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湖北の風景

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滋賀県・湖北地方 を歩いて撮った自然、神社仏閣などの写真を中心に想うことを綴っています。 古代史とか好きです。まずは手近な郷土から。
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湖北の風景28 米原駅周辺

湖北の風景28 米原駅周辺

※yukikoさまの写真をヘッダーにお借りしました。感謝。

~交通の要衝。西と東の結節点。
そんな言葉が枕詞のマチがある~

滋賀県北部の町。まいばら。
かつては宿場町・港町。現在は鉄道(新幹線・JR・近江鉄道)の町であり、湖北の玄関口。米原駅周辺・・・が な ん も な い !

近隣でない地域のみなさまも、「米原」という地名を、聞いたことがあると思います。乗り換えなどで駅を利用/通過されたこ

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湖北の風景27 井之口の大杉

湖北の風景27 井之口の大杉

※湖北地方には「野神」を祀る場所がたくさんあります。

住民によって「ノガミさん」「野大神」などと呼ばれる、巨木・老木・または木の跡(塚・石碑)などです。
木はスギとケヤキが多いですが、特定の樹種のみを神格化するものではないようです。本質は巨木である必要もなく、木である必要もないようです(枯れるよね木は)。自然自体が信仰の中心なので、ご神木とは少しニュアンスが異なっています。

わたくし、野神信仰

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湖北の風景26 鴨の里 盆梅展

湖北の風景26 鴨の里 盆梅展

梅に酒。梅を擬人化して語らせる発想が可愛すぎますね。
わたくし、雅とは無縁な邪の者ですが、今宵は梅でも飾ってお酒を飲みましょうか・・・
こちら、お酒に関する・・・ではなく、滋賀・湖北地方の風景について写真や感想を好きに語っているnoteです。

さて。湖北も盆梅の季節になりました。
霧雨がやわらかな2月。本日は「鴨の里 盆梅展」に行きました。

※鴨の里って?
滋賀県米原市(旧坂田郡山東町)の惹句

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湖北の風景25 竹生島クルーズ

湖北の風景25 竹生島クルーズ

※暖冬の冬。年明けの澄んだ空気が心地よかったので、
琵琶湖の観光船にゆられて行きました。
行き先は竹生島(ちくぶしま)

・竹生島(ちくぶしま)
琵琶湖で2番目に大きい島(無人島)
神の棲む島と言われ古くから信仰と共にある島です。「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産 」文化財として日本遺産に登録されています。
江の島・厳島とならんで、日本三大弁天の一つとしても有名です。

本日は彦根港か

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湖北の風景24 長浜城と冬の花火

湖北の風景24 長浜城と冬の花火

※長浜
羽柴(豊臣)秀吉が開いた城下町で、江戸期には商業都市として栄えた近江国・湖北の町。長浜城(1983年再建)は町のシンボル。
今年が開町450年にあたり、戦国にちなんだイベントが色々行われました。

楽しそうと思いつつ、なかなか行けませんでしたが、このフィナーレイベントだけは見に行きました。
明日からは寒波予報というのに、散り残った紅葉のように暖かい夜。
冬の夜空を彩る、光の演出と花火に心洗

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湖北の風景23 湖のモン・サン・ミッシェル

湖北の風景23 湖のモン・サン・ミッシェル

※季節外れに暖かな12月の休日。
本日の琵琶湖水位はマイナス72cm。
ウワサの湖のモン・サン・ミッシェルを見に行きました。

湖(うみ)のモン・サン・ミッシェル。
オシャレな名前のゆえんは、琵琶湖の渇水時に出現する幻の道により、奥の州へ行ける、という意味(別に城はない)

ミッシェルと言えば、チバユウスケ氏の訃報に、武蔵野エレジーを聴きながらnoteを開けないくらい毎日メソメソしていました。
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湖北の風景22 太尾山・のろし駅伝

湖北の風景22 太尾山・のろし駅伝

※勤労感謝の日の朝。
今日もお山で遊びました。

息子達と、湯谷神社・太尾山(ふとおやま)へ。
ここは、何度か記事にしていますが、いわゆるホームグラウンド。
本日は紅葉ときのこ、そしてのろし火を見に行きました。

・太尾山(ふとおやま)太尾山城址(標高254m)
滋賀県米原市
北鈴鹿霊仙山系の最西端に張り出しているらしい低山。
中世には山城が築かれ、種々の血なまぐさい戦禍の舞台となったようです。

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湖北の風景21 佐和山城址

湖北の風景21 佐和山城址

※秋の大気不安定な日、お弁当を持って佐和山(さわやま/標高232M)へ登りました。二人の息子達(7・3歳)をお供に。
ベビィがどうしてもついて行くと言い張ったので、彼でも行けそうな標高を攻めたという所。

「三成に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」

佐和山(滋賀県彦根市)が湖北かどうかは難しいところではありますが、
(現在の行政的には湖東の端?)

中世より江北・江南の覇権を争う境目

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湖北の風景20 皇后塚古墳

湖北の風景20 皇后塚古墳

※Hiみんな!アトリエトモコだよ。
突然だけどみんなはお気に入りの古墳ってある?
有名人の古墳、大きい前方後円古墳。地域の原風景に溶け込む古墳・・・

きみだけのとっておきをコッソリ教えてよね。
エッ古墳・・・!?そんなの知らないし?って思ったきみも・・・

今日はトモコの推し古墳を紹介するよ!

湖北の風景20
秋の皇后塚古墳。2023.10.7 満開の彼岸花の頃。

おまけ

井之口皇后塚古墳

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湖北の風景19 いぶきやさぶろうの物語

湖北の風景19 いぶきやさぶろうの物語

※ヘッダーは盛夏のMt.IBUKI

先日柏原宿へ行った時から、
伊吹山の祟り神。荒ぶる異形の代名詞「伊吹弥三郎(いぶきやさぶろう)」について。

八岐大蛇の子孫とも、酒呑童子の父とも言われ、
その姿は巨人とも天狗とも鬼ともされる。
山の極悪人(に仕立てられた)「伊吹弥三郎」の伝説と、人の心の畏れが生み出す祟り神について妄想しておりました。

ちょっと長い物語ですがお暇な時にどうぞ。
(約2500

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湖北の風景18 やいと祭in柏原宿

湖北の風景18 やいと祭in柏原宿

※暑くて「風景」を見に行けないわ、とヤワなことを申しておりましたが、
アレのことなら話は別。

アレって何か。
やいとですよ。

「やいと」が分からない?
「もぐさ」のこと。
かくとだに えやは伊吹の さしも草
え、それもわからない?
「せんねん灸」みたいなもの。

ということでいざ「やいと祭り」へ。江戸の宿場町の佇まいが残る、近江と美濃の境の町。柏原宿へ繰り出しました。

・柏原宿(かしわばらじ

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湖北の風景17 足柄山のあしがら神社

湖北の風景17 足柄山のあしがら神社

 ※長浜市南東部の足柄山(列見寺山)にある2つの「あしがら」神社へ行きました。

芝桜が咲く頃の写真です。
この酷暑が続く時期は、なかなか「風景」を見に行けない日々が続きます。
鳥居や新緑、ありふれた景色だと思っていたけれど、容易に行けないとなると恋しくなる人の心のあさましさよ。

・足柄山といえば金太郎(坂田金時)伝説

滋賀県にも「金太郎の里」を謳っている長浜市西黒田(旧坂田郡布施)という地区

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湖北の風景16 蛭子神社

湖北の風景16 蛭子神社

※七夕画像お借りしました。御礼。

7月7日、織姫と彦星が年に一度逢瀬を重ねる、七夕伝説はみなさまご存知かと思います。

米原市世継(ヨツギ)の蛭子(ヒルコ)神社。
天野川を挟み鎮座する蛭子神社と朝妻神社(湖北の風景7)には
織姫の墓と彦星の墓になぞらえた七夕伝説が伝わっています。

眩しい日射しを受けてふらっと立ち寄りました。

蛭子(ひるこ)神社 かつての名は世継(よつぎ)神社
祭神 事代主命

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湖北の風景15 岩脇稲荷神社

湖北の風景15 岩脇稲荷神社

※前回(風景14)の続き。

岩脇山(いをぎ・いおぎやま)、昔の名前は龍尾山。
今も昔も交通の要衝。
人の往来と共に様々な歴史が交差するパワースポットでした。
パワースポット、この表現はあまり好きじゃないけど、
やっぱりパワースポットなんですってば。(語彙力の問題)

まずは山頂へ

・岩脇稲荷神社

祭神 宇賀御魂神(ウカノミタマノカミ)
穀物の神、五穀豊穣の神、商売繁盛の神

創建経緯は不明。

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