カワダアヤ

きっと忘れてしまうから、未来の自分への日記。

カワダアヤ

きっと忘れてしまうから、未来の自分への日記。

記事一覧

September

9月になった。すこし気分がいい。 わたしの一部なので悪いものすべてをとは言えないけれど、もういいかと思えるものは8月に置いてきた。 日付が変わっただけ といえばそう…

カワダアヤ
2週間前
2

大人だって成長痛はある

大人の成長痛は食欲不振や頭痛やだるさ、未病といわれるものばかりで成長期のそれと違って爽やかでないから困る。 そしてその不調を乗り越えること込みの成長でもあるから…

カワダアヤ
3週間前
4

家屋の記憶

築70年の古民家を、文字通り手入れし、たくさんの力を借りて改装したレンタルスペース兼コーヒースタンド。 営業時間外は自分の作業場にしたり、ご近所さんとの食事の場に…

カワダアヤ
1か月前
3

モノクローム

髪を染めるのをやめた。 この夏は白い服しか着ていない。 自身の名に反するように無彩色がいまの自分にはしっくりきている。 没個性だろうか。 それでも滲み出るものがあれ…

カワダアヤ
1か月前
2

こころの中にベルセルク

ここは俺の戦場だ 行け お前はお前の戦場に 漫画ベルセルクのロストチルドレンの最後のシーン。 閉鎖的な村から抜け出したくて 自分を連れて行って欲しいという少女に …

カワダアヤ
1か月前
5

はにかみラブアンドピース

冬は寒いから苦手と言い続けていたが、 この夏のひとが生きていられない暑さと太陽に気圧されて身動きがとれないでいる。 冬は寒い寒いと言いながらも外のコーヒースタン…

カワダアヤ
1か月前
5

支援のカタチ

URLと、「今日までです!」 ふだん連絡をとらない相手からのDM。 お店を始めたあたりからか、自分の思いを話すような講演が続いたからなのか、たまたま時流だったからなの…

カワダアヤ
1か月前
3

暮らしを重ねる、を考える

海風感じながら観光名所に訪れる人をぼんやり眺めたりだとか パンをこねながらおしゃべりしたりだとか 友だちが作った料理を美味しいねと言い合って食べたりだとか 信頼し…

カワダアヤ
1か月前
3

旅のおわりに

内子編、津田編、小豆島編とやたら長い旅行記を書き連ねていて、ただの記録みたいになった。楽しくないのでしばらく記憶を寝かせることにした。 なので、旅のなかでいちば…

カワダアヤ
2か月前
3

旅のはじまり

旅が好きだ。 知らない場所に行ってみたい、より 好きになった土地の春夏秋冬を見てみたい、 あのひとに会いに行きたい、が わたしを動かす。 今回もそうだった。 しか…

カワダアヤ
2か月前
7

未来の自分が行けと言った

真夏のまちのマーケット かつては7月の初旬なんてまだ夏本番ではなかったのにここ最近の体温超えの気温ときたら。 気温を理由に、11:00から20:00のマーケットは体力がも…

カワダアヤ
2か月前
16

かっこいい姿を見せたいときだってある

組織に属さないわたしが、 今日はとても組織の話をした。 話しているときには気づかなかったけど、1日の終わりに思ったことのメモ。 無理しているよね、あの子。 の、あ…

カワダアヤ
2か月前
2

戦略的白いまつ毛

わたしのまつ毛は白い。 すこし嘘で 正確にはまつ毛を白く塗り上げている。 もう何年も。 数年前にファッションとして流行って、今は下火なのかもはや定番と化したのか…

カワダアヤ
2か月前
2

道端の保健室

運営するコーヒースタンドのある通りの先には大学がある。 大学と駅とを行き来する大学生たちをコーヒースタンドから毎朝見送っている。 去年の冬から春にかけて、この場…

カワダアヤ
2か月前
3

組織が羨ましい話

というよりなんでも羨ましく見えた話。 もう喉元すぎてその気持ちは落ち着いているので過去形。 _____________________________ 10年間、会社勤めの保育園の管理栄養士を…

カワダアヤ
3か月前
24

いてもいい場所

わたしが暮らすまちにはマーケットがある。 生鮮食品を売るスーパーマーケットというわけではなく、おまつりだ。 暮らすひと、働くひと、遊びにくるひと。 まちに関わるひ…

カワダアヤ
3か月前
4
September

September

9月になった。すこし気分がいい。
わたしの一部なので悪いものすべてをとは言えないけれど、もういいかと思えるものは8月に置いてきた。

日付が変わっただけ
といえばそうなのだけど、流れ続ける摂理を理由にするとむりやりにでも気分転換できてこれはよいかもしれない。

8月はずいぶんと弱音を吐いた。
それでもただ寄り添ってくれる彼らには感謝でしかない。

ふと、5月の自分のnoteを見返した。

過去のわ

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大人だって成長痛はある

大人の成長痛は食欲不振や頭痛やだるさ、未病といわれるものばかりで成長期のそれと違って爽やかでないから困る。
そしてその不調を乗り越えること込みの成長でもあるから手厳しい。

______________________________

3日ほどごはんが食べられなくて焼き菓子やチョコを齧って過ごしていた。

3日目の終わりに辛い汁なし担々麺が無性に食べたくなる。
翌日のランチに友だちを誘った。

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家屋の記憶

家屋の記憶

築70年の古民家を、文字通り手入れし、たくさんの力を借りて改装したレンタルスペース兼コーヒースタンド。

営業時間外は自分の作業場にしたり、ご近所さんとの食事の場に使ったり、ときにはゆっくりと対話をしたり、くつろぐ場所になっている。

近ごろはわたしが仕込みや作業をする傍ら、畳で友だちが昼寝をしていることがしばしばある。

とくに起こす理由もないので寝かせておくと、むっくりと起きて、夢を見たと、と

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モノクローム

モノクローム

髪を染めるのをやめた。
この夏は白い服しか着ていない。
自身の名に反するように無彩色がいまの自分にはしっくりきている。
没個性だろうか。
それでも滲み出るものがあればいい。

____________________

この夏はまもりの夏だ。
守りでもあり、護りでもある。
大きくなにかを企てたりせず、ときに大食卓を囲んで、そこに並ぶ顔が元気かどうかを見て安心したり、ときに大切だと思うひとと1対1の

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こころの中にベルセルク

こころの中にベルセルク

ここは俺の戦場だ 行け
お前はお前の戦場に

漫画ベルセルクのロストチルドレンの最後のシーン。

閉鎖的な村から抜け出したくて
自分を連れて行って欲しいという少女に
主人公が向ける言葉。

________________________

ケータリングや、レンタルスペースの運営。
あるいは講義や栄養指導。

きっとそのほうが楽しいから、手伝ってよ!と、友だちに声をかける仕事とまた違う、自分にしか

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はにかみラブアンドピース

はにかみラブアンドピース

冬は寒いから苦手と言い続けていたが、
この夏のひとが生きていられない暑さと太陽に気圧されて身動きがとれないでいる。

冬は寒い寒いと言いながらも外のコーヒースタンドで何人も身を寄せ合いストーブを囲みコーヒーを飲んでいたら、いつの間にか終わっていた。

猛暑の日はそのコーヒースタンドも開けられず、室内の茶の間でひっそりと過ごし、日が傾き出したころのそのそと外にでる。

そんな毎日に物足りなくて、人生

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支援のカタチ

支援のカタチ

URLと、「今日までです!」
ふだん連絡をとらない相手からのDM。

お店を始めたあたりからか、自分の思いを話すような講演が続いたからなのか、たまたま時流だったからなのか、クラウドファウンディングのDMがよく届くようになった。

クラファンのページを読んでも
そもそも関係性が出来ていないし共感ができないから支援しないのひと言に尽きるのだが、その文章を打つのも気持ちが重く億劫だった。
相手はそんなこ

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暮らしを重ねる、を考える

暮らしを重ねる、を考える

海風感じながら観光名所に訪れる人をぼんやり眺めたりだとか
パンをこねながらおしゃべりしたりだとか
友だちが作った料理を美味しいねと言い合って食べたりだとか
信頼している大人たちに見守られて認められて安心している姿をまた見守ったりだとか
プールに鮫が泳いでいるのを見てそうこれが見たかったんですよねと僻地まで行ったりだとか
赤提灯灯る横丁を見てあっちが楽しそう、行ってみようと道を選んだりだとか
川の水

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旅のおわりに

旅のおわりに

内子編、津田編、小豆島編とやたら長い旅行記を書き連ねていて、ただの記録みたいになった。楽しくないのでしばらく記憶を寝かせることにした。

なので、旅のなかでいちばん心に残った景色を。

高松で友だちと別れたあと、ひとり電車で津田に戻る。
夕暮れの道を歩いていると、連なった人影とワゴン車が見えた。

砂地にはまったワゴン車を、石段に腰かけてどうしようかねえと、穏やかに笑いながら見つめている。
それが

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旅のはじまり

旅のはじまり

旅が好きだ。

知らない場所に行ってみたい、より

好きになった土地の春夏秋冬を見てみたい、
あのひとに会いに行きたい、が
わたしを動かす。

今回もそうだった。
しかし新しい出会いや発見、体験は見知らぬ土地に行くより何倍も多かった。
書ききれるかな。書いてみよう。

今回の旅は7月半ばの3泊4日。
【愛媛】松山-下灘-内子-【香川】津田-小豆島

6月の末に高知県の室戸にある廃校水族館から松山へ

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未来の自分が行けと言った

未来の自分が行けと言った

真夏のまちのマーケット

かつては7月の初旬なんてまだ夏本番ではなかったのにここ最近の体温超えの気温ときたら。

気温を理由に、11:00から20:00のマーケットは体力がもたないから16:00から終わりまで、雨が降るなら出店はしないと運営と相談して決めていた。
消極的なようにも見えるが、関わっている新エリアが気掛かりで自分にできる範囲を見極めた結果だった。

前日に天気予報がみるみる変わり、わた

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かっこいい姿を見せたいときだってある

かっこいい姿を見せたいときだってある

組織に属さないわたしが、
今日はとても組織の話をした。

話しているときには気づかなかったけど、1日の終わりに思ったことのメモ。

無理しているよね、あの子。
の、あの子にどうしたら無理を無理と言わせるかを考えてしまった。
それが弱音を引き出させて、本人の負担を減らせるんじゃないかと思ったから。
なんならいっそ倒れて欲しいと思ってしまった。

でも、それはエゴだ。

いつ倒れても舞台袖で受け止めら

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戦略的白いまつ毛

戦略的白いまつ毛

わたしのまつ毛は白い。

すこし嘘で

正確にはまつ毛を白く塗り上げている。

もう何年も。

数年前にファッションとして流行って、今は下火なのかもはや定番と化したのかは流行に疎いのでわからない。
アイシャドウの色はピンクやオレンジを織り交ぜつつ、自分以外にはわからないくらいのマイナーチェンジをしている。
しかしまつ毛の色は白のまま。

白にこだわる理由。
それはただひとつ、目を見てもらえるから。

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道端の保健室

道端の保健室

運営するコーヒースタンドのある通りの先には大学がある。
大学と駅とを行き来する大学生たちをコーヒースタンドから毎朝見送っている。

去年の冬から春にかけて、この場所をDIYしていたころ、よく手伝ってくれていたのも春休み中だった大学生たち。
彼らはたまたま遊びにきて、楽しく過ごし、居着くようになった。

お店がオープンしてからも、
実習に行ってきます、や、帰ってきましたの挨拶にきてくれたり、近況報告

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組織が羨ましい話

組織が羨ましい話

というよりなんでも羨ましく見えた話。
もう喉元すぎてその気持ちは落ち着いているので過去形。

_____________________________

10年間、会社勤めの保育園の管理栄養士をしていた。2年前に退職した。
会社には勤務時間があり、評価制度があり、等級がある。 

わたしはとりわけ優秀な管理栄養士ではない。

が、道筋が立てられていて、なにをすれば評価が上がるかが視認できることは

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いてもいい場所

いてもいい場所

わたしが暮らすまちにはマーケットがある。
生鮮食品を売るスーパーマーケットというわけではなく、おまつりだ。
暮らすひと、働くひと、遊びにくるひと。
まちに関わるひとが顔を合わせるためのおまつりだと思っている。

5月に出店したばかりだと思ったが、7月のマーケットももう1ヶ月を切っていることに気づいた。
なに作ろうかなあ、とまだ決めかねているので少し焦る。
コーヒースタンドとレンタルスペースの運営と

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