

一番右のだけ私が110円で買ったやつ

さらっとですが全部ちゃんと読みました。どれもなかなか興味深い内容で、時間があればもう少しちゃんと読みたいなと思うものでした。が。読めば読むほど、キャリアの本質が遠のく気がします。でも決して不勉強なわけではないの。すごく勉強しているけれど、よくわからないの!と自分に言い訳をしつつ、ビジネスマンの視座の高さ(謎)を意識して頑張って執筆し、2本目を納品。結果、多少修正は入ったものの、一本目に比べたらまともな出来のものになりました。よかった。

「書けない」

そして今回、3回目の執筆。キャリアめ・・・そろそろ私に本質的な姿を見せてくれよと思うわけですが、3回目となってもまだ霞がかったその姿に涙目の私。3日ほどパソコンに向かいましたが、書けたのはたったの3行でした。副業Webライターを初めてから、こんなこと一度もなかったので焦りました。もしかしてスランプ!?とも思いましたが、他の仕事は書けているんですよね。このnoteだって、今すでに3500字を超えたのですけどスラスラ書けるんです。全然スランプじゃねえ。要は気持ちの問題です。

いや。気持ちの問題でもない。私が本質的なアイツ(キャリア)をちゃんと理解していないからだと思いました。イメージから脱することが出来ず、「キャリア」って生身のアイツとちゃんと向き合っていないからだと。理解したら書けるはずなのに。「わからない」で逃げていたけど、ちゃんと向き合わなきゃ、きっとこの執筆は続けられないと思いました。そこで、本やウェブサイトをもう一度改めてちゃんと読み返すことにしました。

「キャリア」はデザインするもの

「キャリアデザイン」という言葉があります。あと「キャリアプラン」「キャリアパス」「キャリア形成」などなど、キャリアに関わる言葉はさまざま。Webで調べた定義によると、それぞれ違いがあるようで。

「キャリアデザイン」:
キャリアデザインとは、仕事を通じて将来自分がなりたい姿、実現したい目標を定め、プライベートを含めて行動指針を設計することです。単に職業、目標とする給料・役職などではなく、価値観やライフスタイルまで含めて設計することが特徴です。
「キャリアプラン」:
転職や独立を含めた職業人生の計画。キャリアデザインと違い、プライベートは含まない。
「キャリアパス」:
主に企業側が社員に対して示す人事育成計画。キャリアデザインと違い、社員の主体性は重視されない。
「キャリア形成」:
資格やリーダーシップなど仕事の目標を達成するためのスキル習得計画。キャリアデザインの一部。

タレントマネジメントラボ」より引用

「キャリア」という言葉に「プライベートを含む」というのが、いまいちよくわからないのです。キャリアって仕事に関することを指すんじゃないの?そのへんの理解力不足を解消しなければならない。当面の課題はそこです。

キャリアとは「職業アイデンティティ」

『キャリアデザイン入門[Ⅰ]』によると、キャリアには2つの側面があると書いてありました。

2つとは「客観的側面」と「主観的な側面」。すなわち、職務経歴書に書くような一行一行は「客観的」なキャリアであり、「主観的」なキャリアとは、客観的キャリアから派生した職業アイデンティティである。この「職業アイデンティティ」という言葉は、個人的に非常にしっくりくる表現だなと感じました。自分の役割に対する自己評価。ハイクラスの人は高い学歴や職歴で自己に自信があって、だからこそ職業アイデンティティにより自己評価が高いから、「なんかすげえ」って思うのかも。

それなら私のキャリアって何だろう。仕事をしている私には、現在も過去も含めていくつかのキャリアがあります。

  • エンジニアのキャリア

  • Webライターのキャリア

  • IT事務のキャリア

  • Webマンガ編集のキャリア

でも待てよ。私は職業人である前に妻であり母であるわけで、私にとってのキャリアはほかにもあるなと思いました。

  • 家事のキャリア

  • 育児のキャリア

  • (PTAなどの)学校役員のキャリア

だって家事も育児も「誰でもできる」とはいえ、簡単にできることじゃない。これはスキルだ。そうか、家事も育児もキャリアなんだ。なるほど、「キャリアデザインにプライベートを含む」ってこういう意味なのかもなと思いました。おぼろげながら姿を見せ始めたアイツ。

あいつ

つまりキャリアとは、そこにスキルが紐づくものであり、さらに磨くことができるもの。役割である。家事のスキルを磨けば家事のキャリアアップだし、育児の資格でも取ろうものなら育児のキャリア形成なのだ。ということはあれだ、家事育児をしているパパママはみんなすごいキャリアを持っているのだ!みんなもっと誇っていい。我々には尊いキャリアがあり、これからまだアップしていく余地があるのだ。主婦は誰だってバリバリのキャリアウーマンなんだ!そのようなことを考えていたら、キャリアについてようやく少し具体的な理解ができてきた気がしました(正しいとは言っていない)。なんとなく他人事だったキャリアが、ようやく身近なものに感じられるようになりました。理解レベルとしてはまだまだだけど・・・。

こうして、苦しみながら記事を書き終えましたイマココ。納品は明日だけど・・・またガッツリ直されるかもだけど。ここまで悩んで悩んで悩み抜いて書いた記事だから、修正されたとしても悔いはない・・・?と思います。

きっとこのキャリア執筆のお仕事は、ずっとずっと悩み続けながら書くことになるのだろうと思います。試行錯誤を繰り返し、悩みながら執筆して、でもこの努力は私のWebライターのキャリアを一段高いところに押し上げてくれる気がしているのです。いつかこれが笑い話になって、「あの時は辛かったな~今は楽勝だけど!」と言える日が来ることを信じて。負けたくないから、歯を食いしばってでも頑張ります。だって悔しいから!(そのうち契約解除されるかもしれないから分からないけどね・・・)

結び

半分くらい仕事の愚痴のようなことになってしまいましたが、ここ数日悩んでいたことや気づいたこと、面白いと思ったことなどをまとめて書いてみました。仕事は楽しいばかりではないものなので、当然辛いこと、頑張らなければならないことがあります。今がまさにそのとき。長い長いトンネルを抜けて必死にしがみついてたどり着いた場所で、振り返ってみると「ああキレイだったんだな」って、そんなふうに感じられる自分でありたいと思います。ビール飲みながら、ゆっくりやっていこう。最後まで読んでくれた方、長いのにありがとうございました!

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