アスクレピオス診療院

アスクレピオス診療院は、名古屋市名東区の糖尿病・生活習慣病の専門クリニックです。標榜科…

アスクレピオス診療院

アスクレピオス診療院は、名古屋市名東区の糖尿病・生活習慣病の専門クリニックです。標榜科は、糖尿病内科・内科です。当院の特徴は、糖尿病、及び、高血圧症、高脂血症(脂質異常症)、肥満症などの生活習慣病の専門的な治療と、平日忙しい方にも通いやすい土日診療です。℡052-253-5174

マガジン

  • アスクレピオス診療院 生活習慣病の記事一覧

    アスクレピオス診療院の生活習慣病の記事の一覧です。 興味があれば、読んで下さい。 アスクレピオス診療院 〒465-0086 愛知県名古屋市名東区代万町3丁目11番1 エイジトピア星ヶ丘ドクターズビル2階 TEL.052-253-5174 https://asklepios-clinic.jp/

  • アスクレピオス診療院 糖尿病の記事一覧

    アスクレピオス診療院の糖尿病の記事の一覧です。 興味があれば、読んで下さい。 アスクレピオス診療院 〒465-0086 愛知県名古屋市名東区代万町3丁目11番1 エイジトピア星ヶ丘ドクターズビル2階 TEL.052-253-5174 https://asklepios-clinic.jp/

  • アスクレピオス診療院 甲状腺の記事一覧

    アスクレピオス診療院の甲状腺の記事一覧です。 興味があれば、どうぞ。 アスクレピオス診療院 〒465-0086 愛知県名古屋市名東区代万町3丁目11番1 エイジトピア星ヶ丘ドクターズビル2階 TEL.052-253-5174 https://asklepios-clinic.jp/

記事一覧

尿酸が高い・・高尿酸血症ってどんな病気? - 高尿酸血症と痛風の関係

「高尿酸血症」「痛風」という病気を耳にしたことのある方は多いと思います。 では、この高尿酸血症や痛風とは、どんな病気なのでしょうか? 簡単に説明すると、 高尿酸…

1型糖尿病の疫学(日本と世界の有病率・発症率・リスク因子(遺伝等))の解説

1型糖尿病は、自己免疫やその他の原因により膵臓のβ細胞が破壊される病気です。 全世界の糖尿病の5%~10%を占めています。 1型糖尿病は、子どもと若年成人では、最も…

HbA1c 5.6%でも、糖尿病の可能性はあるの?

HbA1cは、過去2~3カ月の平均血糖値を示す、糖尿病の血糖コントロールの指標です。 健康診断で、糖尿病の早期発見のために、血糖値に加えて、HbA1cを同時に測定する場合が…

糖尿病ではない低血糖の原因とは

ヒトの空腹時の血糖値は、70mg~99mg/dlの間にコントロールされています。 血糖値が、70mg/dlを下回ると、低血糖の症状として、さまざまな自覚症状が出現します。 良く認…

低血糖症って何? - 症状・原因・検査・治療から、救急車を呼ぶタイミング

低血糖は、血糖値(ブドウ糖・グルコース)が非常に低くなった状態です。 低血糖は、糖尿病の治療に伴って生じる事が多いのですが、糖尿病ではない方でも、様々な原因で低…

糖尿病とシックデイ

糖尿病の患者さんが、糖尿病以外の風邪・胃腸炎などの急性疾患にかかったときを、「シックデイ」と呼びます。 シックデイでは、食事や水分が取れなくなり、低血糖や脱水症…

糖尿病でインスリンを導入するとやめられないって本当?

糖尿病でインスリンを一度導入すると、将来的に離脱できるかどうかは、糖尿病患者さんにとって大きな問題です。 糖尿病はインスリンの作用不足により、高血糖をきたす疾患…

糖尿病によるだるさ(疲労感・全身倦怠感)の原因とは

糖尿病による全身倦怠感は、一般的によく認められる症状です。 糖尿病による疲労感は、糖尿病の高血糖によって生じるものから、糖尿病の合併症によって生じるものなど、様…

糖尿病は吐き気(悪心)の原因になりますか?

吐き気(悪心)は、一般的によく認められる症状です。 糖尿病により吐き気を生じる原因としては、 血糖降下薬の副作用(メトホルミン・GLP-1受容体作動薬・αグルコシダ…

甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症は、甲状腺が甲状腺ホルモンを過剰に産生している状態です。 甲状腺ホルモンは、新陳代謝を司るホルモンです。 甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、体…

GLP-1のダイエット(体重減少)効果とは リバウンドを含めた解説

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病の治療薬(血糖降下薬)の一つです。 GLP-1には、食欲を抑制し、食事摂取量を減らし、体重を減らす効果があると言われています。 欧米人の肥…

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは、甲状腺が体を正常な状態に保つのに必要な十分な甲状腺ホルモンを産生できない状態です。 甲状腺ホルモンの不足が軽度であれば、ほとんど自覚症状は…

無痛性甲状腺炎とは

無痛性甲状腺炎は、甲状腺に痛みを伴わない炎症を生じる病気です。 甲状腺に炎症が生じる事で、甲状腺が破壊され、甲状腺に貯蔵された甲状腺ホルモンが漏出し、数週間の一…

糖尿病は吐き気(悪心)の原因になる?

吐き気(悪心)は、一般的によく認められる症状です。 糖尿病により吐き気を生じる原因としては、 血糖降下薬の副作用(メトホルミン・GLP-1受容体作動薬・αグルコシダ…

慢性甲状腺炎(橋本病)とは

慢性甲状腺炎は、免疫異常により甲状腺に慢性的な炎症が生じる病気です。 病初期には、ほとんど自覚症状は認めません。 しかし、慢性炎症により甲状腺組織の破壊が進むと…

正しい血圧測定の方法の解説 - 家庭で血圧を測定する際の注意点とは

血圧測定法には、診察室血圧、家庭血圧、24時間自由行動下血圧の三つがあります。 家庭で測定した血圧は、家庭血圧と呼ばれます。 自動血圧計は、カフ式・上腕式のものが…

尿酸が高い・・高尿酸血症ってどんな病気? - 高尿酸血症と痛風の関係

尿酸が高い・・高尿酸血症ってどんな病気? - 高尿酸血症と痛風の関係

「高尿酸血症」「痛風」という病気を耳にしたことのある方は多いと思います。

では、この高尿酸血症や痛風とは、どんな病気なのでしょうか?

簡単に説明すると、

高尿酸血症は、血液中の尿酸値が高くなる病気です。

痛風は、尿酸が足や膝などの関節に尿酸が析出し、関節の痛みや腫れをきたす病気です。

以上です・・・では、簡潔すぎますので、

詳細が知りたい方は当院サイトをご覧ください。

糖尿病内科 ア

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1型糖尿病の疫学(日本と世界の有病率・発症率・リスク因子(遺伝等))の解説

1型糖尿病の疫学(日本と世界の有病率・発症率・リスク因子(遺伝等))の解説

1型糖尿病は、自己免疫やその他の原因により膵臓のβ細胞が破壊される病気です。

全世界の糖尿病の5%~10%を占めています。

1型糖尿病は、子どもと若年成人では、最も一般的な糖尿病であり、発症のピークは思春期です。

1型糖尿病の発症率は、世界各国により異なっており、日本では、小児の発症率は、10万人あたり1.5人~2.5人とされています。

日本全体では、1型糖尿病の全年齢の患者数は約 10~

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HbA1c 5.6%でも、糖尿病の可能性はあるの?

HbA1c 5.6%でも、糖尿病の可能性はあるの?

HbA1cは、過去2~3カ月の平均血糖値を示す、糖尿病の血糖コントロールの指標です。

健康診断で、糖尿病の早期発見のために、血糖値に加えて、HbA1cを同時に測定する場合があります。

検査の結果が、HbA1c 5.6%やHbA1c 5.7%など、HbA1cが正常範囲でも、人によっては、糖尿病の精査を勧められる場合があります。

それは、HbA1cが正常範囲の人でも、時々、糖尿病の人がいるからで

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糖尿病ではない低血糖の原因とは

糖尿病ではない低血糖の原因とは

ヒトの空腹時の血糖値は、70mg~99mg/dlの間にコントロールされています。

血糖値が、70mg/dlを下回ると、低血糖の症状として、さまざまな自覚症状が出現します。

良く認められる症状としては、発汗、動悸、震え、不安、目のかすみなどが挙げられます。

血糖値が極端に低下すると、錯乱したり、意識障害をきたすこともあります。

低血糖症の最も多い原因は、糖尿病と関連するものですが、糖尿病と関

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低血糖症って何? - 症状・原因・検査・治療から、救急車を呼ぶタイミング

低血糖症って何? - 症状・原因・検査・治療から、救急車を呼ぶタイミング

低血糖は、血糖値(ブドウ糖・グルコース)が非常に低くなった状態です。

低血糖は、糖尿病の治療に伴って生じる事が多いのですが、糖尿病ではない方でも、様々な原因で低血糖をきたすことがあります。

低血糖そのものは、病気ではなく、発熱・疼痛と同じように症状です。

血糖値が70mg/dl以下に低下すると、ほとんどの人で低血糖の症状を認めます。

代表的な症状としては、動悸、発汗、振戦などの自覚症状が出

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糖尿病とシックデイ

糖尿病とシックデイ

糖尿病の患者さんが、糖尿病以外の風邪・胃腸炎などの急性疾患にかかったときを、「シックデイ」と呼びます。

シックデイでは、食事や水分が取れなくなり、低血糖や脱水症になるリスクが高まったり、逆に血糖を上げるホルモンが分泌されて、血糖が高くなるなど、血糖コントロールが不安定になります。

シックデイで最も怖いのは、脱水症と低血糖です。

シックデイには、食欲がない時でも、水分を補給して、脱水を防ぎ、消

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糖尿病でインスリンを導入するとやめられないって本当?

糖尿病でインスリンを導入するとやめられないって本当?

糖尿病でインスリンを一度導入すると、将来的に離脱できるかどうかは、糖尿病患者さんにとって大きな問題です。

糖尿病はインスリンの作用不足により、高血糖をきたす疾患です。

糖尿病の治療では、不足しているインスリン作用を補うために、インスリンを導入する事があります。

一旦、導入したインスリンは、肥満や清涼飲料水の多飲によって一過性の高血糖をきたした人では、血糖値を正常化し、糖毒性を解除した後にイン

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糖尿病によるだるさ(疲労感・全身倦怠感)の原因とは

糖尿病によるだるさ(疲労感・全身倦怠感)の原因とは

糖尿病による全身倦怠感は、一般的によく認められる症状です。

糖尿病による疲労感は、糖尿病の高血糖によって生じるものから、糖尿病の合併症によって生じるものなど、様々な原因で生じます。

糖尿病で疲労感を生じる原因としては、

高血糖
低血糖
糖尿病の高血糖による症状
糖尿病の合併症
うつ・不安
睡眠障害(不眠など)
運動不足
肥満
薬の副作用 他

以上のものが挙げられます。

糖尿病の全身倦怠感

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糖尿病は吐き気(悪心)の原因になりますか?

糖尿病は吐き気(悪心)の原因になりますか?

吐き気(悪心)は、一般的によく認められる症状です。

糖尿病により吐き気を生じる原因としては、

血糖降下薬の副作用(メトホルミン・GLP-1受容体作動薬・αグルコシダーゼ阻害薬)
低血糖及び高血糖
糖尿病性ケトアシドーシス
胃不全麻痺
その他

以上が挙げられます。

吐き気は、糖尿病と関係のない、胃腸炎などの一般的な病気に由来している場合があります。

糖尿病があり、吐き気が続く場合には、自己

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甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症は、甲状腺が甲状腺ホルモンを過剰に産生している状態です。

甲状腺ホルモンは、新陳代謝を司るホルモンです。

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、体の代謝が亢進し、頻脈、血圧上昇、不整脈、過剰な発汗、神経質や不安、睡眠障害、体重減少などの自覚症状を認めます。

甲状腺機能亢進症をきたす原因としては、バセドウ病が最もよく認められます。

甲状腺機能亢進症の治療方法には、原疾患により異

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GLP-1のダイエット(体重減少)効果とは リバウンドを含めた解説

GLP-1のダイエット(体重減少)効果とは リバウンドを含めた解説

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病の治療薬(血糖降下薬)の一つです。

GLP-1には、食欲を抑制し、食事摂取量を減らし、体重を減らす効果があると言われています。

欧米人の肥満者や肥満2型糖尿病の人に、GLP-1製剤を20週~56週間投与すると、3%~7%程度の体重減少効果が認められます。

しかし、日本人の2型糖尿病の人の場合は、セマグルチド(オゼンピック)以外のGLP-1製剤を常用量で投与して

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甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは、甲状腺が体を正常な状態に保つのに必要な十分な甲状腺ホルモンを産生できない状態です。

甲状腺ホルモンの不足が軽度であれば、ほとんど自覚症状は認めません。

しかし、病状が進行するにつれて、倦怠感、寒がり、体重増加、心拍数の低下、うつ症状、認知機能低下などの症状が出現します。

甲状腺機能低下症の原因には、慢性甲状腺炎、甲状腺炎、放射線治療後、甲状腺切除術後などが挙げられます。

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無痛性甲状腺炎とは

無痛性甲状腺炎とは

無痛性甲状腺炎は、甲状腺に痛みを伴わない炎症を生じる病気です。

甲状腺に炎症が生じる事で、甲状腺が破壊され、甲状腺に貯蔵された甲状腺ホルモンが漏出し、数週間の一過性の軽度の甲状腺機能亢進症をきたします。

その後、甲状腺ホルモンが枯渇し、数か月にわたる甲状腺機能低下症をきたします。

多くの人では、甲状腺機能は正常化しますが、一部の人では、永続的な甲状腺機能低下症を発症します。

治療は、対症療

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糖尿病は吐き気(悪心)の原因になる?

糖尿病は吐き気(悪心)の原因になる?

吐き気(悪心)は、一般的によく認められる症状です。

糖尿病により吐き気を生じる原因としては、

血糖降下薬の副作用(メトホルミン・GLP-1受容体作動薬・αグルコシダーゼ阻害薬)
低血糖及び高血糖
糖尿病性ケトアシドーシス
胃不全麻痺
その他

以上が挙げられます。

吐き気は、糖尿病と関係のない、胃腸炎などの一般的な病気に由来している場合があります。

糖尿病があり、吐き気が続く場合には、自己

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慢性甲状腺炎(橋本病)とは

慢性甲状腺炎(橋本病)とは

慢性甲状腺炎は、免疫異常により甲状腺に慢性的な炎症が生じる病気です。

病初期には、ほとんど自覚症状は認めません。

しかし、慢性炎症により甲状腺組織の破壊が進むと、甲状腺の機能が低下し、倦怠感、体重増加、むくみ、寒がり、便秘などの様々な自覚症状が出現します。

慢性甲状腺炎の診断は、抗甲状腺抗体(抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体)を測定します。

慢性甲状腺炎自体は、ほとんど自覚症状はなく、

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正しい血圧測定の方法の解説 - 家庭で血圧を測定する際の注意点とは

正しい血圧測定の方法の解説 - 家庭で血圧を測定する際の注意点とは

血圧測定法には、診察室血圧、家庭血圧、24時間自由行動下血圧の三つがあります。

家庭で測定した血圧は、家庭血圧と呼ばれます。

自動血圧計は、カフ式・上腕式のものが推奨されます。

血圧測定は、日内変動があるため、朝・就寝前の1日2回行います。

血圧は変動しやすいため、暖かい部屋で、薬の内服前に、1~2分の安静後に、測定しましょう。

自宅で測定した血圧が、135mmHg/85mmHgを超える

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