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2020年5月の記事一覧
きょうだいや親族には頼りすぎない
まず頼る相手として、身内があげられます。
障害者本人のきょうだいは、年齢も近く、本人の特性もよくわかっているので、強力な支援者です。
きょうだいが、障害者である自分のきょうだいのめんどうを見たい、寄り添ってあげたいと言ってくれていれば、親としてはとても心強いことでしょう。
ただし、ぜひ心に留めといておいてほしいのは、それが本心からの言葉かどうかをしっかり見極めて、ということです。
障害者の
日常のケアやサポートを誰に託すのか
お金を管理するシステムは整えた、住むところの見通しも立った、でも、当然それだけでは安心できません。
親がいるうちは、あたりまえのこととして行ってきた日常生活でのサポートを、「親なきあと」にはいったい誰が担ってくれるのか、ということが大きな課題です。
障害者支援施設に入所した場合は、施設の職員や医療支援してくれる人がいます。
また、グループホームに入居すれば、世話人がいてサポートしてもらえます
親なきあとの住む場所について、どこかで妥協することも必要かも
現在ある施設の中から、障害がある子どもの将来の生活の場を検討するとなると、
●グループホーム
●障害者支援施設
この二つに絞られると思います。
あとは、障害のタイプや状態によって、自宅やアパートなどの一人暮らしを考えるというくらいで、選択の幅が非常に狭いのは確かです。
そこで、みなさんに共通してお伝えしたいのは、理想的な環境を求め過ぎないこと、どこかで妥協することも必要だということです。
親なきあとの問題はいつ頃からあるのか?
知的障害者の「親なきあと」をどうするかというテーマは、1953年の「精神薄弱児対策基本要綱」、および1960年の「精神薄弱者福祉法」制定のころから、徐々に社会の関心を引くようになってきました。
では、それ以前が問題がなかったのかというと、もちろんまったくそうではありません。
知的障害者に関しては、家族にすべての負担を負わせ、家単位で解決せざるをえない状況がずっと長く続いてきました。
そのため
本人の状況によって有効な制度を選ぶ
親が自分の資産や財産を、子どもの将来の生活のために残してあげたい、というのはあたりまえの感情です。
特に障害のある子どもの場合、本人が得られる収入は健常者より少ない場合がほとんどなので、なるべくたくさんの資産を残してあげたいという思いは強いことでしょう。
では、資産を確保したとして、それを子どもに渡すにはどうしたらよいのでしょうか?
もしかしたら、真っ先に、遺言のことを思い浮かべた方が多いか
親なきあとの身の回りと日々の生活のこと
生活に必要なお金の管理方法と、生活の場となる住むところは確保できたとしても、それだけで安心できるということではありません。
いわゆるQOL(Quality of Life)、つまり人生の質を高め、幸福な生活を送るということも、本人には当然の欲求ですし、親としてもぜひそうあってほしいと考えるところだと思います。
障害のある人は、食べるものや日常のさまざまなところでこだわりがあったり、周囲とうまく