あたしの道具箱

北九州・神戸・大阪を拠点に、引きこもり当事者や元引きこもり当事者、不登校経験者やアーム…

あたしの道具箱

北九州・神戸・大阪を拠点に、引きこもり当事者や元引きこもり当事者、不登校経験者やアームカッター、なんでか会社に行けなくなった人などなど、いわゆる生きづらさ/生き難さを抱えた人たちの緩やかな集まりです。コラムに詩作、旅行記などなど、なんでもごった煮、文責も別々のおどうぐばこです。

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  • 勝手に詩作シリーズ

    あたしの道具箱によせられた勝手に詩作シリーズです。

記事一覧

汽水空港イベント 「マジョリティの特権を問い直す ケイン樹里安さんが教えてくれたこと」についての感想

2022年7月24日、鳥取県湯梨浜町にある本屋さん、汽水空港さんにて開催されたイベントで感じたこと、考えたことの雑記です。 「マジョリティの特権を問い直す ケイン樹里…

「正解」を言わないと -「聴く」と「正解」-

他人の話を聞いていると、意見を求められますよね。 そのときに昔は自分の意見を言ったりしたものですが、最近は歳を重ねたせいか、相手が求めている「正解」は何だろう?…

勝手に詩作3「鬱におそわれたとき」

ああまた来たんですか 一週間ぶりでしょうか 最近よく来られますね 暇してていただけると こちらも楽なんですが 気持ちがふさぎ込んで 何をするもようやっと 重い足腰をや…

勝手に詩作2 テーマ「なんでもない休日」

くちびるの左横に小さなできもの そんなものを確認するのも遅れた 遅く起きた朝とも昼とも言えない そんな少し後悔も生まれ出る時間 一日用事がなにもないという事は 何ら…

倖せの構造

私はカナダ人を始め、10人の大所帯でシェアハウスに住んでいます。それ自体は倖せでもなんでもありません。そういう生活がある、ということだけです。その生活で幸せと倖せ…

勝手に詩作1 テーマ「今日は疲れた」

女性が目の前でふたり世界を嘆き 女性が隣でひとり僅かな休息を得 私はひとり眼前の画面を眺めてる いっこうに次へと進まない指先と 淀んで動かないままの思考回路と 飲み…

私は旅行に行きたい

旅行に行きたい。 1人でもいいですけど、なんと言いますか、大切な人と行きたい。 大切な人といっても、別にパートナーでなくてもよくて、私の人生にとって大切、満足、…

生きづらさことはじめ

昔はそんなこともなかったけど、今はあるそんなこと。 何か初めてのことをするとき。どきどきしたり億劫だったり。 若いときはそうでもなかったのに、歳を重ねてから増え…

汽水空港イベント 「マジョリティの特権を問い直す ケイン樹里安さんが教えてくれたこと」についての感想

汽水空港イベント 「マジョリティの特権を問い直す ケイン樹里安さんが教えてくれたこと」についての感想

2022年7月24日、鳥取県湯梨浜町にある本屋さん、汽水空港さんにて開催されたイベントで感じたこと、考えたことの雑記です。

「マジョリティの特権を問い直す ケイン樹里安さんが教えてくれたこと」というタイトルで開催された本イベントは、2019年にケインさんの共編著「ふれる社会学」(ふれる社会学【忽ち8刷り!】 ケイン 樹里安編著 - 北樹出版の大学教科書)刊行記念トークイベント「差別のカジュアルさ

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「正解」を言わないと -「聴く」と「正解」-

「正解」を言わないと -「聴く」と「正解」-

他人の話を聞いていると、意見を求められますよね。

そのときに昔は自分の意見を言ったりしたものですが、最近は歳を重ねたせいか、相手が求めている「正解」は何だろう?と必要以上に考えるようになりました。

というよりもむしろ、若い時は感性がまだあったので、自分の言いたいことが相手にとっての「正解」だったことが多かったように思います。

そういう意味では「正解」を考えないと捻り出せなくなったとも言えます

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勝手に詩作3「鬱におそわれたとき」

勝手に詩作3「鬱におそわれたとき」

ああまた来たんですか
一週間ぶりでしょうか
最近よく来られますね
暇してていただけると
こちらも楽なんですが

気持ちがふさぎ込んで
何をするもようやっと
重い足腰をやれやれと
上げても心は鈍色の空

そういえば詩といえば
ポエティックだったり
どうにも美しかったり
そういう言葉を用いて
心を表現するのですね

あいにくとあたくしは
疎い醜い身から出た錆

一週ぶりの誰かさんは
以上の様に他者に対

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勝手に詩作2 テーマ「なんでもない休日」

勝手に詩作2 テーマ「なんでもない休日」

くちびるの左横に小さなできもの
そんなものを確認するのも遅れた
遅く起きた朝とも昼とも言えない
そんな少し後悔も生まれ出る時間

一日用事がなにもないという事は
何ら生産的な事がないという事で

身体を心を休める日なんだという
聖書にも書いてある大切な事実も
申し訳なさと生きる私には切ない

切なさと共に起き上がる昼下がり
生産した小さなできものに気付き
醜い価値のない生産物を生むのに
何も価値の

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倖せの構造

私はカナダ人を始め、10人の大所帯でシェアハウスに住んでいます。それ自体は倖せでもなんでもありません。そういう生活がある、ということだけです。その生活で幸せと倖せについて教わる場面があったので、他人の言葉ですが頂戴してここに私の言葉で掲載します。

昨日、同居人のカナダ人が友だちを3人連れて来ました。

あれま、大変。居間でお会いすることになった、偶然居間にいた私たち。

1人は自分のシチューの仕

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勝手に詩作1 テーマ「今日は疲れた」

勝手に詩作1 テーマ「今日は疲れた」

女性が目の前でふたり世界を嘆き
女性が隣でひとり僅かな休息を得
私はひとり眼前の画面を眺めてる

いっこうに次へと進まない指先と
淀んで動かないままの思考回路と
飲みかけのまま鞄に入ってるお茶

揺れるその水面を想像していると
今日の雨に濡れた鞄が服を濡らす

ふたりの女性は私の前の駅で降り
隣の女性は頭を下げ深い眠りを得
私はひとり共感とは何か思索する

ほとんど前に進まない思考回路と
広がる情

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私は旅行に行きたい

私は旅行に行きたい

旅行に行きたい。

1人でもいいですけど、なんと言いますか、大切な人と行きたい。

大切な人といっても、別にパートナーでなくてもよくて、私の人生にとって大切、満足、意味がある、そんな人。人たちでもいい。

一人旅もとても良いものというのは分かってるんです。

一人でそこの土地の空気を吸って、食べ物を食べて、水やお酒を飲んで、そこの土地に根差した人たちの温度を感じる。人の育んだ文化や風土に触れること

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生きづらさことはじめ

生きづらさことはじめ

昔はそんなこともなかったけど、今はあるそんなこと。

何か初めてのことをするとき。どきどきしたり億劫だったり。
若いときはそうでもなかったのに、歳を重ねてから増えてきた気がする。

例えば、note.muの記事の最初の記事を任されたとき。

昔なら、何を書こうか、どんな人が見てくれるかな?とか考えたりしたものですが。
今は、タグは何をつけて、どんな風にしたらアクセスが増えて、
どんなことを書けば顧

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