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双極性障害の私が司法試験に合格する話。

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2021年に双極性障害と診断された私が、2025年に司法試験に合格するまでの話を全部丸出しにする日記です。初めの頃は苦手な数字を克服するため小学3年生の算数ドリルをやっているよう… もっと読む
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2023年11月の記事一覧

双極性障害の私が司法試験に合格する話(369)約束ができない。

「約束ができない」ということをつい忘れてしまう。
 
私は一度約束をしたなら、這ってでも行け。10代の頃、所属してた芸能事務所でそうやって教わった。約束を果たすために、どんな手を使ってでも、なにを犠牲にしてでも、絶対に守る、そうやってやってきた。だけど、絶対というのは難しくて。どうしても無理になってしまうこともある。だから、その時は本当に落ち込むし、反省しすぎて苦しくなるし。約束をなんとしてでも果

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(368)御守りのテミスの女神。

私は、いわゆるミニマリスト?とまではいかないけれど。多分、持ち物は少ない方だと思う。

「新しいモノを買ったら、何かを捨てる」ことをマイルールにしている。昔一緒に暮らしていた祖母が終活だとか言って、いろいろ捨てているのをみて、人間いつ死ぬかわからんしね!と思い、私も、終活の真似事をしている。そうやって意識的に物を減らしている。モノを探す時間が私の1日の半分を占めているんじゃないかというほど、いつも

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(367)お金いらない。

私はお金がいらない。

でも、いい生活はしたい。それなりの土地で、それなりの部屋で、それなりのベッドで、それなりの冷暖房があって、ソファとテーブルと、美味しいコーヒーと、お気に入りの服と。

これは、相反する欲求なのかもしれない。お金いらないくせに、いい生活がしたい。自分でも何言ってんだろうかとずっと思ってきた。

実際、いらないとはいえ、お金があるおかげで、今の家に住めているし、ご飯も食べられて

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(366)勉強が怖い理由。

勉強中、突然、フラッシュバックすることがよくある。
 
泣き過ぎて、過呼吸になって、それでも、解放してもらえない、親によるつきっきりの勉強。
 
「あなたは、泣けばわかるようになる。」と言われた。私はそのエピソードの絵本を作った記憶がある。涙を流せば、できなかったこともできるようになる。だから、これは、魔法の涙だと。
 
確かにそうだった。泣くまでやれば、大体できなかったことはできるようになった。

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(365)人を信じるということ。

楽しみにしていた約束をキャンセルされた。

それも二人の人からほぼ同じタイミングで。

だけど、1人の人には気持ちよく、「わかりました、また遊んでください」と返事をした。だけど、もう1人の人には「わかりました。」とだけ返事をした。選んだ言葉の通りだ。また会いたいか、もうないか。

人のことを批判する立場にはないから、言葉選びには気をつけながら、書くのだけれど。やはりまだ、怒りというか悲しみがあるか

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(364)師匠からのメッセージ。

苦しいのが当たり前だと思ってた。
 
苦しんだぶん先は明るい!そう信じて、自ら、苦しみに向かっていくことばかりだった。
 
だけど、間違ってた、そう思った。
 
大阪の弁護士である心の師匠から、なんと、メールの返事が返ってきた。
 
「ところで、勉強は苦しくないです。生きてるだけでありがたいです。だから楽しく生きてくださいね。」そう書いてあった。
 
師匠の言葉で、私は間違ってたと気付いた。
 

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(363)価値なし、と言われて。

混乱してる。

私が見たい映画を、尊敬する大好きな人が、「見る価値なし」と言った。なんか、なんでか、すごく嫌だった。なんで嫌だったのか、落ち着くために、ここに殴り書きしてみようと思う。

私もね、昔は、つまらないと思った作品や嫌だなと思った作品は、何でもかんでも、「見る価値なし!」と言って歩いてた。

でも、私は一度、舞台人としてあるまじきことをした。出演が決まっていた舞台の2日前くらいに、降板し

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(362)師匠を見つけた。

年上の人に引っ張り上げてもらうことが、これまで生きてきて、私は、多いように思う。というか、私が勝手に慕い、つきまとい、勝手に真似をし、勝手に大きくなれた!と満足しているだけのことなのだけれど。

でもやはり。血の通った人間を目標とする「この人みたいになりたい!一緒に仕事したい!」こんな気持ちになれたら、私は強い、と自分で思っている。

前の記事でも書いたけれど。正直、司法試験に受かった後、こんな人

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(361)自分がわからなくなったとき。

自分の顔を見るときに、人は鏡を使う。ついていないテレビや夜の窓ガラスなんかでもいい。自分たった一人では、自分を、認識できないのだ。

昨夜、苦しくなった。満足に勉強が進んでいないこの状況に苦しくなり、眠れなかった。夜中の1時。タイミング良く、友人と電話をすることができた。
 
私がなんで苦しいのか、一つ一つ紐解いてくれた。行動力が命!の私が、行動できないでいる今の現状の根源を一緒に見つけてくれた。

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(360)私がタトゥーを入れてしまった理由。

私の背中には、上部一面に4つのタトゥーがある。

何も知らずに私の背中を見たら、ギョッとするくらいのインパクトはある。

今は、司法試験の受験生をしているが、職業を聞かれたら、私は「女優」と答える。女優の背中に、タトゥー。そもそも日本ではまだまだ受け入れられていないタトゥーが、人前に出る仕事である女優の背中にあったとしたら、それは大問題、なのではないか。少なくとも私は、自分で、そう思っている。私は

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(359)見てて。

人に見られているから、やる。

私は良くも悪くもそういう人間だ。

自分の内面をこんなにさらけ出すのも、誰かが見てくれているからできるんです。

誰も見てくれないのなら、私は私に向き合うことなんてせず、ずっと自宅に引きこもり、眠っているんだろう。

私のこの足掻きを、ただ、なんとなく、ボーッと見ているだけかもしれない。ただ、流れてきたから、見えちゃっただけ。それでいいんです。私だって、何かを届けた

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(358)夢ってなんですか。

夢ってなんですか。
 
夢ってなんだろう。
 
よくわからなくなっている。
 
司法試験の合格?それは夢じゃない。友達に言われた、「司法試験は松島にとって、儀式みたいなものなんだね。」そう、本当にそうで。
 
私の中のマイナス100をプラマイ0にするために必要な儀式であって、それを避けては生きていけない、なんというか、もはや、呪いみたいなもの、それを解くのが司法試験の合格、みたいなところがある。

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(357)夜中にラーメンをすする。

なんだろう、塩気を欲して。なにかをはむはむしたくなる感じ。ずばり、ラーメンが食べたい。
 
夜中にこの感じ。
 
まだ、不安定な証拠。正常なとき(何をもって正常というかは謎だけど)は、決まった食事で満足している。朝は漬け物とサバ缶のお茶漬け、昼はキムチご飯とプロテイン、夜はプロテイン。それで十分、美味しくて幸せを感じて次の行動に移せる。
 
夜中に眠れないと、変な行動を起こす。
 
夜の街に繰り出

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双極性障害の私が司法試験に合格する話(356)話をする、聞く。

同じ熱量で見てほしい。

桃井かおりさんが、とある映画の舞台挨拶で口にした言葉。映画の中にも似たようなセリフが出てくる。

人は、自分の熱量を受け取ってもらいたい。感じてもらいたい。私の思う欲望は、間違っていなかったのだと、桃井さんの言葉で知った。

私の発言を、上から赤ペンで添削するように聞く人、尊敬の眼差しの顔だけ作って話は右から左の人、忙しそうに相槌を被せてくるだけの人、全部、その人たちは私

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