カワダアヤ

きっと忘れてしまうから、未来の自分への日記。

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きっと忘れてしまうから、未来の自分への日記。

最近の記事

瞬きをして気づけば夕暮れ

またとない経験ばかりをして気づきがたくさんある。 振り返って丁寧に言葉にして紡ぎたいけど、発信しなければいけないことが積み重なる。 肺の調子がしばらく良くないし、脊柱起立筋が休息しても運動してもずっと張る。 頭のなかがぱんぱんで、頭のなかを整理するだけでも余白が生まれることはわかっているけど 、これがまた難しい。 11月いっぱいまで息継ぎなし。 12月から免許とりにいけるかなー。 繁忙期(というか夏以外)だけでもマネージャーが欲しいと思い始めてきた。 ふと、気づく。 自

    • 痛みは強さ、強きは優しい

      いつだったか、友だちが何人か勤めるNPOの事務所に遊びに行ったとき、壁に「モテ部」と書かれた張り紙が貼ってあった。 大きく書かれたモテ部の文字の下には小さく、自信なさげに参加者の名前が書き連ねられていた。 ひと目見て彼らの悲喜交々を感じられる、味わいのある張り紙。 傍で仕事をしていた友だちと、モテるってなんだろうねえといった話から、自分はこんなひとが好き、という話になった。 わたしは「強くてやさしい」ひとが好きだと言った。 わたしは異性のタイプのつもりだったが、それは女性

      • 帰ってきた時間軸

        営業カレンダーを書き換えたのもしばらく前だなと思って見てみると、1行分の日にちも経っていなくてびっくりした。 1週間前のことが、1ヶ月前にも感じられるような。 そんな時間の流れが好きだ、と言っている。 だからこそただ浪費していく8月が辛かった。 そうそうこれこれ。 帰ってきたぞ、わたしの時間。

        • かたちのない食卓

          大食卓の夜は更ける。 終電のないご近所さんたちと話し込み、気づけば深夜の1時半。 企業戦士たちは時計を見て慌てて帰り支度をした。 うそだろ、月曜日だぞ…?と慄いていたが、その言葉には俺らまだ青春してるよな、といった悪ふざけをしたあとのようなニュアンスも含まれていた。 まあ、己の悪ふざけの責任は未来の自分が負うのが我々大人なのである。 家が同じ方面のふたりを見送り、残ったひとりとさらに路上で話し込んでしまい、もうすぐ朝ともいえる時間になっていた。 寝たのは4時。 翌日、と

        瞬きをして気づけば夕暮れ

          大食卓

          月の終わりの月曜日。 夜はご近所さんと集まって大食卓。 長くテーブルを並べて、料理を所狭しと並べ、10-20人が肩を寄せ合って、同じものを食べる。 シェフは毎回変わる。 シェフは飲食に携わる生業でなく、料理が好き、この食材を使いたいなど。 台所に立つ理由はさまざまだ。 愛情かけて、手をかけて、楽しんで、作ってくれるひとがいて、美味しいねと言い合えるひとがいる食卓。 利益は出さず、スペースを開放し、材料費のみを集める。 だからこそ、みなが参加者。 シェフを讃え、片付け

          ツンデレより天邪鬼派

          久しぶりに日記らしい日記。 書きかけの日記が溜まって、いつしか日記ではなくなった文章たちはいくつもある。 _______________ 運営するレンタルスペース兼コーヒースタンドの管理人業が忙しい土日だった。 朝8時までの搬入受け入れ準備、見学対応、カフェ業務、仕込み。 2日間で100杯近くのコーヒーやドリンク類を淹れた。 いつもと比べると倍増だ。 茶の間をレンタルした作家さんが人気で、そのお客さんがコーヒースタンドを利用したこともあるし、久しぶりの穏やかな気候から

          ツンデレより天邪鬼派

          訪ねるべき場所に訪ねけり

          つづき。 松山から下灘、内子の旅の記憶。 成田空港から松山空港へ。 世でいちばん好きなバウムクーヘンは治一郎。 成田空港の国内線の保安検査場の近くのお土産やさんの近くで早朝から売っているのでつい買ってしまう。 機内でコーヒーを飲みながら食べて過ごす。 本を読もうと思ったが、気流が乱れて揺れがちだったので断念。 松山空港に着くと前泊していた友だちが迎えてくれた。 そのままレンタカーのピックへ。 たっぷりの説明をわたしも聞いたほうがいいような、と背後をうろうろしてみたが、友

          訪ねるべき場所に訪ねけり

          September

          9月になった。すこし気分がいい。 わたしの一部なので悪いものすべてをとは言えないけれど、もういいかと思えるものは8月に置いてきた。 日付が変わっただけ といえばそうなのだけど、流れ続ける摂理を理由にするとむりやりにでも気分転換できてこれはよいかもしれない。 8月はずいぶんと弱音を吐いた。 それでもただ寄り添ってくれる彼らには感謝でしかない。 ふと、5月の自分のnoteを見返した。 過去のわたしは未来のわたしのために弱音を吐く練習をしてくれていた。やるじゃないの。

          大人だって成長痛はある

          大人の成長痛は食欲不振や頭痛やだるさ、未病といわれるものばかりで成長期のそれと違って爽やかでないから困る。 そしてその不調を乗り越えること込みの成長でもあるから手厳しい。 ______________________________ 3日ほどごはんが食べられなくて焼き菓子やチョコを齧って過ごしていた。 3日目の終わりに辛い汁なし担々麺が無性に食べたくなる。 翌日のランチに友だちを誘った。 食べていないところから刺激物は消化器官に負担がかかるとも思ったけど、やっと湧き上が

          大人だって成長痛はある

          家屋の記憶

          築70年の古民家を、文字通り手入れし、たくさんの力を借りて改装したレンタルスペース兼コーヒースタンド。 営業時間外は自分の作業場にしたり、ご近所さんとの食事の場に使ったり、ときにはゆっくりと対話をしたり、くつろぐ場所になっている。 近ごろはわたしが仕込みや作業をする傍ら、畳で友だちが昼寝をしていることがしばしばある。 とくに起こす理由もないので寝かせておくと、むっくりと起きて、夢を見たと、ということが2回ほど続いた。 ひとつは、 グラスを割っちゃって慌ててたら、カワダ

          モノクローム

          髪を染めるのをやめた。 この夏は白い服しか着ていない。 自身の名に反するように無彩色がいまの自分にはしっくりきている。 没個性だろうか。 それでも滲み出るものがあればいい。 ____________________ この夏はまもりの夏だ。 守りでもあり、護りでもある。 大きくなにかを企てたりせず、ときに大食卓を囲んで、そこに並ぶ顔が元気かどうかを見て安心したり、ときに大切だと思うひとと1対1の時間を作り対話をする。 それが自分の心を護るためでもあるのだろうと思う。 __

          モノクローム

          こころの中にベルセルク

          ここは俺の戦場だ 行け お前はお前の戦場に 漫画ベルセルクのロストチルドレンの最後のシーン。 閉鎖的な村から抜け出したくて 自分を連れて行って欲しいという少女に 主人公が向ける言葉。 ________________________ ケータリングや、レンタルスペースの運営。 あるいは講義や栄養指導。 きっとそのほうが楽しいから、手伝ってよ!と、友だちに声をかける仕事とまた違う、自分にしかできない分野。 ふだんたくさんのひとに囲まれているぶん、影濃く孤独を感じる瞬間が

          こころの中にベルセルク

          はにかみラブアンドピース

          冬は寒いから苦手と言い続けていたが、 この夏のひとが生きていられない暑さと太陽に気圧されて身動きがとれないでいる。 冬は寒い寒いと言いながらも外のコーヒースタンドで何人も身を寄せ合いストーブを囲みコーヒーを飲んでいたら、いつの間にか終わっていた。 猛暑の日はそのコーヒースタンドも開けられず、室内の茶の間でひっそりと過ごし、日が傾き出したころのそのそと外にでる。 そんな毎日に物足りなくて、人生が早く終わってしまいそう。1週間前の出来事が1ヶ月前に感じられるくらい、ひとや場

          はにかみラブアンドピース

          支援のカタチ

          URLと、「今日までです!」 ふだん連絡をとらない相手からのDM。 お店を始めたあたりからか、自分の思いを話すような講演が続いたからなのか、たまたま時流だったからなのか、クラウドファウンディングのDMがよく届くようになった。 クラファンのページを読んでも そもそも関係性が出来ていないし共感ができないから支援しないのひと言に尽きるのだが、その文章を打つのも気持ちが重く億劫だった。 相手はそんなこと気にしないでとりあえず送るんだろうなあとネガティブに偏った想像をしてしまう。

          支援のカタチ

          暮らしを重ねる、を考える

          海風感じながら観光名所に訪れる人をぼんやり眺めたりだとか パンをこねながらおしゃべりしたりだとか 友だちが作った料理を美味しいねと言い合って食べたりだとか 信頼している大人たちに見守られて認められて安心している姿をまた見守ったりだとか プールに鮫が泳いでいるのを見てそうこれが見たかったんですよねと僻地まで行ったりだとか 赤提灯灯る横丁を見てあっちが楽しそう、行ってみようと道を選んだりだとか 川の水は冷たくて気持ちいいだとか アルバイト体験で普段見ない友だちの姿とそれをフォロー

          暮らしを重ねる、を考える

          旅のおわりに

          内子編、津田編、小豆島編とやたら長い旅行記を書き連ねていて、ただの記録みたいになった。楽しくないのでしばらく記憶を寝かせることにした。 なので、旅のなかでいちばん心に残った景色を。 高松で友だちと別れたあと、ひとり電車で津田に戻る。 夕暮れの道を歩いていると、連なった人影とワゴン車が見えた。 砂地にはまったワゴン車を、石段に腰かけてどうしようかねえと、穏やかに笑いながら見つめている。 それがうみの図書館を作った友だちだ。 まわりのひとたちも楽しそうに談笑している。 その

          旅のおわりに