親なきあとの住む場所について、どこかで妥協することも必要かも
現在ある施設の中から、障害がある子どもの将来の生活の場を検討するとなると、
●グループホーム
●障害者支援施設
この二つに絞られると思います。
あとは、障害のタイプや状態によって、自宅やアパートなどの一人暮らしを考えるというくらいで、選択の幅が非常に狭いのは確かです。
そこで、みなさんに共通してお伝えしたいのは、理想的な環境を求め過ぎないこと、どこかで妥協することも必要だということです。
大切なわが子が生活する場です。
できるかぎりベストな環境を準備したいというのは当然の気持ちでしょう。
ただ、その気持ちが高じると、施設の場所や見学に行ったときの職員の対応などでちょっとした不満があると、それだけでもうそこには入れたくない、となってしまいます。
チェック項目に優先順位をつけ、これは譲れないけど、この点は目をつぶれる、といったラインを決めたうえで見学にいってみてください。
子どもといっしょに行かれる場合は、ぜひ本人の希望を優先したいですし、入所している人のようすがみられる場合は、その雰囲気も、選ぶうえでの有力なポイントになると思います。
(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)
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