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本人の状況によって有効な制度を選ぶ【2】

たとえば、きょうだい、親戚、信頼できる知人に、子どもの資産の管理を頼んだとして、その人たちが確実に、子どもによかれと思われる対応をしてくれるでしょうか?


最初のうちは誠実に対応していても、何らかの理由で自分自身が経済的に厳しくなったとき、預けられた財産をちょっとだけのつもりで借りる。


この繰り返しでどんどん資産が減っていってしまったという事件も、やはり少なからず起きています。


頼まれた側も人間なので、魔が差すことが絶対ないとは言いきれません。


このようなリスクは必ずあります。


でも、頼まれた人について別にチェックしてくれる人がいたら、このリスクはかなりの確率で減らせますね。


どうしたら、子どもの資産が子ども自身のために使われるのか、生活を守ることができるのか、できるだけ確実な方法を考えて準備しておかなけれなりません。


遺言を残すというのは、もちろんたいへん有効な手段ですが、それだけで十分とはならない場合が多いのです。


遺言を書いたから安心、ではすまないことを知っておきましょう。


(障害のある子の家族が知っておきたい「親なきあと」渡部伸著)

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