カワダアヤ

小説のように日記を書く。 読者は未来の自分。

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最近の記事

in the park

近所の公園で、有志の大学生たちが企画した公園活性と防災イベントがあった。 出店してくださいと依頼があり、 古民家を拓いて作ったわたしの店のDIYを何度も手伝ってくれた子たちなので、ふたつ返事でOKした。 それに、彼ら去年の夏にもこの企画を開催しており、だれにやらされるでもなく自分自身が楽しみ全力で子どもと遊び運営をする姿が輝いて見えたからだ。 今回もコーヒースタンドと、真鍮リングのワークショップを。 子ども向けのイベントなので、コーヒーのほかにレモネードも用意した。 カ

    • ただ前に進んでいたら後ろには誰もいなくなっていた

      登山中に呟かれた人生訓のような言葉。 今年の夏に富士登山の目標をたてた。 練習もかねて、それまでに近場の山をいくつか登ることにした。 今回は青梅の滝本駅-御嶽山-日の出山-澤乃井をアタック。 総距離11.8km、標高958m 合わせて2時間休憩しての6時間半の登山。 当日体調不良や寝坊で来られなかった友だちもいたが、それでも9人の大所帯になった。 狭い登山道は基本は1列で歩く。 並び順はゆるゆると入れ替わり、近くにいる友だちと会話を楽しみながら、息を切らしながら、進

      • 漂流する思考

        とりとめのないことが脳内を漂っているのでボトルメッセージを海に投げる気持ちで書く。 ・ダイエット ダイエットに立てた目標はクリアしているものの、まあ、食べている。 Netflixでダンジョン飯やとんでもスキルで異世界メシ(?)を見ていたら、肉を焼く!魚を焼く!のような料理が美味しそうでしょうがなくて、自炊はダンジョン飯風ごはんがはかどる。 美味しくて食べすぎてしまう。 ひとりのときは外食をせず楽しみながら自炊をしているし間食は羊羹すらしてないけど、友だちが差し入れのケー

        • 息継ぎなのか息切れなのか

          今年も駆け抜ける1年になりそうだ。 というか会社員を辞めてからずっと、ずっと。 2022年 2021年度で退職し春から小豆島と池袋の2拠点生活、その合間に月一の間借り出店。 秋で任期が終わり東京に戻り古民家DIYの日々。引っ越す。 2023年 古民家レンタルスペースを開き、まちに出てまちが来て常になにかをしていた。 今年はそれに加えて、 ・まちのイベントに恒常的より深く関わる ・難病と共にある友だちを食事療法で支援する ・大学の街文化プランニング演習で授業と実地 レ

          咲こうとする姿こそが美しい

          今年の桜はいい桜だった。 咲かないねえ、咲かないねえとみなが口を揃えた。 待ち望む群集のその期待に応えるように、桜は一斉に咲き出し、春の嵐とともにあっという間に散ってしまった。 短い花の命を惜しむように、取りこぼさないようにと。 どこに行っても満開の桜の木の下には多くのひとが集っていた。 わたしはというと。 今年は花見らしい花見はしていないけれど。 歩きながら、すこし腰を休めてコーヒーを飲みながら、走りながら、桜を見上げた。 なんとも、落ち着きがない、わたしらしい花見

          咲こうとする姿こそが美しい

          パートナー

          付き合って1年のパートナーがいる。 ビジネスパートナーのような、家族のような。 知人に紹介されて彼に初めて会ったとき、直感的にたくさんの可能性を感じた。 それでも暗く怖い印象だったので、日が暮れる前に別れていた。 少しずつ距離を縮め、彼の本来もつ佇まいは残したまま、磨き上げられるところは磨き、光を当てた。 始めのほうはずっとふたりで過ごした。 しかし月日が経つにつれ、そこにひとが集うようになり、いつしか、わたしは外の世界で過ごす時間が多くなった。 それでも彼は集うひとた

          地球に占める自分の割合過去最高

          4/3 温泉の脱衣所にあった体重計に乗ってみた。 家にも体重計はあるけれど。 人生最大の体重を更新しているではないか。 これはまずい。 いや胸から下の厚みが増したとは思っていたんだ。上半身に肉がつきにくいから油断していた。 痩せたいわけではなく、軽やかな動作でありたいのと好みの服を美しく着たいので、 筋力は増やしたうえで3kg減らす目標を立てた。 行動目標を立てるにあたって、 〜〜しない、という消極的目標はなるべく立てない。人生が窮屈になってしまうから。 温泉に入り

          地球に占める自分の割合過去最高

          インプット

          3月 アウトプットに偏ったのでインプットが欲しいと美術施設や植物園に駆け込む。 水木しげるの妖怪展(横浜そごう美術館)、ゴッホアライブ(天王洲アイル寺田倉庫)、渋谷区ふれあい植物センター(渋谷) 東京においては山手線の池袋から御徒町までの1/4が主な活動範囲のわたしにしてはよく足を伸ばした。 わたしにとってのアウトプット。 より、暮らし(経済活動、生産性、ひととの関係性)をよくするために、たくさんのひとを巻き込んで、応援して。 好きなものは好きと言い続けて表現して、周囲

          ぷんすか

          日記に書くのも煩わしいくらいのぷんすかが溜まってきたので書き捨てる。 ・痴漢 空いている電車内、吊り革を掴んで立っていたら、背後の男に背中にぴったりくっつかれる。 不愉快ですぐに離れると、自分はふらついただけ、みたいによろつく素振りをしたのであえて凝視してみた。 ヘルプマークがついていることに気づく。 えー…それは迷惑行為の印籠なの? わたしが視線を外さないことに焦ったのかよろつく素振りはさらにオーバーになり、飛び跳ねるように数歩離れてドアに手をついた。 ところに、女性がい

          雨の静寂から

          3/26 平日火曜日。 雨が強く降る。 コーヒースタンドでもあるレンタルスペース。 レンタル利用がないときは、管理人のわたしがコーヒースタンドに立っている。 もうすぐ1年が経とうとする今日。 9:00から13:00まで開けて、コーヒースタンドへの来訪者は初めての0人。 あら、今日は休みだったかしら、わたし。 むしろ清々しい。 コーヒー豆の発注、イベント関係の出店届け、問い合わせ、請求書の発行。 後回しにしていたデスクワークを、コーヒースタンドのトタン屋根に打ち付ける雨

          雨の静寂から

          コミュニケーションは武器であり弱味

          3/25 コミュニケーションについて考え、自分の強さも弱さも味わった1日。 隠岐島から春休み中の高校生が社会科見学にきて、午前中だけ預かった。 数時間だけということもあり、とくに手伝いもふらずコーヒースタンドで過ごしてもらう。 と書くと、ただ無為に過ごすだけのように感じるが、この場所はかわるがわるどこかに行くひと、家に帰るひとの一瞬がぱっと現れる。 名前もわからない、初めましてのひととのコミュニケーション。 楽しんでほしい、というより、その時間を懐に持って帰って欲し

          コミュニケーションは武器であり弱味

          3/24

          友だちとモーニングに粥を食べに行った。 粥のほかにも、枝豆とスパイスのペーストや木耳ときゅうりの花椒炒め、鶏団子などがゆっくり運ばれてきた。 店主の方がひとつひとつ説明をしてくれて、優しいコース料理を食べているようだった。 この週はわたしの店のレンタル利用が続き、自分でコーヒースタンドに立つことは月曜日と今日だけ。 レンタルされている時間は自由に過ごせるし、家賃収入も入る。 レンタル利用で埋まることは理想だったため、浮き足立っていた。 結果どうだったかというと。 動き続

          食事の途中で

          3/23 久しぶりの友だちに会った。 近況報告をしつつ、ランチを食べた。 彼女はわたしの店のパンフレットのイラストを描いてくれた。 完成して月日が経つが、お礼ができていなかったので顔を見てお礼をしたかった。 顔を見られて安心した。 しばらく会えていない理由が自分が原因かもしれないとも思っていたから。 もちろんそんなことは聞けないし、真実はわからない。 でもわたしは、彼女ともっといたいと思った。 彼女と過ごす時間は居心地がいい。 なにが好きなんだろう、と考えると、人柄が大

          食事の途中で

          花はなくとも

          天気がいい日に芝生の上でドーナツを食べたいと、先月から言い続けていた。 南池袋公園。 ビルに囲まれたその公園は、そこだけすこんと空が抜けている。 白いビルと青い空のコントラストに感じる都会ならではの開放感に、整えられた芝生と広いカフェ。 平日でもサラリーマンや親子連れで賑わっていて、近所に引っ越してきた7年前、初めて訪れた場所だが育てられたいい場所だなあと感じたのをいまでも覚えている。 その公園の近くで売っている大好きなドーナツ。 好きな空間に食べ物。 さらにいい天気。

          花はなくとも

          3/21

          毎週木曜日に、わたしの運営するレンタルスペースに出店してくれているまほらば珈琲。 旧知の仲である彼がここに立ってくれている日は休暇だと思っていて、彼もそれでいいと言ってくれている。 なので木曜日は店頭には立たずに2階で休んだり、気が向いたらコーヒースタンドで過ごしたり、でかけたり。 しかし不思議と木曜日はわたしを訪ねる来客が多い。 この日も2階で過ごしていたら、まほらば珈琲から来客ありと連絡が入った。 下に降りると、近所の大学に通う男子大学生がいた。 かつて彼はただの

          場所づくり

          3/20、祝日水曜日。 わたしが運営するレンタルスペースに間借りコーヒーユニット、ブリューヒューマンコーヒーが出店した。 8:00-11:00はモーニング、そのあとは16:00までカフェ。 レンタル利用がある際は常駐しているわけではないが、わたし自身が楽しみにしているので客としてその場にいることが多い。 せっかくだから知っている顔がきたら一緒に朝ごはんを食べようと思った。 朝いちばんのコーヒーをバリスタの彼に淹れてもらい、コーヒースタンドの冷たい空気を感じながら彼の背中を